雨漏り修理の見積もりで失敗しないためのロードマップを解説

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雨漏りの修理を行う会社は数多くあり、業者選びで迷う人は少なくありません。悪徳業者にひっかからないためにも、見積もりの依頼方法を詳しく知っておきたいものです。

そこで今回は、雨漏りの見積もり依頼の注意点と、優良業者を見極める方法を解説します。適切な価格で雨漏りの修理依頼するために、ぜひご覧ください。

雨漏りの見積もりを行う前に確認しておきたいこと


雨漏りの見積もりを業者に依頼する前に、費用相場や自宅の情報について確認しておきましょう。事前に確認しておくと、見積もり依頼がスムーズに進みます。

ここでは、雨漏りの見積もりを取得する前に確認しておきたいことを解説します。

雨漏り修理の費用相場の確認

雨漏りの修理を依頼する前に、修理にかかる費用相場を知っておきましょう。

住宅の雨漏りは、屋根だけが原因とは限りません。外壁のひび割れ、天井やベランダなど、雨水の侵入経路となりうる場所はいくつか存在します。

代表的な工事別の、費用相場は下表の通りです。

工事の種類

費用相場

応急処置

約1〜3万円

雨漏り調査

約0〜30万円

屋根の雨漏り修理

約20〜30万円

外壁の雨漏り修理

約10〜50万円

天井の雨漏り修理

約5〜15万円

ベランダの雨漏り修理

約5〜8万円

屋上の雨漏り修理

約5〜8万円


修理費用は、雨漏りがどこから発生したかによって修理場所が変わり、費用にも差が出ます。また、被害状況によっては修理箇所が複数に渡る場合もあります。そのため、ここで表示する相場はあくまでも目安とお考えください。

雨漏り修理について詳しく確認する

雨漏りの発生状況がわかるようにしておく

業者に見積もり依頼をする前に、雨漏りの発生状況を確認しましょう。
例えば、以下のことを確認します。

 

  • 雨の量……雨量が一定量に達しないと、起こらない雨漏りもあります。
  • 雨が降り続いた時間……雨が降り続いた時間に、雨の量が関わります。
  • 雨・風の強さ……雨の強さにより、雨漏り調査の方法が変わります。
  • 雨・風の向き……風の向きによって、雨漏りの原因が変わります。


口頭での説明が難しい場合は、雨漏り発生時の状況を動画で記録しておくとスムーズです。

築年数が10年未満かどうか

業者に見積もり依頼をする前に、築年数が10年未満かどうかを確認することが重要です。築年数が10年以内であれば、『住宅の品質確保の促進等に関する法律』(品確法)の定めにより、依頼者は売主に修理を求められます。

品確法では、住宅販売会社が10年間の瑕疵担保責任を追う範囲の一つに「雨水の侵入を防止する部分」があると明記されています。具体的には、屋根・外壁・開口部・バルコニー防水などの部分です。

引き渡しから10年以内であれば、建てた工務店やハウスメーカーに雨漏り被害を報告し、修理を依頼しましょう。

外壁や屋根の修理や工事をしたことがあるか

雨漏りの修理では、過去にその住宅で修理や工事をした部分があるかどうかも重要です。

雨漏りは、過去に屋根修理や工事をした場合、そこが原因になることも考えられます。

例えば、3年前にリフォームした、8年前に増築した、などの工事履歴があれば、修理業者に伝えられるよう情報を整理しておきましょう。

雨漏りの見積もり取得時に確認したいこと

雨漏りの見積もりを取得する場合は、現地調査や見積もり内容、見積もりを取得する際の業者の対応などを確認しておきましょう。

ここでは、雨漏りの見積もり取得時に確認したいことを詳しく解説します。

現地での事前調査結果を確認する

雨漏りは、事前の調査が最も大切な工程です。調査を行わなければ、雨漏りの原因が特定できません。雨漏りには専門の検査が必要な場合もあり、検査方法によっては費用が発生します。

各検査の費用相場は、下表の通りです。

検査方法

費用相場

目視検査

約0〜5万円

散水検査

約5〜35万円

発光液調査

約5〜25万円

サーモグラフィー

約10〜50万円

内側確認

約5〜15万円


また、事前調査では屋根の上で原因を確かめる方法が一般的です。

依頼者が屋根に登るわけではないため、現在の雨漏りの原因となる箇所を写真や動画でみせてもらえるよう依頼してみましょう。やましいことのある悪徳業者でなければ、嫌がることなく写真や動画を取ってくれるはずです。

見積書の内容に不明瞭な点がないか

雨漏り修理の見積書を受け取ったら、見積書の内容に不明瞭な点はないか確認しましょう。雨漏りの原因・見積もりの内訳がわかりやすく記載されている見積もりであるかを見極める必要があります。

ただ、雨漏りの修理にかかる工事や建築材料は、非常に専門的な内容です。建築知識が無い限り、素人では見積もりの内容を正確に理解することは難しいでしょう。

そのため、見積もり内容について詳細な説明をしてくれる業者であれば安心です。きちんと修理内容を考えている業者であれば詳しい説明ができるはずです。

また、一つ一つ説明してもらうことで項目に漏れがないかをお互いにチェックできます。後から追加費用を請求されることがないよう、工事内容を把握しておきましょう。

また、工事内容だけでなく金額ばかりをアピールする業者には注意が必要です。詳しく修理内容を検討せず、契約を取ることばかりに注目している可能性があります。

見積もり取得時の対応の良さ

見積もりの内容と合わせて、見積もり時の対応が良い業者であるかも重要です。見積もりを依頼したときから、修理の依頼までのやりとりで気分を害することがなかったかを意識しましょう。

見積もりを受領し、契約すると実際の工事へと進みます。気持ちよく雨漏りの修理作業を行う業者でなければ、工事中に嫌な思いをしてしまうかもしれません。「この会社にお願いしたい」と思えるような、信頼関係を築ける業者を選びましょう。

雨漏りの見積もりに関するその他ポイント

雨漏りを行う業者は、複数あって業者選びに迷うことも多いでしょう。見積もり依頼をする際のポイントを押さえて、優良業者に修理を依頼したいものです。

ここでは、雨漏りの見積もりをする際のポイントを解説します。

雨漏りの修理は相見積もりを取ることが重要

雨漏りの修理では、相見積もりを取りましょう。複数業者に見積もり依頼をすることを、相見積もりといいます。雨漏りの修理には、明確な定価はありません。見積もりの工事内容や価格が適正であるかを極めるためにも、相見積もりは役立ちます。

相見積もりを行うと、依頼した業者が、それぞれ現場調査を行います。雨漏りの原因調査は専門業者でも難しく、経験・技術・カンがとても重要です。原因箇所が1つとは限らず、外壁、屋根、雨樋、バルコニーなどさまざまな発生条件が複合的に合わさっている場合も少なくありません。

相見積もりを取り、複数の目線で雨漏りの状態を確認してもらうと、1社では見抜けなかった不具合に気づく可能性もあります。少なくとも2〜3社に見積もり依頼をし、適正な工事内容と価格を比較検討しましょう。

優良な雨漏りの修理業者を選ぶ

優良な雨漏り修理業者を選ぶためには、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • ・地域密着型の業者
  • ・雨漏り修理の経験が豊富
  • ・雨漏り診断士が在籍している
  • ・ホームページがわかりやすい
  • ・無料診断を実施している


ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

地域密着型の業者

雨漏りの修理は、依頼から対応までのスピードが速い業者を選びましょう。そのために、地域密着型の業者を選ぶのも1つの方法です。地域密着型で、現場と会社が近ければトラブルが起こった際にも駆けつけやすいメリットがあります。

しかし、雨漏りの対応は近いだけではなく対応の速さも重要です。雨漏りは、放置していると問題箇所がひどくなるだけではなく被害の範囲が広がってしまうケースも少なくありません。

依頼から対応までのスピードが速い業者であれば、修理後に問題が起こった場合にも迅速に対応してくれる体制が整っているはずです。

雨漏り修理の経験が豊富

雨漏りの対応には、修理経験が豊富な業者を選びましょう。雨水の侵入箇所は、屋根の故障だけが原因とは限りません。


外壁材のひび割れ、天窓、ベランダなどの防水不良である可能性もあります。雨漏りの修理経験が豊富であれば、さまざまな雨漏りの原因の見当がつくはずです。

また、雨漏り修理の中には、原因を突き止めるのが困難な場合も少なくありません。一度直したと思っても、違った原因があり雨漏りが再発してしまうこともあります。一つ一つ丁寧に、原因を突き詰める経験や技術が必要です。

雨漏り診断士が在籍している

雨漏りの修理業者を見極める際は、雨漏り診断士の資格を持つ人が在籍しているかも重要なポイントです。雨漏り診断士とは、雨漏りを専門に診断・研究する知識を有していることを証明する民間資格です。

雨漏りの修理を行うには、特別な資格は必要ありません。実際のところ、雨漏り修理工事は手抜き工事や詐欺といった施工トラブルも多い工事です。

雨漏り診断士の資格を有する業者であれば、雨漏りの知識と技術を持ち、雨漏りの施工業者として運営していると判断できるでしょう。

ホームページがわかりやすい

雨漏りの見積もり依頼をする業者は、ホームページがわかりやすい業者を選びましょう。自社サービスに自信がある会社でなければ、過去の修理の実績などは記載できません。


また、修理内容の具体例など、ホームページに載っている内容が詳細であるほど、施工や対応も信頼できるケースが多くなります。

また、利用者の声などは、実際に雨漏り修理を依頼した人の評価のため、信頼できる情報だと言えるでしょう。まとめると、以下の情報の記載があるかを確認します。

  • ・施工実績
  • ・対応する修理内容
  • ・アフターフォロー内容
  • ・実際の利用者の感想
  • ・施工の流れ
  • ・対応エリア

無料診断を実施している

雨漏り修理の業者選びには、無料診断を実施している業者を選びましょう。自社サービスに自信がなければ、無料診断は行えません。

アップリメイクは雨漏りの原因調査の無料診断を実施している会社です。また、雨漏り診断士が直接診断に伺い、診断レポートも作成します。

お客様立ち会いのもとで現地調査を行うため、安心して診断を受けていただけます。雨漏り診断でお悩みのことがあれば、下記ページよりアップリメイクにお問合せください。

アップリメイクの無料外壁・屋根診断はこちら

大幅な値引きがないか

雨漏りの修理では、半額値引きや50万円以上の大幅な値引きをする業者は避けましょう。

雨漏りの修理は、材料費や足場代などに一定の金額がかかる工事です。大幅な値引きを行う理由は、必要な工程や材料を省く手抜き工事である可能性も捨て切れません。

また、はじめから値引きをする目的で高い金額を見積もりに記載している業者もいます。あたかも「特別なお客様のために」と見せかけて、乗せていた金額を値引きしているのかもしれません。大幅に値引きをする業者には、十分に注意しましょう。

雨漏りの見積もりで失敗しないようにポイントをチェックしよう

雨漏りの見積もりを依頼する前に、費用相場や発生状況などについて事前に確認しておくとスムーズです。また、見積もりを依頼する際には、事前調査や見積書の説明・対応を通して、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。

雨漏りは、放置しても状況が改善することはありません。被害範囲が広がり、深刻な状況に陥る前に、できるだけ早く専門業者に相談することが大切です。雨漏りの見積もりに関して、疑問に思うことがあれば経験豊富なプロに相談しましょう。

 
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