外壁にできるヒビ割れ(クラック)の種類と補修方法・費用

外壁のヒビ割れは、すぐに補修が必要ないものと早急に補修が必要なものがあります。

補修が必要なヒビ割れを放置すると建物に重大なダメージを及ぼす可能性があり、時間が経つほど症状が進んで補修費用が高額になる可能性があるので、注意が必要です。

このページでは、クラックの種類と原因、補修方法と費用、注意が必要なクラックの種類について紹介しています。

■クラックとは


クラックとは、外壁の表面にヒビ割れが現れる現象です。

軽度のクラックであれば、すぐに補修する必要はないですが、重度のクラックは早急に補修を行う必要があります。

■クラックの種類と原因

クラックは、発生する原因や大きさによって、主に4つに分類することができます。

●ヘアークラック

ヘアークラックは、幅0.3mm以下の髪の毛のように細いクラックです。経年劣化や施工不良によって、塗膜が下地の膨張や収縮に耐えられなくなって発生します。

●乾燥クラック

モルタルなどの外壁材は、乾燥する際に水分の蒸発で収縮します。乾燥クラックは、塗膜が外壁材の収縮に追随できずに発生するクラックを指します。

●構造クラック

構造クラックは、幅が0.3mm以上、深さが5mm以上のクラックを指します。建物の欠陥や凍結と融解などによって、揺れや歪みが起こることで発生します。

●縁切りクラック

モルタルなどの湿式工法で外壁を施工する際は、止まらず一気に一面を仕上げます。

途中で作業を中断したり、部分的にやり直した場合は、境目にヒビ割れが生じます。このヒビ割れを「縁切りクラック」と呼びます。

■ヒビ割れ(クラック)の補修方法と費用

●幅0.3mm以下(ヘアークラック)

幅0.3mm以下のヘアークラックは下地まで到達していないので、フィラーやシーラーなどの下塗りで埋めることができます。施工単価は1平米あたり800円前後です。

●幅0.3mm~7mm

幅0.3mm~7mmのクラックは下地まで到達している状態です。そのため、シーリング材を充填してしっかりとヒビを埋めて、下塗りを行います。シーリング材の施工単価は1平米あたり600円前後です。

●幅7mm以上

幅7mm以上のクラックは下地の深い部分まで到達している状態なので、そのままシーリング材を充填しても最深部までシーリング材が届きません。

そのため、ディスクサンダーなどを使ってクラックの幅を広げる作業を行って、シーリング材を充填します。

これをVカットやUカットと呼び、費用は1平米あたり1,200~2,500円前後です。

■重度のクラックを放置すると建物にダメージが出る

幅0.3mm以下でヘアークラックであれば、早急に補修をする必要はありませんが、それ以上のクラックは放置すると雨漏りの原因になるので補修が必要です。

雨漏りが発生すると、建材の腐食による耐震性の低下やシロアリやカビの発生、様々な悪影響が発生します。また、進行するほど補修費用が高額になるので注意が必要です。

■横のクラックには注意!

横方向のクラックは、縦のクラックより壁を伝ってくる雨水を受ける面積が大きいため、雨漏りが発生しやすいので、注意が必要です。

■まとめ

クラックは、発生する原因や大きさによって、ヘアークラック、乾燥クラック、構造クラック、縁切りクラックに分類することができ、クラックの幅によって補修方法が異なります。

幅0.3mm以上のクラックは、雨漏りを起こす原因になる可能性があるため、早急な補修が必要です。

アップリメイクでは、大きなヒビ割れがある場合、しっかりと埋めて跡が目立たないように肌合わせをして塗装します。このような下地補修を徹底することが、新築時のようなキレイな仕上がりにするコツです。

 
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