外壁材の種類と特徴

外壁材は、建物を雨風から守る重要な役割があります。現在の新築では、窯業系サイディングがほとんどを占めますが、モルタルやALCやコンクリートなど、様々な外壁材があります。

このページでは、外壁材の役割と外壁材の種類について紹介しています。

■外壁材の役割

外壁材は、建物の美観を保つ役割雨風などから建物内部を守り、室内環境を整える役割があります。

特に建物内部を雨風から守る「防水性」が重要な役割です。防水性が不十分だった場合は、建物内部へ水が浸入して躯体を腐食させる原因になります。

■新築戸建に採用される外壁材の割合

新築戸建に採用される外壁材は、窯業系サイディングが8割を占めています。次いでモルタルが0.6割、金属サイディングが0.3割となっています。

■外壁材の種類

 

サイディング


サイディングは、板状に形成した外壁材の総称です。工場で生産されるので、品質が安定している特徴があります。

●窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を原料に作られています。コストや機能性、デザイン性に優れているので、現在の住宅で最も採用されています。

●金属系サイディング
金属系サイディングは、メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板などを加工した外壁材で、金属の種類によって耐久性が異なります。また、軽い特徴があるので、カバー工法で採用されることが多いです。

●木質系サイディング
木質系サイディングは、木材を加工した外壁材です。一般的には、塗装と不燃処理を施すので、防火性や耐火性があります。

モルタル


モルタルは、砂とセメントを原料とした建築材です。継ぎ目がなく複雑な形状にも対応できるので、デザインの自由度が高い特徴があり、様々な仕上げの工法があります。

●リシン仕上げ
リシン仕上げは、モルタルが硬化する前に引っ掻いて仕上げる「リシン掻き落とし」工法が一般的で、他には、吹き付けて施工する工法などがあります。

アクリル樹脂が使われることが多いので、耐久性が低い特徴があります。

スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げは、合成樹脂エマルションとセメント、大理石や砂などを混ぜた原料を、コテやローラー、吹き付けで施工します。

厚く仕上がるので、重厚感があり、耐久性が高い特徴がありますが、汚れやすい欠点があります。

●吹き付けタイル
吹き付けタイルは、樹脂に軽量骨材を混ぜた原料を吹き付ける工法で、樹脂の種類によって耐久性が変わります。

●ジョリパット
ジョリパットは、塗料に砂を混ぜたもので、モルタルの上から施工します。下地の動きに追随できるので、ヒビ割れが発生しづらく耐久性が高い特徴があります。また、色や仕上げのデザインが豊富です。

ALC


ALCは、ケイ酸質や石灰質などを原料にした板状の外壁材です。
軽量気泡コンクリートパネルとも呼ばれており、非常に軽く断熱性と耐火性が高い特徴があります。但し、ALC自体には防水性が無いので、塗装で防水性を補う必要があります。

コンクリート


コンクリートは、砂やセメントを混ぜた建築材で、型に流し込んで固めて形成します。デザインの自由度が高く、断熱性、遮音性、耐久性に優れています。

レンガ


レンガは、粘土や頁岩、泥などを焼いて固めた建築材で、耐熱性や蓄熱性に優れています。また、メンテナンスがほとんど必要ないので、ランニングコストに優れています。

タイル


タイルは、粘土や陶土など板状にして焼いた建築材です。非常に硬く経年劣化がほとんど無いため、耐久性に優れています。

漆喰


漆喰は、消石灰を原料にした建築材で、調湿機能や防臭効果があります。但し、傷に弱く耐久性が低い特徴があります。

■塗装ができない外壁材はあるか?

無機塗料や光触媒塗料が施されている外壁材は、塗料を弾いて密着しない可能性があります。但し、専用の下塗り材を使うことで、塗装を行うことができます。

■まとめ

外壁材は、様々な種類があり、住宅の見た目や耐久性、ランニングコストなどの特徴が大きく変わります。現在の主流は、窯業系サイディングで、新築の8割程度のシェアがあります。

アップリメイクならサイディングの塗り替え実績も豊富なので、塗装をお考えの方はお気軽にご相談ください!

 

 
お客様の声