屋根塗装は自分でできる?DIYの費用と業者に頼む判断基準|アップリメイク 屋根塗装は自分でできる?DIYの費用と業者に頼む判断基準|アップリメイク
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屋根塗装・屋根リフォーム

屋根塗装は自分でできる?DIYの費用と業者に頼む判断基準

こんにちは、アップリメイク代表の齋藤直樹です。

屋根塗装の見積もりを見て、「塗料とローラーを買えば、自分でもできるのでは」と考えたことはありませんか。

お店で売っている材料の値段と、工事の総額に差があると、自分で塗るほうが得に感じられるかもしれません。その気持ちは、よくわかります。

ただ、屋根塗装には塗る作業だけでなく、高い所での安全の確保、屋根材の点検、補修、まわりの保護、乾かす時間や塗布量(とふりょう:決まった広さに塗る塗料の量)の管理も含まれています。

住宅の屋根に登って行う塗装は、DIYとしておすすめできません。

この記事では、道具を買う前に知っておきたい危険と費用の考え方、業者に頼むかどうかの見きわめ方、ご自分で安全に進められる準備についてお話しします。

記事のポイント

  • 命綱や靴を用意するだけでは屋根作業の安全を確保できない
  • 屋根材の傷みや雨漏りによっては塗装以外の工事が必要
  • 材料代だけでなく補修や設備を含む総額で比較する
  • 屋根へ登らず記録の準備と見積もり確認を進める

住宅の屋根塗装をDIYにしない理由

DIYにするか決めるときは、きれいに色を塗れるかより先に、作業する場所と屋根の状態を確かめる必要があります。

失敗が塗りむらだけですまず、ご自分のけがや、家の雨漏りにつながるおそれがあるからです。

塗装中だけでなく移動にも危険がある

屋根の上では、塗る場所までの移動、道具を運ぶこと、姿勢を変える動きにも、落ちる危険があります。

地面の上でローラーを使えることと、傾いた高い所で同じように作業できることは、別の話です。

塗料の缶を持って動けば手がふさがります。道具が転がれば、とっさに追いかけようとして体勢を崩すおそれもあるでしょう。

さらに、雨や朝露でぬれた面、汚れのある面など、足元の状態は作業の途中でも変わります。

「今日は天気がいい」「屋根の傾きがゆるい」というだけで、安全だと思い込まないでください。

建物の正面に設けられた昇降用の足場

建物の高さに合わせて考える作業設備

足場などの設備は、塗る面だけでなく、昇り降りやまわりの建物との距離も含めて計画するものです。

写真のような建物では、隣の建物や道路側の様子も、作業のやり方を考える条件になります。

「足場なしで塗れないか」と考えている方は、屋根塗装に足場が必要な理由と費用を抑える方法もあわせて読んでみてください。

命綱を買えば安全とは限らない

屋根塗装のDIY用に、命綱、ロープ、滑りにくい靴を探す方もいらっしゃるでしょう。

しかし、器具が手元にあることと、その現場に合った「落ちないための仕組み」ができていることは、同じではありません。

装備が合っているか、取り付ける先の状態、作業中の移動、もしものときの救助まで考える必要があります。自己流でロープを結ぶだけでは、とても対応できない問題です。

安全器具を買ったことを、「屋根に登ってもいい」という理由にしないでください。

また、はしごの上から手を伸ばして塗るやり方も避けるべきです。

NITE(製品事故の調査などを行う公的な機関)は、はしごや脚立の使い方の誤りによる転落事故に注意を呼びかけ、はしごの上で作業しないことなどを案内しています。

根拠は製品評価技術基盤機構(NITE)の「はしご・脚立」の事故防止情報で確かめられます。

住宅の屋根に登る必要がある時点で、塗装は施工会社へ相談する範囲だと考えてください。

地上での塗装の経験や道具の種類だけでは、高い所での作業の危険はなくせません。

代表 齋藤直樹

費用を抑えたいというご希望は、見積もりの段階で遠慮なくお聞かせください。

安全のための設備を省くのではなく、必要な補修と工事の範囲を確かめながら、一緒に予算を考えましょう。

塗る前に屋根の診断が必要

屋根が色あせて見えても、塗装をすればよいのか、補修や交換が先なのかは、見た目の印象だけでは決まりません。

塗料を選ぶ前に、屋根材の種類と傷み、今の塗膜(とまく:塗料が乾いてできる薄い膜)、雨漏りがあるかどうかを確かめることが大切です。

塗り替え時期の目安や傷みのサインは、屋根塗装の耐用年数と塗り替え時期の目安にまとめています。

屋根には塗る面以外の部材がある

屋根は広い面だけでできているわけではありません。棟(むね:屋根のいちばん高い所)の金属の部分、壁とのつなぎ目、天窓のまわりなど、いろいろな部材が組み合わさっています。

塗料を全体に塗れば、そうしたつなぎ目から入る雨水まで止められる、と考えるのは正しくありません。

屋根の表面に見えている症状と、建物の中まで関わる不具合とを、分けて調べる必要があります。

天窓と金属部を含む既存のスレート屋根

屋根面だけでなく周囲の部材も診断対象

たとえば天窓がある屋根なら、屋根材そのものと、窓まわりのつなぎ目は、別々に見るべき場所です。

点検では、気になる色あせだけを見てもらうのではなく、雨染みやこれまでの補修の記録も伝えていただくと、原因を探しやすくなります。

考える出発点は、今の屋根の状態。

スレートは製品と傷みを確かめる

スレート(セメントを薄い板にした屋根材)の屋根は、塗装の対象になることがあります。ただ、見た目が似ている屋根でも、製品や傷み具合によって合うお手入れは変わります。

表面を塗れば割れや欠けまで元に戻るわけではありません。上を歩くことで屋根材を傷めてしまうおそれにも、気をつける必要があります。

屋根材メーカーのケイミューは、グラッサシリーズなどの施主(家の持ち主)向けの資料で、屋根に上がることや、ご自分での点検・塗り直しを避けるよう案内しています。

理由として挙げられているのは、落ちてけがをする危険だけではありません。屋根材が割れて、雨漏りにつながる危険もあるからです。

詳しくはケイミュー「カラーベストのメンテナンス資料」に書かれています。

塗装前の既存スレート屋根の表面

塗装前に確認したい既存屋根の表面

写真から色の変化がわかっても、それだけで塗装できるかどうかや、雨漏りの原因までは決められません。

図面や新築のときの仕様書に製品名が残っていれば、施工会社に見せていただくと、話がぐっと早くなります。

名前がわからない場合も、屋根に登って調べる必要はありません。わからないまま相談していただいてかまいません。

トタンなどの金属も塗る前が大切

金属の屋根では、古い塗膜の状態、錆、穴、つなぎ目などを確かめたうえで、塗装に進めるかどうかを判断します。

表面に錆が出ているだけの場合と、腐って穴が開いている場合とでは、必要な対応が違うからです。

錆止めを塗っても、金属の失われた厚みまでは戻りません。傷みが進んだ部分は、補修や交換を考える必要があります。

屋根の棟板金に刷毛で錆止めを塗る作業

棟板金への錆止め塗装

「トタン用」と書かれた塗料でも、今の屋根材や塗膜との組み合わせが合っているかは、別に確かめなければなりません。

屋根の面と棟板金(むねばんきん:屋根のてっぺんを覆う金属の板)とで、下塗り材を使い分けることもあります。1種類の塗料で全部塗れる、と思い込まないことが大切です。

見た目を整えることと、屋根の不具合を直すことを分けて考えるのが基本です。

雨漏りや破損は塗装以外も比較する

雨漏りがあるときは、塗装の費用を比べる前に、どこから水が入っているのかを調べる必要があります。

原因がわからないまま広い面を塗っても、雨水の入り口や傷んだ下地(したじ:塗る面や屋根材の下の部分)が残るおそれがあるからです。

先ほどのケイミューの資料でも、雨漏りには発生している場所を突き止めて手当てすることが示されていて、塗り直しでは直らないと書かれています。

屋根材の状態によっては、部分的な補修、カバー工法(今の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工事)、葺き替え(ふきかえ:古い屋根材をはがして新しくする工事)などを比べることになるでしょう。

新しい屋根材を取り付けている職人

屋根材の取付工事という選択肢

写真は塗装ではなく、屋根材を取り付ける工事の場面です。

塗装をするつもりで材料を買いそろえてしまうと、点検の後に別の工事が必要になったとき、その買い物が無駄になってしまうこともあります。

まず合った工事のやり方を確かめ、その範囲で費用を比べる。それが無理のない予算づくりにつながります。

DIYの費用は材料代だけで決まらない

DIYと業者に頼む場合の金額を比べるなら、同じ屋根を同じ範囲まで仕上げるのに何が必要か、条件をそろえて考えましょう。

お店の塗料代と、足場や補修を含む工事の総額をそのまま比べても、本当の負担はわかりません。

必要な費用を項目に分けて考える

塗料とローラー以外にも、下地を整える材料や養生(ようじょう:塗料が付かないよう覆って守ること)に使う材料、身を守る道具、道具の取り替え、後片付けなどに費用がかかります。

また、家庭用の道具を持っているからといって、その屋根に合った塗り方を選べるわけではありません。

買う前に、費用を次のような項目に分けて、見込みから抜けているものがないかを確かめておくと安心です。

費用の区分 確認する内容 材料代比較で抜けやすい点
塗料 下塗り・上塗りの種類、必要量 上塗りだけで計算していないか
施工道具 刷毛、ローラー、容器など 使い分けや交換に必要な分
補修と下地処理 傷みの内容に適した処置 塗る前に直す箇所の費用
作業設備と保護 高所作業、周囲への飛散対策 道具の購入だけでは成立しない安全計画
養生と片付け 窓や車の保護、残材の扱い 塗らない場所を守る作業
時間とやり直し 準備、乾燥待ち、補修への対応 予定外の支出と休日の負担

業者の工事の値段と比べるときは、買う物の代金に加えて、準備や作業、片付けまでの負担も見込む必要があります。

とくに高い所で作業するための設備は、必要な金額を足し算すれば安全になる、というものではありません。住宅の屋根塗装は、施工会社に頼むことを前提に考えてください。

塗料の容量だけで必要額を出さない

屋根用の塗料の費用は、屋根の面積だけでなく、製品が決めている使用量や塗る回数によって変わります。

缶に書かれた塗り面積が1回分なのか、仕上がりまでの回数を含むのかを確かめずに買うと、足りなくなる原因になります。

さらに、下塗りと上塗りは別の製品になることがあり、吸い込みや凹凸など、下地の状態も必要な量に関わってきます。

家の延べ床面積や「30坪の家」という呼び方から、屋根の面積をそのまま決めないでください。

階数、形、勾配(こうばい:屋根の傾きの度合い)などが違えば、屋根の面積も変わります。点検のときに、面積をどう出したのかを聞いておくことが必要です。

大きな缶を安く買っても、たくさん余らせたり、合わない材料を買ったりすれば、節約にはなりません。

業者の見積もり例で内訳を知る

当社の屋根塗装のページでは、30坪・屋根面積80㎡・遮熱シリコン塗料という条件で「見積書の書き方の例」をご紹介しています。塗装以外の項目も含めて費用を計算したものです。

下の表はその例を書き写したもので、足場面積280㎡、下塗り2回、中塗り・上塗り各1回などの条件を置いた、説明用の数字です。

実際の単価や量は建物ごとに変わり、すべてのお住まいに当てはまる値段ではありません。

工事項目 例の条件 金額
足場組立・メッシュシート 280㎡×700円 196,000円
高圧バイオ洗浄 屋根80㎡×200円 16,000円
下地処理 棟板金補修など・1式 20,000円
縁切り タスペーサーW工法・80㎡×400円※ 32,000円
下塗り1回目 サーモアイシーラー・80㎡×500円 40,000円
下塗り2回目 サーモアイシーラー・80㎡×500円 40,000円
中塗り サーモアイSi・80㎡×750円 60,000円
上塗り サーモアイSi・80㎡×750円 60,000円
諸経費 一式 30,000円
税抜小計 上記の合計 494,000円
消費税 10% 49,400円
税込合計 条件付きの見積もり例 543,400円

※この例の縁切り(えんぎり:屋根材の重なりに雨水の逃げ道を残す作業。タスペーサーW工法)の単価400円は説明用の数字です。当社の料金表では、タスペーサーW工法は1㎡あたり300円(税別)・330円(税込)で、屋根80㎡なら26,400円(税込)~が目安になります。縁切りは、すべての屋根に必要な工事ではありません。

なお、一般的な屋根塗装の相場(足場込み)は30坪で50万~70万円程度といわれており、この例の金額もその範囲に入ります。

下塗り・中塗り・上塗りの金額は、材料の売り値ではなく、作業を含めた項目の金額です。

そのため、合計の金額からお店の塗料代を引いた残りが、すべて「DIYで節約できる人件費」になるわけではありません。

実際の見積もりでは、面積や必要な補修、使う製品、養生の範囲などによって内訳が変わります。

ご自宅の費用を知りたいときは、条件を確かめた現地調査の後の見積もりで考えてみてください。

代表 齋藤直樹

金額の差が気になったときは、「どの作業が含まれているか」を確かめると、比べるべき点が見えてきます。

安いか高いかを決める前に、補修と塗装の範囲をそろえることが大切です。

周囲への保護と片付けも含める

屋根塗装の影響は、塗る屋根の面だけに収まるとは限りません。

洗ったときの水や塗料が、窓、外壁、車、植木などに付かないよう、まわりの様子に合わせた保護が必要です。

塗装しない部分をビニールとテープで養生した様子

塗らない部分を保護する養生

写真は塗らない部分を養生した例です。屋根の工事でも、守るものと守り方を、現場に合わせて考えます。

隣の家との距離や車の位置、洗濯物を干す場所など、自分の敷地の中だけを見てもわからない条件もあるでしょう。

残った塗料や汚れた道具の始末も含めて計画し、片付けが終わるところまでを、費用と日程の範囲に入れておいてください。

屋根に上る前に、プロの診断を

屋根の上は転落の危険があり、傷んだスレートは踏むと割れることもあります。写真で状態を確認できる無料診断をご利用ください。

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塗装の品質は道具だけで決まらない

動画で塗り方を見たり、評判のよいローラーを選んだりしても、それだけで屋根塗装の品質を同じように再現できるわけではありません。

仕上がりを支えるのは、下地に合った下ごしらえと塗料の組み合わせ、そして決められた作業の条件を守ることです。

下地処理は傷みに合わせて変わる

塗る面に、浮いた古い塗膜や汚れが残っていると、新しく塗る材料がしっかりくっつきにくくなります。

その一方で、傷んだ屋根に、どれも同じように洗ったり削ったりすると、かえって屋根材を傷めることもあります。どう下ごしらえするかを選ぶところから、見きわめが必要です。

機械を借りれば同じ下地をつくれる、というものではないのです。

屋根端部の金属部に生じた錆を指で示す様子

塗装前に確認したい金属部の錆

写真の屋根の端では、金属の部分に出た錆を指で示しています。

こうした場所は、色をかぶせる前に状態を確かめ、素材と傷みに合う下地処理(塗る前に傷みを直して塗る面を整える作業)を選ぶことが大切です。

施工会社には、どこを補修し、古い塗膜をどう扱う予定なのかを聞いておくと安心です。

下塗りには別の役割がある

下塗りは、仕上げの色を付けるための上塗りとは、役目が違います。

下塗り材を塗る目的は、上塗りとのくっつきを確保し、下地が塗料を吸い込みすぎないよう整えることなどです。いわば接着剤のような役目です。

スレート屋根にローラーで下塗りを行う様子

上塗りの前に行う屋根の下塗り

当社の屋根塗装は、下塗り2回に中塗り・上塗りを重ねる4回塗り(下塗り2回+上塗り2回)を標準としています。

ただし、回数を増やせばよいという意味ではありません。使う製品と屋根の状態に合った仕様で施工することが大前提です。

製品が決めた使用量や乾燥の条件を無視して厚く塗ったり、合わない下塗り材を選んだりしても、期待した仕上がりにはなりません。

回数とあわせて、それぞれの工程の製品名を見積書で確かめておくと、比べるときに迷いません。

希釈と乾燥は製品仕様で管理する

塗料を薄めるかどうか、何で薄めるか、どこまで薄めてよいかは、使う製品の仕様で決まっています。

水性・油性という分け方だけを見て、手元の水や薄め液を自分の判断で足すのは避けるべきです。

塗りやすくしようと必要以上に薄めると、決められた厚さの塗膜をつくれなくなるおそれがあります。

見た目だけで乾燥を判断しない

表面に触ってべたつかないことと、次を塗ってよい状態になっていることは、必ずしも同じではありません。

マニキュアの重ね塗りで、下の層が乾ききる前に塗るとよれてしまうのと似ています。

製品が決めた塗り重ねの間隔や、気温・湿度などの条件を確かめる必要があります。

休みのうちに終わらせようと、乾くのを待たずに塗り重ねると、塗膜の不具合につながりかねません。

緑色の屋根面にローラーで塗料を塗り重ねる作業

条件を確認して進める屋根の塗装

写真から塗り方は見えても、材料の混ぜ方、下地の状態、前の工程からどれだけ時間がたったかまではわかりません。

動画や写真は工事を知るのに役立ちます。でも、見えていない条件を飛ばして同じ作業をしようとしないでください。

排水のための隙間を残す

スレート屋根では、屋根材の重なりに必要なすき間が塗料でふさがれないよう、水の逃げ道を確保する手当てを考えます。

一面をきれいに塗ることだけに集中すると、水の逃げ道まで閉じてしまうおそれがあるためです。

屋根材の重なりに縁切り用部材を挿入した状態

屋根材の重なり部分に設けた排水の隙間

必要に応じて、タスペーサー(屋根材の重なりに差し込む小さな部品)などを使う縁切りを行います。ただ、使うかどうかは屋根材や重なり部分の状態によって変わります。

「すき間があると雨が入りそうだから」と自分の判断で埋めずに、どのすき間を残すべきかを施工会社に確かめてください。

表面の美しさと水の逃げ道、その両方を守る工事。

屋根材の形や材料が違えば、必要な下塗りや水の逃げ道への気配りも変わります。

ほかの家の施工動画を、ご自宅にそのまま使える手順書として扱わないことが大切です。

業者へ頼むときに比較する内容

DIYをやめて施工会社に頼む場合も、総額や塗料の名前だけで選ばず、点検と工事の中身の説明を比べてみましょう。

何を調べて、どこを直し、どんな条件で塗るのかがわかれば、値段の差の理由が見えてきます。

診断写真と工事範囲を結びつける

見積もりの前には、屋根材の種類、今の塗膜の状態、補修が必要な場所を説明してもらってください。

「屋根が傷んでいます」という話だけでなく、写真のどの部分が、見積もりのどの項目にあたるのかを確かめるのがポイントです。

たとえば棟板金の補修をすすめられたなら、表面の錆の手当てなのか、留め具や下地に関わる補修なのかで、中身が違います。

交換が必要だと言われた部分についても、塗装では対応できない理由を聞いてみるとよいでしょう。

点検の内容を理解してから契約すれば、必要な工事を省いてしまうことも、望んでいない範囲まで広げてしまうことも避けやすくなります。

塗料名と仕様をそろえて比べる

「シリコン塗装」という書き方だけでは、使う製品や下塗りとの組み合わせまではわかりません。

見積もりを比べるときは、面積、下塗り・上塗りの製品名、塗る回数、補修、縁切りの扱いをそろえて見比べると、差の理由がわかりやすくなります。

片方の見積もりにだけ補修が入っているなら、金額だけで割高と決める前に、その補修が本当に必要かを確かめてください。

「一式」と書かれている場合も、それだけでよくないと決めつけず、何の作業か、量をどう考えているのかを聞いてみましょう。

工程や費用の全体は、静岡の屋根塗装の工法・工程と料金でもご案内しています。

保証の対象と追加費用を確かめる

工事の後の安心を考えるなら、保証の年数だけでなく、何が対象になるのかを確かめる必要があります。

塗膜の不具合への保証と、どんな原因の雨漏りにも対応することとは、同じではありません。

工事の範囲、免責(保証されない条件)、点検や連絡の方法も、契約の前に書面で確かめておくと安心です。

また、事前の調査ではわからなかった傷みが見つかったとき、どの時点で説明と追加の見積もりを受けるのかも聞いておきましょう。

金額が変わる条件までわかっていれば、予算が立てやすくなります。

代表 齋藤直樹

同じ塗料の名前でも、補修や工程が違えば、工事の中身は変わります。

見積書のわからない項目を、そのままにして契約する必要はありません。

写真と内訳を結びつけながら、納得できるまで説明を受けてください。

自分でできる準備と費用の抑え方

屋根を自分で塗らなくても、情報の準備や工事の範囲を考えることなど、ご自分で進められることはあります。

屋根に登らずにできる準備をしておくと、相談が具体的になり、要らない買い物や手戻りも減らしやすくなります。

地上の写真と過去の記録を用意する

まず、地面の安全な場所から撮れる外観の写真と、建物の図面、前回の塗装の見積書や保証書などを用意してください。

屋根全体が写っていなくても、建物の形やまわりの様子がわかれば、相談の入り口として役に立ちます。

屋根材の名前、前回の塗料の名前、工事をした時期がわかる記録は、今の仕様を知る手がかりです。

雨漏りがある場合は、部屋のどこに雨染みが出たか、いつから気づいたか、雨や風との関係などを、わかる範囲でメモしておくと、原因を探す大きな手がかりになります。

確かめるために屋根に登ったり、無理に屋根裏に入ったりする必要はありません。

写真で見えない部分の点検は、施工会社に任せていただければ十分です。

必要な工事と希望を分けて伝える

予算を考えるときは、雨漏りや破損への対応、塗膜による保護、色の変更など、今回の目的をまず整理して伝えていただくと話が早くなります。

そのうえで、今すぐ手を打つ場所と、様子を見ながら時期を考えられる場所があるかを相談しましょう。

ご自分で大事さを決めて補修を省くのではなく、点検の結果をもとに工事の範囲を調整する進め方です。

外壁にも塗り替えが必要なら、一緒に工事して足場を共用できるかを確かめると、別々に工事する場合と比べられます。

ただし、屋根だけで十分な時期に、費用を抑えるためだけに外壁の工事を足す必要はありません。

外壁を自分で塗れるかどうかは、外壁塗装をDIYでする場合の費用と失敗例で別にお話ししています。

必要な工事の時期を合わせる、という考え方。

物置でも高さと素材を先に確認する

小さな物置なら自分で塗れるのでは、と考える場合も、家より面積が小さいことだけで決めないでください。

屋根に乗る必要がある、脚立から身を乗り出す、素材や錆の状態がわからない。こうした場合は、専門の業者に相談する範囲です。

地面から無理なく扱える部材でも、メーカーのお手入れ方法、塗装してよいかどうか、使える材料を確かめることがまず必要です。

カーポートの樹脂(プラスチックのような素材)の屋根などには、金属の屋根と同じ塗料ややり方は当てはまらないので、気をつけたいところです。

家と物置をまとめて点検してもらう場合は、それぞれの素材と工事の範囲を分けて見積もってもらうと、比べやすくなります。

途中までDIYした場合も相談できる

すでに塗り始めていて、はがれやむら、乾かない部分などに気づいたら、原因がわからないまま塗り重ねるのはやめてください。

買った材料を使い切ることより、屋根の状態を確かめることが先です。

施工会社には、使った塗料と下塗り材の商品名、薄め液の種類、塗った範囲、作業した日を、わかる範囲で伝えていただけると助かります。

塗料の缶やラベル、買ったときの記録が残っていれば、屋根に登らなくても情報を確かめられます。

すでに塗った部分の手当てが必要になると、最初から頼んだ場合とは費用が変わることもあります。見積もりの前に、その点も伝えておくと話が食い違いません。

代表 齋藤直樹

途中で不安を感じたら、無理をして最後まで塗り切る必要はありません。

使った材料と作業した範囲がわかれば、次にどうするかを考える手がかりになります。

屋根塗装のDIYでよくある質問

道具を買ったり工事を頼んだりする前に、よくある疑問をまとめました。

Q1. 命綱があれば自分で塗れる?

A. 命綱やロープを用意するだけでは、屋根の上での作業の安全は確保できません。

装備が合っているか、取り付ける先、移動、救助まで含めた計画が必要です。住宅の屋根にはご自分で登らずに、施工会社へ相談してください。

Q2. DIYなら費用はいくらになる?

A. 屋根の面積、塗料と必要な量、下地の傷み、設備などが決まらなければ、本当の総額は出せません。

塗料代だけの金額と業者の総額を比べるのではなく、補修やまわりの保護を含む同じ範囲で考えることが大切です。

Q3. おすすめのローラーはある?

A. ローラーは塗料や下地の形などに合わせて選ぶものなので、どの屋根にも共通する1種類があるわけではありません。

道具を選ぶ前に、屋根材の点検と安全な作業の体制が必要です。ローラーの性能だけで仕上がりは決まりません。

Q4. 洗浄だけ自分で行えば安くなる?

A. 作業を分ける前に、施工会社と、作業の中身や誰が責任を持つ範囲かを決めておく必要があります。

自分の判断での洗浄は、割れや水漏れの原因になることがあります。屋根に登って洗ったり、先に機械を借りたりせずに、まずご相談ください。

Q5. 雨漏りは塗装で止められる?

A. 雨水が入る場所や傷みを調べずに、屋根全体を塗るだけで雨漏りを直すことはできません。

塗装を考えるのと並行して原因の調査を頼み、必要な補修や交換を確かめることが先です。

屋根の診断から費用を考える

屋根塗装をDIYにするか迷ったら、材料代の差より先に、作業の危険と屋根の状態を確かめることが大切です。

命綱や道具をそろえるだけでは解決しない問題があり、傷みによっては塗装以外の工事が必要になることもあります。

ご自分では屋根に登らず、これまでの工事の記録や写真を用意して、補修・設備・塗装まで含めた見積もりで考えていただくのが安心です。

アップリメイクでは、点検の写真をもとに屋根の状態と必要な工事をご説明し、ご希望の予算に合わせてプランをご相談いただけます。

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    株式会社アップリメイクの代表取締役社長の斎藤直樹

    齋藤直樹

    株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。元塗装職人として培った現場経験と、1級塗装技能士(建築塗装作業)などの専門知識を生かし、建物の状態やご予算に合った、分かりやすく誠実なご提案を大切にしています。 塗装の仕事が大好きで、地元・静岡のお客様に「アップリメイクに頼んでよかった」と笑顔になっていただくことが何よりの喜びです。外壁塗装・屋根工事の施工事例や、住まいを長持ちさせるための情報を発信しています。 主な保有資格:1級塗装技能士(建築塗装作業)・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者技能講習修了・危険物取扱者 乙種第4類 ほか

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