外壁の汚れ落としをしたい方へ!汚れの原因と掃除方法、予防方法を解説!

外壁の汚れが目立ってきたら、正しいやり方で掃除する必要があります。

 

外壁汚れにはいくつか原因があり、それぞれ最適な掃除方法が異なります。掃除の仕方を間違ってしまうと、汚れが落ちないだけでなく、悪化させてしまう可能性もあるので注意しましょう。

 

この記事では、外壁が汚れる原因と適切な掃除方法、汚れを予防するコツについて解説します。外壁の汚れが気になる方や、きれいな状態に戻す方法を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

外壁汚れの原因と種類

外壁が汚れてしまうのは、主に7つの原因が挙げられます。自宅の汚れがどれに当てはまるか確認してみましょう。

 

ここでは、それぞれの汚れの特徴や落とし方を解説します。

チリやホコリ・排気ガス

空気中のチリ・ホコリ・排気ガスなどが原因の場合、家全体がくすんだような見た目になります。

 

黒い外壁で目立ちやすく、交通量の多い場所で頻繁に発生する汚れです。換気扇フィルターで除去できなかった油汚れなどが、凹凸がある部分に付着し汚れが蓄積されていきます。

 

それほど深刻な汚れではないため、高圧洗浄やブラシで簡単に除去できます。

カビ

湿気によってカビが繁殖すると、外壁に黒ずんだような汚れが発生します。

 

太陽の光が当たらない、北向きの方角、風通しが悪い、といった場所で多く、白っぽい外壁では特に目立ちます。

 

放置すると少しずつ広がり、除去するのが難しくなるため、早めに対処することが大切です。程度が軽い場合は、高圧洗浄や専用クリーナーで落とせます。

藻・コケ

緑色の汚れがある場合、藻やコケが原因として考えられます。

 

山が近く湿気の多いところで発生しやすいのが特徴です。白っぽい外壁だと目立ちやすく、見栄えが悪くなってしまいます。

 

藻・コケが内部まで根を張ってしまうと、きれいに落とすのが難しくなるので注意してください。除去するには高圧洗浄や専用クリーナーが効果的です。

雨汚れ

雨汚れは、雨だれや水あかが原因で発生する汚れです。雨だれとは外壁の汚れが雨で流れきらずに残ってしまうことを指します。また、水あかは雨が降ったあとに白や黒の線が残る現象です。

 

窓サッシや換気扇の下で起こりやすく、油を含んだ黒い筋や泥汚れのようになってしまいます。目立ちやすいのは、補色である白い外壁です。

 

重症化していない場合は、ブラシを使えば簡単に落とせます。

サビ

経年劣化や損傷により外壁材の表面が酸化すると、白サビや赤サビによる汚れが発生します。

 

金属系のサイディングや鉄製の建材の塗膜が腐食するのが原因です。古びた外観になるだけでなく、塗膜に穴が空くと雨漏りの発生要因にもなります。

 

赤サビは他の場所にサビ汚れを移す性質があり、放置するとどんどん汚れが広がってしまうので注意してください。

 

サビ汚れは自分で落とせないため、業者へ依頼する必要があります。外壁塗装リフォームのタイミングに合わせてチェックしておくと良いでしょう。

塗料の色あせ

紫外線により塗膜が劣化すると、塗料が色あせて外壁が汚れているような印象を与えます。

 

さらに劣化が進むと、白い粉が手に付く「チョーキング現象」やシーリング上が黒く変色する「ブリード現象」を引き起こします。

 

ブリード現象を放置すると、建物内部にまで侵食して劣化がひどくなるため、早期発見・対処が大切です。

 

塗料の色あせを解消するには、外壁塗装を依頼するようにしてください。

 

鳥のフン

外壁に鳥のフンが付いてしまった場合、すぐに取り除くようにしましょう。

 

強い酸性の固形尿なので、放置すると外壁材や塗膜が劣化する原因となります。また、ウイルスを含んでいる危険性もあるため要注意です。

 

鳥のフンは、外壁だけでなく屋根やベランダ、手すりなど、どこに降ってくるかわかりません。フンによる汚れを防ぐには、家の周りを定期的にチェックしましょう。

 

外壁の汚れ落とし方法

外壁汚れを落とす方法には「自分で掃除する」「高圧洗浄する」「業者に依頼する」の3パターンがあります。

 

それぞれメリット・デメリットがあるので、汚れ具合や予算によって使い分けましょう。

自分で掃除する

軽い汚れであればDIYで落とせることがほとんどです。コストを抑えたい方は自分で掃除することをおすすめします。

 

ここからは、自分で掃除する場合の準備物・手順・注意点について紹介します。また、外壁掃除の詳しい説明については、以下のリンク先をチェックしてみてください。

 

>>外壁の掃除について詳しく確認する

準備するもの

自分で掃除する場合、以下のものを準備しましょう。

 

・外壁用洗浄剤

・カビ取り剤

・やわらかいスポンジ

・歯ブラシ

・高所用ブラシ

・ホース

・バケツ

・ゴム手袋

 

外壁用洗剤は、ホコリ・排気ガス・カビ・藻・コケなどを取り除くために使用します。研磨剤は塗膜を劣化させてしまうので、購入する際は研磨成分が入っていないものを選びましょう。ホームセンターで1,000円〜5,000円で手に入ります。

 

脚立は落下事故を起こす可能性があるため、できるだけ使わないようにします。その代わりに高所用ブラシを用意しましょう。2,000円〜8,000円で購入可能です。

手順

自分で外壁掃除する場合の手順は以下のとおりです。

 

1.ホースの水で簡単に汚れを落とす

2.ブラシやスポンジでしっかり汚れを落とす

3.洗剤が残らないよう水で丁寧に流す

 

上記の手順で落ちない汚れは、高圧洗浄機を使って落とします。また、2階のベランダなど高い部分の掃除は高所用ブラシを使うと良いでしょう。

 

自分で掃除をする際の注意点

自分で掃除するときには以下の点に注意してください。

 

・ブラシやスポンジはやわらかいもの

硬いものを使うと外壁塗装を痛める原因になります。傷つけないよう優しくこするようにしてください。

 

・研磨剤は使わない

研磨剤は塗装の劣化につながります。中性洗剤や専用クレンザーがおすすめです。

 

・洗い流しは念入りに

洗剤が残っているとサビや変色の原因になります。

 

・目地を傷つけない

ブラシは使わず雑巾などで優しく拭き取ります。

 

・天気がよく風がない日に行う

雨が降っていたり風が強いと、洗浄してもまたすぐに汚れが付いてしまいます。

 

高圧洗浄機で掃除する

手洗いで落ちない場合は、高圧洗浄機を使って汚れを落とします。

 

以下、準備物・手順・注意点を解説します。

準備するもの

高圧洗浄機には主に「ガソリンエンジン」「インダクションモーター」「ユニバーサルモーター」の3種類があります。

 

それぞれの特徴は以下のとおりです。

 

・ガソリンエンジン

水圧が高く電源がない場所でも使用可能。重くて騒音になりやすいのがデメリット。

 

・インダクションモーター

音が小さく耐久性が高い。東日本または西日本のどちらかでしか使えない。

 

・ユニバーサルモーター

全国どこでも使用できる。音が大きく耐久性があまりない。

手順

メーカーや機種によって多少異なりますが、一般的な手順は以下のとおりです。

 

1.洗浄機とホースを水道栓に接続し、栓を開けて電源をオンにする

2.対象物から50cm程度離れた場所から水を吹きかける

3.洗浄剤を使用する場合は専用ノズルを使う

4.使用後は電源を切り、水道栓を閉めてからホースを取り外す

高圧洗浄機を使った掃除の注意点

高圧洗浄機は便利なアイテムですが、外壁の塗膜や周囲のものを傷つけてしまう可能性があります。使い方を誤ると、外壁の寿命を縮めてしまうかもしれません。

 

その他、以下の点にも注意してください。

 

・同じ場所に水を当て続けない

・ひび割れや破損している場所には噴射しない

・騒音や飛散になりやすいので近隣に配慮する

・周囲に人がいないか注意する

専門業者に依頼する

自分で掃除する自信がない方や高圧洗浄機でも汚れが落ちなかった場合は、専門業者に洗浄サービスを依頼するのがおすすめです。

 

費用相場は200300/㎡(作業代)+1,2002,000/日(水道代)が目安です。汚れの元まで洗浄してくれる「バイオ洗浄」であれば、作業代は450850/㎡程度にアップします。一般的な戸建ての場合、総費用は7090万円程です。

 

外壁が劣化している場合は、洗浄と一緒に外壁塗装も依頼すれば一回で済み、お得になるケースもあります。

外壁汚れの予防方法

一度外壁が汚れてしまうと、元のきれいな状態に戻すには手間と時間がかかってしまいます。外壁を汚れにくくするには「塗料」と「外壁」の選び方が重要です。

 

ここでは、外壁汚れを予防する方法について詳しく解説していきます。

塗料の選び方を工夫する

外壁は使用する塗料によって汚れやすさが異なります。できるだけお手入れの回数を減らすには、塗料の選び方を工夫しましょう。

 

ここでは汚れにくい塗料を2つ紹介するので、どの塗料にするか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

 

汚れに強い塗料を選ぶ

耐久性が高い塗料は汚れに強いといわれます。耐久性に優れている塗料は「光触媒塗料」と「ラジカル塗料」です。セルフクリーニング効果や紫外線抑制効果があり、外壁が劣化するのを防いでくれます。

 

また、防カビ作用がある塗料もおすすめです。カビ・コケ汚れを予防し、再発防止にもつながります。シリコン塗料は防カビ性が高く、リーズナブルな価格で手に入る人気の塗料です。

 

カビやコケを生えにくくするには、ツヤあり塗料も効果が見込めます。ツルツルした表面で水はけの良さが特徴です。

 

外壁塗装の種類については以下のリンクも参考にしてみてください。

 

>>外壁塗装の種類について詳しく確認する

 

汚れや色あせが目立たない色の塗料を選ぶ

グレーの外壁は汚れ・色あせが目立ちにくいのでおすすめです。一方、黒や白の外壁はすぐに汚れてしまうため、できるだけ避けた方が良いでしょう。

 

また、青系のカラーは色あせの影響を受けにくいという特徴があります。青は太陽光や紫外線を反射する性質があるため、塗り立ての色味を長く保てるのがメリットです。赤・紫は色あせに弱いカラーなので注意してください。

 

以下のリンクでは、外壁塗装におすすめの色を紹介しています。

 

>>外壁塗装の色について詳しく確認する

 

外壁の選び方を工夫する

汚れ対策には、塗料だけでなく外壁そのものの選び方も重要です。汚れにくい性質の外壁、耐久性の高い外壁はきれいな状態を保ちやすいといわれます。

汚れにくい外壁を選ぶ

金属系サイディング、樹脂系サイディング、タイル素材は汚れにくいのがメリットです。一方でモルタル、木質系サイディングは汚れやすいので注意してください。

 

外壁の表面に凸凹が多いと、その部分に汚れが溜まりやすくなります。できるだけフラットな表面を選び、腐食しやすい木材などは避けたほうが無難でしょう。

 

汚れやすい外壁素材の場合、雨だれストッパーを活用することをおすすめします。雨が外壁にたれないようにする突起状のものです。設置する際には専門業者に依頼してください。

 

耐用年数の長い外壁を選ぶ

耐用年数が長い外壁は、カビ・コケ汚れ、水あか、ホコリ、サビ、塗膜の劣化など、さまざまな汚れを予防できます。

 

耐用年数が長いものは樹脂系サイディング、タイル外壁です。ステンレスやアルミニウムといったサビにくい素材を選ぶのも良いでしょう。

 

ただし、張り替えには高額な費用がかかる点に注意してください。一般的な戸建てであれば160260万円が相場となります。

外壁の汚れ落としのまとめ

外壁汚れは、原因に応じて適切な掃除方法を行うことが大切です。

 

汚れの主な原因は、チリやホコリ、カビ、藻・コケ、雨、サビ、色あせ、鳥のフンなどです。建物の劣化状況や住環境によってそれぞれ原因が異なるため、ご自宅の汚れがどれに当てはまるかチェックしてみてください。

 

外壁汚れを落とすためには、自分で掃除する、高圧洗浄機を使う、業者に依頼する方法があります。軽い汚れならセルフクリーニングでも十分可能です。

 

掃除する手間を省くには、予防対策も重要です。塗料や外壁の選び方を工夫するだけで、汚れにくく美しい状態を保ちやすくなります。

 

もし掃除の方法がわからない場合や修繕が必要だと感じた場合は迷わず専門家に依頼しましょう。

 
お客様の声