外壁塗装の5つの注意点と最も大切な対策とは?知らないと損する可能性あり

住宅購入から10年以上経つと、外壁の劣化が気になり塗り替え工事を計画しているという人も多いかもしれません。しかし、数多くいる塗装業者の中から優良な業者を選ぶのは難しいものです。

 

「外壁塗装工事では何に注意すればいいの?」「塗装業者は、どこに注意して選べばいいの?」といった疑問を持つ人もいるでしょう。

 

この記事では、外壁塗装の業者選びや契約時の注意点を詳しく紹介します。費用や色選び、塗装後に気を付けたいポイントについても紹介しますのでぜひ参考にしてください。

 

 

外壁塗装の業者選びの際の注意点

数多くいる塗装業者から、本当に信頼できる業者を選ぶのは難しいものです。また、塗装工事は、依頼者側からは見えない部分も多い工事だといえます。

そのため事前に信頼できる業者かをよく見極めることが大切です。

ここでは、選ぶべき業者と避けた方がいい業者に分けて、それぞれの特徴を詳しく紹介します。

選ぶべき業者の特徴

外壁の塗装業者は、診断や報告を細かくしてくれて、見積もりをわかりやすく出してくれる業者を選びましょう。それぞれのポイントについて、詳しく紹介します。

診断や報告を細かくしてくれる

外壁塗装では、事前に業者が現場調査を行い、外壁や屋根の状態を確認します。その結果を口頭で軽くしか説明してもらえない場合は、専門知識を持たない可能性があるため注意しましょう。

 

外壁塗装を依頼するなら、資格を持ったプロが写真やビデオ、診断報告書などとともに提出してくれる業者をおすすめします。劣化箇所を細かく説明してくれたり、屋根の診断では、屋根に上って診断した結果を伝えてくれたりする業者を選ぶことが大切です。

見積もりを細かく出してくれる

業者から見積もりを受け取った際には、細かい内訳まで記載されているかどうかに着目しましょう。外壁塗装は業者によって見積書の書き方が異なり、よく分からなくなるという方も少なくありません。

 

見積書を見分ける際は、塗料の商品名が書かれているか、塗料面積が㎡で算出されているか、使用する塗料の缶数が明記されているかをチェックしましょう。

 

「一式」など、大まかな書き方で内容がよくわからない記載方法がされていた時は、業者に詳しい説明を求めることをおすすめします。

避けた方がいい業者の特徴

定価というものがない外壁塗装工事では、一部ではありますが、悪徳業者も存在します。建築工事は大きな金額がかかるため、騙されないためにも、悪徳業者の特徴を押さえておきましょう。

ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説します。

契約を急かす

外壁塗装では、契約を急かすような業者と契約することはおすすめしません。「早く工事をしなければ家が崩れてくる」「今日、契約しなければキャンペーン特別企画は使えない」など、契約を急かす業者は選ばないようにしましょう。

 

また、突然訪問してきて「あなたの家の壁にはヒビが入っている。すぐに工事しないと危ない」などと、緊急性を煽ってくる業者もいるため注意が必要です。

 

実際には、建築の専門家であったとしても、外から外壁を見ただけでは劣化具合を正しく理解することは難しいものです。きちんと現場を把握せずに、契約を迫る業者は気をつけなければなりません。

大幅に値引きをしてくる

50%引き」や「今なら半額」など、大幅な値引きを提示してくる業者には注意が必要です。建築関係の工事は、総額が大きいため、サービスをしたり、キリのいい数字に値引きしたりすることはあります。しかし、何の理由もないのに大幅な値引きをされた時には注意が必要です。

 

安い塗料が使われていたり、必要な工程を省くなどの粗悪な工事をしたりして経費を削減している可能性も捨てきれません。

 

また、後に値引きをする前提で、最初の見積額を通常よりも高額にしていることもあります。

 

そして、外壁塗装工事では、足場代無料というのは考えられません。足場は、安全かつ確実に工事をするためには必要不可欠です。その他の工事で経費を上乗せし、足場代をあたかも無料に見せている可能性もあるので注意しましょう。

 

外壁塗装の業者選びについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

>>外壁塗装業者について詳しく確認する

外壁塗装の契約時の注意点

 外壁塗装工事の契約でトラブルを回避するためには、契約内容によく注意することが大切です。契約書は書面でもらう、保証の範囲を確認する、という2点がポイントです。ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

契約書は書面でもらう

外壁塗装工事で交わす契約書は、必ず書面でもらいましょう。外壁塗装は、完成時には問題が起こらなくても、すぐに剥がれてくるなど問題が出てくることも少なくありません。認識の相違が起こらないよう、書面で確認しておくことが大切です。

 

また、保証がついていても実際に保証に適合したとしても連絡が取れない、業者がつぶれてしまったなどの問題も起こりかねません。依頼する業者が、資格や建設業許可を保有していれば安心の材料の一つとなるでしょう。

 

保証の範囲を確認する

保証を書面で受け取ることに加えて、業者から説明を受け、保証対象の範囲や期間を確認しましょう。トラブルに備えて、保証内容をしっかり説明してもらい、納得した上で契約することが大切です。

 

外壁塗装工事は、業者によって保証範囲や期間は異なります。工事完了後の保証があるか、施工不良が見つかった場合に、是正工事を行ってくれるかなども確認しておきたいポイントです。

 

また、倒産した場合の第三者保証を確認しておくことをおすすめします。塗装業者によっては、「JIOリフォーム瑕疵保険」という保険に入っていることもあるでしょう。JIOリフォーム瑕疵保険に入っていれば、業者が倒産をしても発注者が保険金を請求できます。

 

外壁塗装の費用を確認する時の注意点

では、外壁塗装業者から見積もりを受け取ったのち、費用はどのように確認すればよいのでしょうか。悪徳業者に騙されないためにも、費用相場を知っておくことは大切です。

ここでは、外壁塗装の費用を確認する時の注意点を解説します。

外壁塗装の費用相場を確認する

外壁塗装工事は、定価がない工事です。塗料の料金や工事にかかる人件費、足場の設置・解体にかかる費用や諸経費など、塗装工事にかかるものは相場がはっきりと決まったものではありません。

 

住宅の規模や選ぶ塗料、現在の外壁の劣化状況によっても変わりますが、外壁塗装は、80万〜150万円が目安の費用です。これは、屋根塗装の料金を含みません。

 

また、外壁塗装に使う塗料は、価格だけでなく耐用年数も考慮して決めることも大切です。費用だけでなく、「何年間、塗り替えのメンテナンスを行わなくても済むのか」にも着目しましょう。

 

外壁塗装の相場に関して、さらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

>>外壁塗装の相場について詳しく確認する

外壁塗装の見積書が適切かどうか確認する

外壁塗装の見積書が適切かどうかを確認しましょう。受け取った見積もりの金額が相場の金額と大幅にずれていたら注意が必要です。

 

塗装面積が、外壁と屋根の合計で算出されていることが大切です。また、外壁塗装工事は、3回が基本の塗り回数です。下塗り・中塗り・上塗りの表記が見積もりにあるかを確認しましょう。

 

そして、外壁塗装工事では、足場代が無料であることは考えられません。塗料の飛散防止や作業者の安全確保のためにも、工事の品質を保つためにも足場は必要です。

 

あまりに安い見積もりの場合、追加工事で請求してくる可能性も考えられます。「一式」という表記はあいまいであるため、もし「一式」という表記が用いられている場合は、業者に根拠を教えてもらいましょう。

 

外壁塗装の見積もりに関して、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

>>外壁塗装の見積もりについて詳しく確認する

 

外壁塗装の色選びの注意点

外壁塗装工事でよく耳にするのは、色選びの失敗談です。依頼した塗料で間違いなく工事が行われたとしても、工事のやり直しは難しいものです。

 

ここでは、外壁塗装の色を選ぶ時の注意点を詳しく紹介します。

環境を考慮して色を選ぶ

外壁塗装では、住宅の周辺環境を考慮して選びましょう。例えば、近隣に森林や公園、落ち着いた色味の住宅や樹木の生け垣などが並ぶ住宅街で、原色に近い色で塗り替えを行うと、非常に目立ちます。

 

外壁の塗料メーカーのHPでは、パソコンでみるカラーシュミレーションが準備されていることがあります。また、業者によっては自宅の写真を塗り替え後のイメージ色に加工してくれることもあるため、確認してみましょう。

A4サイズ以上の見本で色を選ぶ

外壁塗装工事では、A4サイズ以上の大きな色見本で色を選びましょう。

 

色には、面積効果というものがあり、明るい色は面積が広くなるにつれて一層明るく、反対に、暗い色は面積が広くなるにつれて暗く見えます。カタログなどに載っている小さな色だけをみて判断すると、施工後に想像と違ったという問題も起こりかねません。

 

塗料の色を選ぶ時には、塗り板という、実際に使用する塗料で塗った色見本があります。大きな色見本で確認することにより、実物に近い状態の色のイメージが湧きやすくなるでしょう。

室外で色を選ぶ

色を選ぶ際は、晴れた日に太陽光の下で確認してみてください。室内で色見本をみた時と、屋外では大きな違いがあるものです。朝・昼・晩と時間を変えて確認してみてもよいでしょう。

 

また、施工事例の写真も参考にしてください。業者に確認し、実際に施工した現場を見に行くのもおすすめです。実物に近い状態で色を確認することで、施工後のイメージが湧きやすくなるでしょう。

 

外壁塗装の色選びに関して、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

>>外壁塗装の色選びについて詳しく確認する

外壁塗装の塗装前後の注意点

外壁塗装の契約が済んだ後は、工事前後でどんな点に気を付ければいいのでしょうか。ここでは、塗装工事の前や直後に気を付けたい点を詳しく紹介します。

塗料の飛び散りがあればすぐに業者に連絡する

外壁塗装の工事中やすぐあとで起こりがちなトラブルが、塗料の飛散です。車や外構、花壇などに塗料の飛び散りを見つけた場合は、すぐに業者に連絡しましょう。

 

また、状況を伝えたり証拠として残したりするためにも、すぐに写真を撮っておくことも大切です。隣人の所有物であったとしても、自分で処理することは避けましょう。

 

そして、外壁の洗浄作業では、高圧洗浄の水が室内に浸入してしまうトラブルが起こることがあります。この場合も、ただちに業者に連絡し、対応してもらいましょう。

 

外壁塗装工事中に飛び散りが起こった際の対応法など、詳しいことを知りたい方は以下の記事をご覧ください。

 

>>外壁塗装の飛び散りについて詳しく確認する

近隣住民に挨拶しておく

外壁塗装工事を行う際は、事前に近隣住民に挨拶しておくことをおすすめします。塗装工事は、足場の設置や解体などで大きな音が出ます。また、塗料の匂い、塗料の飛び散りなどが原因で近隣トラブルになる可能性もゼロではありません。

 

工事中に、業者のトラックが往来し、搬入の際には道路を塞いで近隣の方に迷惑をかけることも考えられます。業者と一緒に、必ず事前に挨拶しておきましょう。

 

また、万が一トラブルが発生したら、業者と一緒に謝りに伺い、適切に対処しましょう。多くの場合、塗装業者の保険などの保証対象内で処理できます。

 

外壁塗装の近隣挨拶の仕方やタイミングについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

>>外壁塗装の近隣挨拶について詳しく確認する

手抜き工事がないか確認する

外壁塗装の工事中は、手抜き工事がないかどうかを確認することも大切です。塗装工事に必要な作業や手順を抜かすことはないか、塗料を必要以上に薄めていないか、乾燥時間をしっかりとっているかなどを見極めましょう。

 

もし、不具合に気づいた時には工事完了確認書にサインや捺印はしないでおくことが大切です。いつまでに欠陥のあった場所を是正してもらえるのかを書面で交わしておくことをおすすめします。

 

このとき、保証や瑕疵保証が利用できない場合や、塗装業者の回答が得られなかった時には、国民生活センターや住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどの相談窓口を利用しましょう。

 

外壁塗装工事は信頼できる業者に依頼しよう

外壁塗装工事では、業者を選ぶ時に信頼できる業者かどうかを確認することが大切です。また、契約する時には、書面でもらい、保証内容を確認しましょう。塗装工事では、工事中のトラブルにも注意することが大切です。それぞれのタイミングでの注意点を押さえて、納得がいく工事を行いましょう。

 
お客様の声