無機塗料の特徴と価格

無機塗料は、現在の塗料のグレードで、耐久年数と価格が最も高い塗料です。シリコン塗料やフッ素塗料の有機塗料と主成分が異なるため、高い耐久性を実現しています。

このページでは、無機塗料のメリットとデメリット、代表的な無機塗料、よくある質問を紹介しています。

■無機塗料はどんな塗料なのか?


シリコンやフッ素などの一般的な塗料は有機塗料と呼ばれ、石油などの有機物を主成分としており、無機塗料は、セラミックやケイ素などの炭素を含まない無機物を配合して作られています。

無機物は、紫外線の影響で劣化しにくいため、半永久的な寿命があります。但し、塗料の成分を無機物だけにすると、固すぎて塗ることが出来ないため、無機物に有機物を混ぜています。

無機塗料は、無機物を何パーセント以上含むといった定義がありません。そのため、無機物を少量しか含まない塗料でも無機塗料と名乗ることができます。そのような塗料は、質や性能が悪い可能性があるので、注意が必要です。

■無機塗料のメリット

●耐候性が高い

無機物は紫外線の影響で劣化しにくい特徴があります。そのため、無機塗料は20年以上の長期間に渡って建物を保護することができ、現在ある塗料のグレードの中で、最も耐久性が高いです。

●防カビと防藻性が高い

カビや藻は有機物を栄養源として繁殖します。無機塗料は有機物の含有量が少ないため、カビや藻が繁殖しづらい特徴があります。

●低汚染性

静電気が発生しにくいので、ホコリやとチリが付着しづらい性質がります。また、親水性と呼ばれる水と馴染む性質があるため、汚れが付着しても汚れと塗装面に水が入り込んで流すことができます。

●不燃性

無機物は燃えない性質があるので、無機物を含む無機塗料も有機塗料に比べて燃えにくい特徴があります。

■無機塗料のデメリット

●価格が高い

無機物の価格が高いため、無機塗料の価格も高くなります。現在ある塗料の中で最も価格が高いグレードです。

●ヒビ割れしやすい

塗膜が硬いため、下地が動いた際に追随できずにヒビ割れしやすい特徴があります。

●再塗装できない場合がある

無機塗料は表面に汚れが付着しづらい特徴があるので、再塗装した際に新しい塗膜が密着せずに剥がれてしまう場合があります。

■無機塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?

無機塗料の施工単価は、4,500~5,500円程度が相場です。

■弊社で無機塗料を選ばれるお客様の割合


外壁塗装は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御20%、ガイナ(断熱)10%、フッソ30%、光触媒0%、無機30%。

屋根塗装は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン30%、ラジカル制御0%、ガイナ(断熱)10%、フッソ30%、光触媒0%、無機30%です。

 

■代表的な無機塗料

●アプラウドシェラスターNEO

塗料名:アプラウドシェラスターNEO
塗料メーカー:日本ペイント
おおよその単価:4,270~5,080円

●ムキフッソ


塗料名:ムキフッソ
塗料メーカー:関西ペイント
おおよその単価:4,000~5,500円

■無機塗料に関するよくある質問

1.艶なしがないと聞いたのですが、本当でしょうか?

無機塗料に艶なしはありません。艶を消しても5~3分艶までです。

2.相性が悪い外壁材があると聞いたのですが、本当でしょうか?

木材は収縮性があるため、塗膜が硬い無機塗料は不向きです。

3.本当に20年もの間、メンテナンスしなくても大丈夫なのでしょうか?

塗装を施した外壁は問題ありませんが、木部などが劣化するので、メンテナンスが必要になる場合があります。

■まとめ

無機塗料は無機物を主成分とした塗料で、最大の特徴は耐久性の高さです。価格が高いですが、その分耐久性が期待できるので、高耐久な塗料を検討している際にオススメです。

但し、塗料毎に無機物が配合されている割合が異なります。そのため、質や性能が悪いものがあるので注意が必要です。

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