戸建ての外壁塗装の相場はいくらぐらい？坪ごとの費用相場について

外壁塗装を検討するときに一番気になるのが金額ではないでしょうか。外壁塗装は材料や施工範囲によって金額が大きく変わるため、値段がわかりづらいといえます。そんなときは単純に坪単価で相場感をつかむ方法がおすすめです。

この記事では、戸建て住宅の外壁塗装の相場についてわかりやすく解説します。

外壁塗装の費用相場を大公開！

外壁塗装を検討する上で、金額を比較するのはとても重要なことです。そのためには、必要な検討材料として大切なことは外壁塗装の相場感を正しく把握しておく必要があります。以下では費用相場を表にまとめて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装の坪単価と坪数別費用相場

外壁塗装の工事を検討するときに、金額は一番の判断材料になります。しかし、外壁塗装には確実に明記できる定価や固定的な金額は存在しません。

これは、家の状態や形状が一件ごとに違うことが理由です。それぞれの家に合わせて施工方法や材料が変わるため、あくまでも目安の相場金額としてしか表現できません。

これを踏まえた上で、最もわかりやすいのが坪単価として計算する方法です。おおよその相場は上記に示している通りですが、坪数が大きくなるにつれて金額が高くなっていることがわかります。

坪単価はあまり変化してないことから、単純に塗る面積に比例して向上していると言えるでしょう。しかしあくまでも坪数だけの判断となるため、3階建てのように同じ坪数でも施工面積が増える場合などは、この限りではありません。

屋根塗装の坪単価と坪数別費用相場

屋根塗装の相場は、屋根の形状や塗装範囲、塗装の種類によって金額が変わるため外壁塗装と同じようにあくまでも概算でしか示せません。

しかし、外壁塗装より各工程が少ないことから、金額のブレは単純に塗料の種類による影響が大きいと言えます。

そのため、ある程度の相場金額は坪数（家の大きさ）から割り出した数字で十分です。上記の表に屋根塗装の相場を坪数ごとに出していますが、オプション工事などは含まれていないため、そのあたりを考慮して参考にしてみてください。

業者タイプ別の外壁塗装の相場

外壁塗装を検討する場合、どこに依頼するかで金額が大きく変わることがあります。これは、単純に下請けの数による中間マージンが上乗せされているからです。

たとえば、地元の塗装業者の場合は完全に自社施工が可能なため、中間手数料は一切かかりません。しかし、大手塗装会社や工務店、ハウスメーカーなどは地元の工務店に依頼して作業して手数料だけを上乗せして請求するため費用が余計にかかります。

もちろん、家を建てたことから詳細な図面を持っている、大手ならではの保証が受けられるなどメリットもありますが、金額だけで比べると高くなる傾向にあります。相見積もりをする時に、会社の事業形態を分けて見積もりを比べてみると良いでしょう。

外壁塗装費用の内訳

ここでは外壁塗装にかかる費用の内訳を詳しく紹介します。見積もりをする際の参考にしてみてください。

塗料代

塗料は種類によって金額が大きく異なります。共通しているポイントとしては、耐用年数の長い塗料は金額が高く短い塗料は金額が安いということです。

そのため、住宅の生涯年数においてどの塗料を選ぶかで塗り替えの頻度が変わってきます。安い塗料を選べば初期費用は少なくてすみますが、塗り替え頻度が増えるので長期的にみれば費用がかかります。

逆に高い塗料を選べば初期費用は高くなりますが、塗り替え頻度が少なくてすむので長期的にみれば費用負担は安くすみます。どちらがいいかは一概には言えないので、その時々に合わせて判断していきましょう。

人件費

外壁塗装の人件費とは職人さんの経費のことを指します。見積書にも記載される項目ですが、大体費用全体の30%〜40%が目安とされています。

そのため、たとえば人件費が50%以上を占めているような高い見積もりの場合は、利益を過剰に搾取している可能性があるため注意しましょう。逆に安すぎる場合は、経験の浅い職人やアルバイトを使っている可能性があるので、施工品質に影響がでます。

いずれにせよ相場の金額よりも大きな乖離がある場合は気をつけましょう。

足場代

足場の組立・解体・運搬等にかかる費用は、1平米あたり600円〜1,000円が相場です。数年前は、足場代に1,000円以上かかるのが一般的でしたが、今では価格競争の激化により1,000円以下でも普通になってきています。

足場代は家の外周が分かればある程度計算することができ、金額的にはある程度自分たちでも計算できる箇所になります。

おおよそですが、足場の費用は工事全体の20%を目安に判断すると間違いありません。工事にあたり必ず必要になる費用ですが、中には足場代を無料にしてくる業者がいます。

基本的には足場が無料にならないため、そういった業者は他の費用に足代を乗せているケースが多いので注意しておきましょう。

その他材料費・運営費

その他運営費の費用とは、一般的に「材料費」と「工事費」以外をまとめたものになり、主に「現場管理費用」「一般管理費用」「利益」の3つの要素で構成されています。

業者の規模によって違いますが、大体15%程度が相場となっています。業者にとって、このあたりの費用はとても説明が難しいため、曖昧な業者も多いです。

それだけに、しっかり説明してくれる業者であれば信用できるので、ぜひ判断材料の一つにしてみてください。

外壁塗装の見積もり確認に大切な4つのポイント

ここでは見積もりの確認にあたり意識しておきたいポイントを4つ紹介します。

見積もり内容が不明確ではないか

外壁塗装の見積もりは3社以上で比較するのが基本です。もし一社のみの見積もりだけですと、記載されている内容が正しいものなのか調べることが難しいでしょう。

しかし、見積もりの形式は決まった書式があるわけではないので、各社でバラバラなケースがあります。また、内容が不明確な見積もりではそもそも比較ができないため、何にどれだけの金額が発生しているか一目でわかる見積もりを作ってもらうことが大切です。

見積もり提示が安すぎないか

金額が安いことは一見メリットに感じるため、つい飛びつきがちですが、安すぎる見積もりはそれなりの理由があるケースがほとんどです。

たとえば、塗料を薄めて材料費をカットしたことで耐用年数が短くなったり、乾燥時間を守らずに短縮することで施工品質が低下したりすることが考えられます。

また単管足場で足場代をカットしたために事故のリスクが高まる可能性もゼロではありません。

なお後から追加請求がくる可能性もあるため、事前に知っておかないとトラブルにもつながります。価格相場を把握した上で、明らかに安すぎる見積もりは怪しいと思った方がいいでしょう。

金額だけで塗料を選ばない

外壁塗装における塗料のグレードは、金額と耐用年数が比例します。そのため、基本的に単価の安いアクリル系塗料やウレタン系塗料は耐用年数が短く、単価の高いフッ素系塗料や無機質系塗料は耐用年数が長くなります。

一般的に金額と耐用年数のバランス（コスパ）がいい、シリコン系塗料はよく選ばれやすく人気です。ただし、注意しなければならないのは、どんな塗料にもメリットとデメリットがあるということです。

もちろん住宅との相性もあるので、金額だけで選ばずに自分の家に適した塗料を選びましょう。

保証がしっかりしているか確認

外壁塗装には「製品保証」と「工事保証」の2つがあります。製品保証は塗料メーカーが施工した塗料に対して出す保証のことで、工事保証は塗装工事に瑕疵があった場合に施工店がもつ保証です。

ここで大切なのは、工事保証の保証対象範囲を確認することです。製品保証はメーカーが塗料にのみ出す保証なのでわかりやすいですが、工事保証は対象範囲がわかりづらいことからトラブルになるケースがよくあります。そのため保証が付くかどうかは必ず見積もり段階で確認しましょう。

外壁塗装の費用を安く抑える方法

外壁塗装を安く抑えるためには、正しい相場感を知ったうえで比較することが大切です。そして、補助金制度を活用や閑散時期を狙って依頼するといった工夫でも安く抑えることができるでしょう。ここでは、誰でも簡単に金額を下げる方法を解説します。

補助金や助成金を利用する

自治体や国から出る補助金や助成金を活用して工事を計画するのも、費用をお得にするための方法です。外壁塗装工事は、使う塗装の種類によっては省エネ工事として認定される可能性があります。

また、場合によっては火災保険を活用した節約方法もあります。たとえば、台風などで屋根の一部が破損した場合、火災保険の適用で直せますがこれに合わせて外壁塗装をすれば、足場代などを節約できます。

このように色々な補助制度があるので積極的に活用することでお得に施工できますが、詳しい募集要項や条件は各自治体、保険会社によって違うので、判断しにくい場合があります。そのため、必ず施工会社に依頼して進めるようにしましょう。

相見積もりをとる

複数の業者から見積もりを取る行為を「相見積もり」と言いますが、これを行うことで金額を下げられる可能性があります。

外壁塗装は各家によって金額が大きく異なりますので、相場感を掴むだけでは不十分です。そのため、自分の家ならいくらかかるのか具体的な金額を同じ条件で比較することで、より正確な情報で正しく判断できます。

ただし、相見積もりの取りすぎや、金額交渉をしすぎると業者間での価格競争になってしまい、品質にも影響が出てしまうので注意が必要です。

相見積もりで削減できる費用は、大体工事の5%〜10%が相場です。業者を3社程度に絞り工事の条件を揃えて納得できる選択をしましょう。

閑散期を狙って依頼する

外壁塗装は、基本的に外での工事になるので自然環境の影響を受けます。特に、夏と冬は気候が変わりやすいことから、外壁塗装業者にとっては閑散期になります。そのため、費用を安く抑えるにはこの時期を狙うと良いでしょう。

ただし、金額だけで判断するのはとても危険です。たとえば、夏は台風の季節なので急な雨等で工期が伸びる可能性があります。また工事中は窓を開けることができないので換気ができません。

一方冬は気温が−5℃以下になると塗装が乾かないため作業が進みにくく、雪が降るリスクもあります。

このように、少なからず自身の生活環境にも影響をもたらすので、その辺りを考慮しつつ最終的に判断しましょう。

外壁塗装の費用相場まとめ

ここまで外壁塗装の相場について解説してきました。外壁塗装の金額は、曖昧な部分が多くトラブルの原因にもなります。それらを回避して自分たちが納得できる選択をするためには、あらかじめ相場感を把握したうえで比較することが大切です。

それでも、必ず信用できる業者に巡り会えるとは限りません。もしどこに依頼しようか迷った場合は、アップリメイクにご相談ください。詳細な見積もりと金額の根拠をしっかり説明させて頂き、最適価格をご提示させて頂きます。見積もりだけでも構いませんので、気になる方はぜひ一度お問い合わせください。