アクリル塗料の特徴と価格

アクリル塗料は、30年以上前に外壁塗装で使われていましたが、現在は、内装などの用途して用いられる塗料です。

但し、アステック社から販売されているピュアアクリルは、従来のアクリル塗料とは全く異なる性能を持っている塗料で、現在も外壁塗装で採用されているので注意が必要です。

このページでは、アクリル塗料の特徴、施工単価、ピュアアクリルとの違い、代表的な塗料について紹介しています。

■アクリル塗料はどんな塗料なのか？

アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分とした塗料で、30年以上前は外壁塗装でも使用されていました。現在は、一部の施工を除いて外壁塗装で使用されることはなく、主に内装やプラスチック用品の塗装などで使用されています。

●水性と油性がある

水性と油性の2種類があり、ほとんどが1液の塗料です。

●最も安価で耐久年数が短い

アクリル塗料は、現在ある塗料グレードの中で最も安価で、耐久年数が非常に短い特徴があります。

現在主流のシリコン塗料の施工単価は1,800円～2,800円前後で、耐久年数は10年～12年程度です。アクリル塗料の施工単価は、900円～1,300円程度で、耐久年数は3～5年程度です。

そのため、長期間で考えた場合は、シリコン塗料以上のグレードで施工を行った方が、費用対効果が高いです。

●汚れやすい

防汚性が低いため、汚れがつきやすいです。

●色の種類が多く発色が良い

色の種類が多く発色が良い特徴があります。そのため、多種多様な鮮やかな色を施工することができます。

●透湿性が高い

透湿性が高いため、塗膜内側の湿気を通しやすい特徴があります。そのため、湿気が出やすい木部で使用されることがあります。

■アクリル塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか？

アクリル塗料の平米単価は、900円～1,300円程度です。

■弊社でアクリル塗料を選ばれるお客様の割合

外壁塗装は、アクリル0％、ウレタン0％、シリコン10％、ラジカル制御20％、ガイナ(断熱)10%、フッソ30％、光触媒0％、無機30％。

屋根塗装は、アクリル0％、ウレタン0％、シリコン30％、ラジカル制御0％、ガイナ(断熱)10%、フッソ30％、光触媒0％、無機30％です。

■こんな方にオススメする塗料です

店舗など頻繁に色を変えたい場合や、取り壊しが決まっていて長期間の耐久性が必要ない場合は、施工費用を抑えることが出来るのでオススメです。

■アクリルはアクリルでもピュアアクリルは別物

ピュアアクリルは、従来のアクリル塗料とは性能が全く異なります。不純物を除去して純度を高めたアクリル樹脂を使用しており、15年以上の耐久性があります。

また、施工単価は3,500円程度が相場で、従来のアクリル塗料よりも高額ですが、長期間で考えた場合は、費用対効果が高いです。

■代表的なアクリル塗料

●ケンエース(日本ペイント)：平米単価1,200円前後

タバコのヤニを付着させたり、結露のシミを抑えたりする機能があります。また、下地への影響が少ないので、浸透性が高い特徴があります。

●SK水性ELコート(エスケー化研)：平米単価1,500円前後

塗膜に収縮性があるので、耐水性と防水性に優れています。

■アクリル塗料に関するよくある質問

1.他の塗料に比べ、ツヤがありはっきりとした色合いになると聞いたのですが、本当でしょうか？

発色が良くカラーバリエーションが多いので、はっきりとした色合いを出すことができます。但し、ツヤは、どのグレードでも変わりません。

2.塗膜が固いのでヒビが入りやすいと聞いたのですが、本当でしょうか？

アクリル樹脂は固いので、可塑剤を添加して柔軟性を持たせていますが、徐々に可塑剤が抜けて数年で無くなってしまいます。

可塑剤が無くなった塗膜は、硬くヒビ割れが発生しやすいです。

3.浸透性が良すぎると聞いたのですが、本当でしょうか？

浸透性が非常に高いので、室内の湿気を外に逃がすことができますが、外の湿気を内部に通してしまいます。

4.他の塗料に比べ重ね塗りがしやすい

付着力が高いので、重ね塗りに適しています。

■まとめ

アクリル塗料は、頻繁に色を変えたい場合などを除いて、外壁塗装で使用されることはありません。

長期間で考えた場合は、シリコン塗料以上のグレードで塗装を行った方が費用対効果が高いので、アクリル塗料での提案があった場合は注意が必要です。

但し、ピュアアクリルは従来のアクリル塗料は別物で、15年以上の耐久年数があり、使用されることが多い塗料なので、混合しないようにしましょう。

アップリメイクでは、アステックペイントの認定施工店にもなっているので、ピュアアクリルなどの塗料も取り扱いできます。見積りを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。