外壁塗装で使われる塗料の種類と人気6選!何がいいか迷ったときの選び方をプロが伝授

外壁塗装で重要なことは、自分の家にあった塗料を選ぶことです。この記事では、塗装の選び方を価格や耐久性(耐用年数)の視点から解説します。その特徴を理解して、自分の家に一番合う塗装を選んでください。

 

外壁塗装で使う塗料の種類


一般的によく使われる外壁塗装は6種類に分類できます。それぞれの塗装をグレードや価格、耐久性などの視点から考えてみます。

無機塗料

無機塗料とは、ガラスなどの無機物を主成分とする塗料のことです。一般的に外壁塗装が劣化するのは、紫外線により塗料の中の有機物が劣化するからです。その点、有機物が使われていない無機塗料は耐候性と耐久性に優れた塗料になります。

 

ただし、塗料の価格は高めで4,5005,500/㎡が一般的です。また、扱いが難しいため、正しい手順で施工しなければ効果が薄くなってしまうのも難点です。

 

耐用年数が2025年と長く、品質も高いので、検討してみる価値が十分にあります。

代表的な製品には下記のようなものがあります。

 

日本ペイント

パーフェクトセラミックトップG

関西ペイント

アレスダイナミックMUKI

エスケー化研

スーパーセラタイトF

フッ素塗料

フッ素塗料とは、蛍石を加工したフッ素樹脂を配合している塗料のことです。親水性に優れているため、汚れにくく、防水性に優れているという特徴があります。

 

有機塗料の中では最も耐用年数が長く1520年と魅力的ですが、価格が3,8004,800/㎡と高いのが難点です。

 

フッ素塗料はビルや商業施設などの大型建造物でよく使われてきました。最近では、屋根などの劣化が激しい部分のみ施工するなど、一部ではありますが一般住宅でも徐々に普及してきています。

代表的な製品に下記のようなものがあります。

 

日本ペイント

ファイン4Fセラミック

関西ペイント

セラMフッソ

エスケー化研

クリーンマイルドフッソ

ラジカル制御型塗料

ラジカル制御型塗料とは、紫外線などで発生する「ラジカル」を抑える効果がある塗料のことです。従来の塗料に特殊な成分を配合してラジカル制御型塗料にします。ラジカル制御型塗料にすることで、元の塗料より耐用年数が3年程長持ちします。価格も1㎡あたり300円ほど高くなるだけですので、お得です。

 

複数社で見積もりを取る場合、同じ価格で「ラジカル制御型」と「一般塗料」の2パターンが出てくることがありますが、そのようなときはラジカル制御型を選びましょう。

代表的な製品は下記のとおりです。

 

日本ペイント

パーフェクトトップ

関西ペイント

アレスダイナミックTOP

エスケー化研

プレミアムシリコン

 

シリコン塗料

シリコン塗料とは、樹脂の主成分に「アクリル・シリコン」が含まれた塗料のことです。水やシンナーなどの希釈材を混ぜて使います。耐用年数が1015年と長く、価格も1,8003,500/㎡と安価なため、総合的に見てバランスのよい塗料です。

 

ただし、ほかの塗料に比べて密着性に難があり、下塗り材を用いながら塗り進めていかなければならないので、仕上がりが施工業者の技術に左右されます。

人気の塗料なので、ほとんどの業者が取り扱っていますが、優良な業者を見つけられるかどうかが成功のカギになるでしょう。

シリコン塗料は下記のものが代表的です。

 

日本ペイント

サーモアイSi

関西ペイント

アレスアクアセラシリコン

エスケー化研

プレミアムシリコン

 

ウレタン塗料

 

ウレタン塗料は、ポリウレタンをベースに作られた塗料です。ウレタン塗料にはほかの塗料にない2つの特徴があります。

 

1つ目は、柔らかい弾性のある塗膜だということです。弾性とは衝撃が加わっても元に戻ろうとする力のことで、これによりひび割れなどを防止できます。

 

2つ目は、密着性が高いことです。下地との密着性が高いので、雨樋や雨戸など複雑なパーツの塗装にも適しています。

 

耐用年数は510年と短めで、価格も1,7002,500/㎡と最安値というわけではありませんが、上記の特性から現在でも幅広く使われています。

代表的な製品は下記のとおりです。

 

日本ペイント

水性ファインウレタンU100

関西ペイント

アレスアクアレタン

エスケー化研

クリーンマイルドウレタン

 

アクリル塗料

アクリル樹脂を主成分にした塗料全般がアクリル塗料と呼ばれます。アクリル樹脂は温度や湿気に強い耐性を持ち、加工がしやすいため、ボールペンやコップなどさまざまな用途で使われています。

 

外壁塗料としてはシリコン塗装が普及する前の1950年頃に人気を集め、よく使われていましたが、現在では使われることも減り、取り扱う業者も少なくなってきました。

 

価格は1,500/㎡程度と安価なため、施工費用は安く済みますが、耐久性は高くなく、耐用年数は68年と短くなっています。定期的なメンテナンスが必要なので、コストパフォーマンスはそれほどよい部類に入りません。

代表的な製品に下記のようなものがあります。

 

日本ペイント

DANフレッシュ

関西ペイント

アスカⅡ

エスケー化研

SK水性ELコート

 

 

外壁塗装の塗料は何がいい?選び方のコツ

外壁塗料を選ぶときは、どのポイントを重要視するかを最初に決めることが重要です。耐久性で選ぶのか、価格で選ぶのか、総合的なバランスで選ぶのかという方針を決めましょう。ここでは、ポイント別におすすめの塗料を紹介します。

価格と耐久性のバランスで選ぶならシリコン塗料

シリコン塗料は、耐久性と価格のバランスがよく、現在最もよく使われている塗料です。アクリル塗料やウレタン塗料は低価格ですが、耐久性はあまり高くなく、逆にフッ素塗料や無機質塗料は高耐久ですが、価格も高くなります。

 

シリコン塗料は両者の中間に位置し、ちょうど扱いやすい素材です。30種類以上の製品が販売されており、カラーバリエーションも豊富にそろっています。迷ったときには、最もコストパフォーマンスのよいシリコン塗料を選んでおけばまず間違いありません。

費用を安く抑えるならアクリル塗料・ウレタン塗料

店舗兼住宅などで、外壁塗装を頻繁に行い建物のイメージ変更を定期的に行う場合は、長持ちする塗料を選ぶ必要がないため、価格の安いアクリル塗料やウレタン塗料がおすすめです。

 

ただし、取り扱っている業者さんが少なくなってきています。耐用年数が68年と短いので、アクリル塗料・ウレタン塗料を選ぶ一般家庭が減ってしまったためです。


外壁塗装は塗料の性能を職人の技術で引き出すので、選択肢が少ないことは致命的なデメリットになります。あくまでも定期的な塗り替えをすることを前提に検討しましょう。

耐久性で選ぶなら無機塗料・フッ素塗料

耐久性を求めるなら、無機塗料かフッ素塗料を選ぶことになるでしょう。耐用年数がそれぞれ1520年、2025年と、塗料の中では圧倒的に長持ちします。カビや藻の繁殖を防ぎ、熱や水にも強い頑丈な塗料なので塗装の劣化も防ぎます。

 

ただし、高品質なため価格は高く、相場はシリコン塗料の1.5倍です。また、塗膜が硬いためにひび割れを起こしてしまう可能性があり、施工難易度は上がります。

 

それでも、一度塗ってしまえば当分塗り替えをしなくていいため、お金をかけてでも家を長持ちさせたい場合にはおすすめです。

 

まとめ

外壁塗装の塗料選びに重要なことは自分たちの家に合った塗料を選ぶことです。その際に、価格であったり耐用年数であったりデザイン性であったり、と何を重要視するか決めておくとスムーズにいくでしょう。

 

多種多様な塗料の中から、どれを選べばいいのかどうしてもわからないようなときは、専門業者に相談してみましょう。アップリメイクでは難しい塗料選びも一緒に考えてくれるので自分たちの要望に合った塗装ができます。ぜひ一度相談してみてください。

 
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