セラミック塗料の特徴と代表的な商品

セラミックは、硬そうなイメージから耐久性が高いと思わるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

セラミックなので耐久性が高いといった説明を受けた場合は、施工料金が不当に高額なケースが多いので、注意が必要です。

このページでは、セラミック塗料の種類、単価と耐久性、セラミックなので耐久性が高いと言われた場合の注意点について説明しています。

■セラミック塗料とは?

セラミック塗料は、セラミックを含んだ塗料全般を指し、少しでもセラミックが入っていればセラミック塗料と言えます。

セラミック100%の塗料は無く、シリコンやフッ素など塗料にセラミックが配合されています。そのため、セラミックといった塗料のグレードは無く、シリコンやフッ素などの樹脂に準じたグレードになります。

■セラミック塗料と呼ばれる塗料には4タイプある

●意匠性を持たせる石調塗料

石調塗料は、陶磁器や天然の石などが含まれている塗料で、意匠性のある仕上がりが特徴です。

陶磁器や天然石は、仕上がりの見た目を左右する役割がありますが、耐久年数には寄与しません。石調塗料の耐久年数は、仕上げのクリア塗料のグレードによって左右されます。

●高グレードの無機塗料

無機塗料は、セラミックやケイ素などの無機物を配合している塗料です。

無機物は、紫外線の影響を受けにくいの、半永久的な耐久性があります。但し、無機物だけだと固すぎて塗れないので、無機塗料は有機物も配合されています。

そのため、半永久的な耐久性はありませんが、シリコンやフッ素などの有機塗料に比べると耐久性は非常に高いです。

●低汚染塗料といわれる塗料

セラミックを含んだ塗装面は、水に馴染む性質の親水性が高いので、汚れと塗装面に水が入り込んで、汚れを流すことができます。このような塗料を「低汚染塗料」と呼びます。

ゴミや埃は塗膜が劣化する原因になるので、塗装面をキレイに保つことは、塗膜劣化の防止になりますが、低汚染性が高いからいって塗料そのもの耐久性能が向上するわけではありません。

●ガイナなどの断熱効果のある塗料

塗料によって使用が異なりますが、断熱塗料や遮熱塗料はセラミックを含んでいます。

代表的な断熱である日進産業のガイナは、セラミック粒子の「セラミックビーズ」が多く配合されています。セラミックビーズは、中が空洞の球体で、熱の移動を制限する性質があるので、優れた断熱性能を発揮します。

■セラミック塗料の単価と耐久性

塗料名 タイプ 耐久年数 単価(㎡ )
ネオフレッシュティアラシリーズ(山本窯業化工) 石調塗料 20年 4,500~7,000円
アプラウドシェラスターNEO(日本ペイント) 無機塗料 20年 4,270~5,080
ムキフッソ(関西ペイント) 無機塗料 20年 4,000~5,500円
ファイン4Fセラミック(日本ペイント) 低汚染塗料 15~20年 3,500~4,300円
水性セラミシリコン(エスケー化研) 低汚染塗料 12~15年 1,900~2,400円
ガイナ(日進産業) 断熱・遮熱塗料 15~20 3,500~4,500円

■セラミック塗料だから長持ちする!というのは間違い?

セラミック塗料なので、耐久年数が長く価格が高いといった認識は間違いです。

セラミック塗料は、シリコンやフッ素などの樹脂のグレードによって耐久性が左右されます。そのため、セラミックが含まれているからといって耐久性が高くなることはありません。

そのため、「セラミックは耐久性が高い」と営業をしてくる業者には、注意が必要です。施工料金が不当に高額になっているケースが多いので、すぐに契約せずに相見積もりを取って、比較検討することをオススメします。

■まとめ

セラミック塗料は、「石調塗料」「無機塗料」「低汚染塗料」「断熱・遮熱塗料」の4種類あり、それぞれに特徴が異なります。

セラミックは、塗料のグレードではなく、シリコンやフッ素などに配合されている成分の一つで、セラミックを配合したからといって、耐久性が高くなるわけではありません。

「セラミック塗料だから長持ちする」といった提案は、施工料金が高額になっているケースが多いので注意が必要です。

アップリメイクでは、ガイナや無機塗料なども取り扱いがあるので、お客様の希望に沿った塗料での提案が可能です!まずはご相談ください。

 
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