こんにちは、アップリメイク代表の齋藤直樹です。
夏になると2階がむっと暑い。冷房をつけても、なかなか涼しくならない。そんなとき「屋根を遮熱塗装(日差しの熱をはね返す塗料で屋根を塗ること)にすれば、少しは楽になるのでは」と考える方は多いと思います。
屋根の塗り替えが近いなら、暑さ対策も一緒に済ませたいですよね。
先にお伝えすると、遮熱塗料は「屋根の表面が熱くなるのを抑える」ことが得意な塗料です。ただ、部屋が何℃涼しくなるか、電気代がいくら下がるかは、塗料の名前だけでは決まりません。
屋根や天井の断熱、窓から入る日差し、屋根の色、冷房の使い方。こうした条件で、体で感じる変化が大きく変わるからです。
この記事では、遮熱の効果を「屋根の表面温度」「部屋の温度」「費用」に分けて、ご自宅に合うかどうかを考える順番をお話しします。
記事のポイント
- 屋根の表面温度と、室温・電気代の効き方の違い
- 遮熱塗装と断熱工事の役目の違い
- 屋根の色による日射反射率の差と、ガイナを選ぶときの見方
- ご自宅に合う暑さ対策と、費用の比べ方
屋根塗装の遮熱効果はどれくらい?
まず分けて考えたいのが、「屋根の表面で起きること」と「部屋の中で感じること」です。
結論から言うと、遮熱塗装の効果がはっきり出やすいのは屋根の表面温度です。
部屋の温度の変化はそれより小さく、家の断熱や窓によって大きく変わります。
直接対策するのは日射による熱
日差しを浴びた屋根は、太陽の熱を吸い込んで熱くなります。その熱の一部が、少しずつ家の中へ伝わっていきます。
遮熱塗料は、日差しをはね返して、屋根が熱くなりすぎるのを抑える塗料です。
夏に白いTシャツを着ると、黒いTシャツより熱くなりにくいですよね。考え方はあれと同じです。
屋根から入る熱が減れば、部屋が過ごしやすくなったり、冷房の負担が軽くなったりすることが期待できます。
ただし、塗装はエアコンのように部屋の熱を外へ出してくれるわけではありません。窓から差し込む日差しも、屋根の塗膜(とまく:塗料が乾いてできる膜)では防げません。
遮熱塗装の役目は、あくまで「屋根が受ける日差しへの対策」です。ここを押さえておくと、期待しすぎてがっかりすることも防げます。
表面温度の低下と室温は別
カタログや業者の説明で「温度がこれだけ下がった」という数字を見たら、どこを測った数字なのかを確かめてみてください。
屋根の表面なのか、屋根の裏側なのか、小屋裏(屋根と天井の間の空間)なのか、部屋の空気なのか。測った場所によって、数字の意味はまったく違います。
屋根の表面が下がった分だけ、部屋の温度も同じだけ下がるわけではありません。
屋根と部屋の間には、屋根材、すき間の空間、断熱材、天井があります。熱はそこを通るうちに弱まったり、こもったりするからです。
もともと天井や屋根の断熱がしっかりしている家なら、屋根の表面が大きく変わっても、室温の変化はそれほど大きく出ないこともあります。
| 見ている数値 | 分かること | 同じとは限らないこと |
|---|---|---|
| 屋根表面温度 | 屋根の外側の熱さ | 室内の空気温度や快適性 |
| 屋根裏・天井面の温度 | 建物内部へ伝わる熱の影響の一部 | 部屋全体の温度差 |
| 室温 | 測定場所の空気温度 | 冷房に使った電力量 |
| 電力使用量 | 計測範囲で使った電気 | 料金単価も関わる請求額 |
同じ「温度が下がる」という言い方でも、何の温度かが違えば、言っている効果も違います。
数字の大きさを比べる前に、まず測った場所をそろえる。これが比べ方の出発点です。
電気代の削減率を約束できない理由
冷房を同じ設定温度で使っているなら、室温の差は小さくても、エアコンの頑張り具合が変わることはあります。
とはいえ、電気の使用量は、その年の夏の暑さや、家にいる時間にも大きく左右されます。
塗装した年が記録的な猛暑で、冷房をつける時間も長かった。そんな年は、使用量が前の年より増えることも十分あり得ます。
さらに請求額には、電気料金の単価や、冷房以外の家電の使い方も関わってきます。
ですから、前の月や前の年と金額を比べただけで、塗料の効果を言い切ることはできないのです。
考える段階で大切なのは、「必ず何%安くなる」という約束を探すことより、ご自宅で屋根からの熱がどのくらい暑さの原因になっているかを知ることです。
屋根の表面温度、部屋の温度、冷房に使う電気の量は、それぞれ別のものさしで見る必要があります。
ほかの建物で測った結果は、あくまで参考です。ご自宅でも同じ効果が出るという約束ではありません。
温度の数字をお伝えするときは、どこを測った数字なのかも、必ず一緒にご説明するようにしています。
屋根の表面が涼しくなることと、寝室が過ごしやすくなることの間には、その家ならではの条件があるからです。
遮熱と断熱は役割が違う
暑さ対策の工事は、「日差しを受けても熱くなりにくくする」ものと、「熱を伝わりにくくする」ものに分けると、ぐっと分かりやすくなります。
遮熱は日射を反射する対策
屋根用の遮熱塗料がねらうのは、屋根が日差しを吸い込んで熱くなるのを抑えることです。
ですから、日がよく当たる屋根かどうか、屋根の向き、まわりの建物の影なども、効果を左右する条件になります。
日当たりがあまりよくない家や、夜の暑さがいちばんつらいという場合は、話が少し違ってきます。昼にたまった熱、外の気温、家の中で出る熱など、ほかの原因も関わってくるからです。
「夜も暑いなら遮熱塗料は意味がない」とも、「遮熱にすれば夜も必ず涼しい」とも言えません。熱がどこから入って、どこにたまっているのかを見ていくことが大切です。
断熱は熱の出入りを抑える対策
断熱材を使う工事は、屋根や天井を通って熱が行き来しにくいように、家のつくりそのものをよくする工事です。
魔法びんが、中の温度を保ってくれるのと似ています。
夏に外の熱が入るのを抑えるだけでなく、冬に部屋の暖かさが逃げるのも防いでくれます。
断熱の効き方は、断熱材の種類や厚さ、すき間なく入っているかで決まります。屋根を塗っても、今ある断熱材の足りない所やすき間を埋めることはできません。
遮熱塗装は屋根の表面への対策、断熱工事は家の内側への対策。目的に合わせて組み合わせるもの、と考えていただくと分かりやすいと思います。

屋根・外壁の工事後の住宅
暑さ対策というと、写真のように外から見える屋根や窓に目が行きがちです。でも、天井裏の断熱材の状態も、同じくらい大切なポイントです。
外から見える所の対策と、図面や調査で確かめる所の対策。両方を合わせて考えると、家全体の暑さ対策になります。
外壁に使う断熱・遮熱塗料の考え方は、外壁の断熱・遮熱塗料の効果で別にまとめています。
冬の暖かさまで同じには語れない
日差しをはね返す働きは、夏だけのものではありません。冬に日差しで屋根が温まる分にも関わってきます。
ただ、その影響の大きさは、断熱や地域の気候、屋根のつくりで変わります。「遮熱塗装をすると、どの家も冬に寒くなる」と言い切るのは正しくありません。
夏の暑さも冬の寒さも気になる場合は、一年を通したお悩みとして、屋根・天井の断熱や窓の対策も候補に入れておくと安心です。
反対に、「遮熱」と書かれた塗料を選べば冬の暖房まで効きがよくなる、とも考えないほうがよいでしょう。
効果の現れ方を左右する建物条件
遮熱塗装がどれだけ役に立つかは、屋根の材質だけでは決まりません。屋根と部屋の間のつくりや、部屋を使う時間帯でも変わってきます。
金属屋根や最上階は構成を確認
同じ金属屋根でも、屋根の下に断熱材や天井がある住宅と、屋根の裏側のすぐ下で人が働く工場・倉庫とでは、熱の伝わり方がまったく違います。
屋根から伝わる熱が暑さの大きな原因なら、屋根の表面に手を打つ意味は十分にあります。
一方で、「金属屋根だから室温が大きく下がります」とお約束することはできません。
2階の部屋が暑い場合も、天井の断熱、小屋裏のつくり、窓の向き、エアコンの使い方をあわせて見ていきたいところです。

施工前の金属屋根
写真は金属屋根の外観です。屋根の形や日の当たり方をつかむ手がかりにはなります。
ただ、屋根裏の断熱のつくりや部屋の暑さまでは、外から見ただけでは分かりません。
工場や倉庫は熱源も確かめる
工場や倉庫の暑さは、屋根からの熱だけが原因とは限りません。機械が出す熱、開けっぱなしの出入り口、作業する場所や時間帯も関わってきます。
「屋根が広いから効果も大きいはず」と住宅と同じように考えるのではなく、働く人のいる場所へ、どんな道筋で熱が届いているのかを見ていく必要があります。
当社の工場・倉庫・社屋の塗装(法人様向け)のページでは、遮熱塗料を使った倉庫の事例をご紹介しています。
屋根の表面温度の差が最高20.9℃、倉庫内の温度差が最高6.1℃、電力使用料金が前年同月比25%削減という結果でした。
ただし、これは倉庫という条件での一例です。断熱材や天井がある住宅に、そのまま当てはまる数字ではありません。

塗装後の工場屋根
写真の工場の屋根には、換気のための設備が見えます。ただ、設備があるというだけでは、どれだけ換気できているかまでは分かりません。
今ある設備の働きと、屋根の遮熱を分けて確かめる。そうすると、塗装に何を任せて、何を別の対策で補うかが見えてきます。

塗装後の倉庫の外観
倉庫のような建物では、人が長い時間そこで過ごすのか、主に物を置いておく場所なのかも大事なポイントです。
「建物全体を涼しく」というぼんやりした目標より、「この作業場所を楽にしたい」と具体的に決めたほうが、対策の順番がはっきりします。
窓の日差しが主因なら別対策も
午後の西日が差し込む部屋のように、窓からの日差しがつらい場合は、屋根塗装だけで悩みが消えるとは考えないほうがよいでしょう。
外付けの日よけ、窓の性能、エアコンの使い方なども候補に入れて、屋根からの熱と窓からの熱を分けて考えます。
換気も同じです。真夏の昼に窓を開ければ必ず涼しくなる、というものではありません。
外の空気が熱い時間帯と、外の空気を入れると気持ちよい時間帯とでは、条件がまるで違うからです。
塗装に予算を集中させる前に、いちばん困っている暑さがどこから来ているのかを確かめておく。それだけで、お金のむだづかいを防げます。
ご相談のときは、「家全体が暑い」より「午後の2階の西側の部屋が暑い」のように、部屋と時間帯を教えていただけると助かります。
それが、塗料を決める前に原因を考えるいちばんの手がかりになるからです。
屋根の色で日射反射率が変わる
遮熱塗料を比べるときは、製品名だけでなく色も決めてから、同じものさしの数字で比べることが大切です。
同じ製品でも色別の数値を見る
たとえば日本ペイントのサーモアイDFは、同じ製品でも色ごとに日射反射率(日差しをはね返す割合)が公表されています。
製品ページに載っている全日射反射率を見ると、色によってこれだけ違います。
| サーモアイDFの色名 | 全日射反射率 |
|---|---|
| クールホワイト | 91.0% |
| クールライトグレー | 54.0% |
| クールブラック | 28.4% |
出典は日本ペイント「サーモアイDF」の色別性能情報です。
これはあくまでこの製品の色ごとの値で、ほかの白・グレー・黒の塗料にもそのまま当てはまる数字ではありません。
反射率が高いほど日差しをよくはね返す、という意味です。部屋の温度がその割合だけ下がる、という意味ではありません。
もう一つ気をつけたいのが、比べる相手です。「黒いふつうの塗料」と「白い遮熱塗料」を比べた結果には、製品の違いと色の違いの両方が混ざっています。
製品の力の差を知りたいのか、色も変えて塗り替えたときの差を知りたいのか。そこを分けると、数字の読み違いが減ります。
色を変えるつもりの方は、今の色と希望の色の両方を伝えていただくと、何と何を比べているのかがはっきりします。

白く仕上がった金属屋根
白く仕上がった屋根は、見た目の参考になると思います。ただ、写真の白さだけで、どの製品か、反射率がいくつかまでは分かりません。
色見本と、その製品の性能表を並べて見比べながら選ぶと、迷いにくくなります。
全日射と近赤外の値を混ぜない
製品の資料には、全日射反射率と近赤外日射反射率(目に見えない、熱を運びやすい光の反射率)が並んでいることがあります。
この二つは、対象にしている光の範囲が違います。ある製品の全日射の値と、別の製品の近赤外の値を並べても、公平な比べ方にはなりません。
数字の大きさを見る前に、欄の名前をそろえる。これが基本です。
好みの色と遮熱性の折り合い
暑さ対策を優先したいとしても、外壁や雨樋、まわりの街並みとのバランスを無視して、いちばん明るい色を選ぶ必要はありません。
まず「この色なら気に入る」という候補をいくつか挙げて、その中で反射率を比べる。この順番だと選びやすいです。
落ち着いた暗めの色が好みなら、遮熱タイプの製品かどうかと、その色の反射率を確かめたうえで、どこまで明るくできるかを考えてみてください。
塗料の色は、画面で見るのと実物とで印象が変わります。最後は塗り板などの見本で確かめると安心です。
外壁との組み合わせや人気の色の考え方は、屋根塗装の色選びで後悔しない方法でくわしくお話ししています。
決め手になるのは、見た目の好みと、製品ごとの遮熱の性能。この二つの折り合いです。
暑さ対策の塗料が合うか、確かめませんか
屋根の色や屋根材、屋根裏の状態をうかがい、遮熱・断熱塗料が向いているかをご説明します。
ホームページからのお申し込みは、いつも以上にお値引きを頑張ります
ガイナを屋根に使う際の考え方
ガイナは、当社でも「遮熱断熱ガイナ」のプランで扱っている塗材です。検討するときは「断熱」という名前だけで判断せず、どこに塗って、何と比べた結果なのかを確かめておきたいところです。
断熱塗材の説明と改修を区別する
ガイナは、日進産業が特殊なセラミックを使って開発した、熱の動きをコントロールするための塗材です。
屋根用・外壁用・内装用の製品がありますが、屋根の外側に塗る場合と部屋の内側に塗る場合とでは、条件がまったく違います。
「屋根に塗れば、足りない断熱材の代わりになる」「内装で出た結果が、屋根でも同じように出る」とは受け取らないように気をつけてください。

屋根工事で使用したガイナの容器
写真は、実際の屋根工事で使ったガイナの容器です。
こうした写真は、契約した製品がきちんと使われているか、材料名と色番号を確かめるときの大事な記録になります。
検証結果は建物条件とセットで読む
メーカーの日進産業「GAINAの効果と検証結果」には、人工気象装置での検証や、プレハブでの電力の測定など、さまざまな条件での結果が載っています。
こうした資料を読むときは、塗った場所、比べた相手、測った期間、冷暖房の条件が、ご自宅とどのくらい近いかを見てみてください。
実験の数字は、製品の働きを知るための材料です。戸建ての屋根に塗ったとき、同じ削減率になるという約束ではありません。
サーモグラフィー(温度の違いを色で写すカメラ)で見た屋根の表面温度と、部屋の過ごしやすさや一年の電気代も、それぞれ別の話です。

ガイナを塗布した屋根の仕上がり
こちらはガイナを塗った屋根の仕上がりで、先ほどの容器と同じ工事の写真です。
ガイナを選ぶときも、色や仕上がりを見本で確かめ、必要な下塗りや塗る量まで含めた計画で考えると安心です。
製品を比べるときは、「遮熱」「断熱」という名前に加えて、試験で何と何を比べたのかまで読むと、期待できることがはっきりします。
名前の印象だけで決めず、ご自宅の断熱のつくりや暮らし方に合うかを考えることが大切です。
ガイナを候補に入れるときも、まずはご自宅のお悩みをうかがうところから始めます。
そのうえで、屋根の塗装で受け持てることと、家の側で対策したほうがよいことを分けてご説明します。
遮熱塗装の費用をどう比べる?
費用を考えるときのコツは、「どのみち必要な屋根の塗り替え」と「遮熱などの機能を選ぶための差額」を分けて考えることです。
当社の屋根プラン参考価格
当社の屋根面積80㎡のプランは、次の税込みの参考価格でご案内しています。
どのプランも、超高圧トルネード洗浄と、下塗り2回・上塗り2回の4回塗りが共通です。
屋根の傷み方や作業の条件で最終的な金額は変わるため、正確な費用は現地調査のあと、お見積書でお出しします。
| 屋根塗装プラン | 80㎡の税込参考額 | 比較時に見る点 |
|---|---|---|
| 高耐久遮熱シリコン(サーモアイSi) | 193,600円~ | 遮熱機能と塗膜の維持計画 |
| 超高耐久フッ素遮熱(サーモアイDF) | 281,600円~ | 初期費用と耐久性の考え方 |
| 遮熱断熱ガイナ | 326,700円~ | 求める機能と建物条件の一致 |
足場、補修、縁切り(えんぎり:屋根材の重なりに雨水の逃げ道を残す作業)などがどの項目に入っているかも、見積書で確かめておきます。
そのうえで、ご自宅に必要な工事の総額で比べてみてください。
この3プランの差額には、製品や仕様の違いがまとめて入っています。「遮熱の機能だけの追加料金」ではありません。
シリコンとフッ素はどちらも遮熱タイプです。そのため、この二つの価格差は、遮熱のあるなしではなく、主に樹脂の種類と長持ちの度合いの違いと考えてください。
塗料の種類ごとの価格と耐用年数は、屋根塗装の塗料の種類別比較で一覧にしています。
塗り替え時期なら差額で比較する
屋根を守るために、そろそろ塗り替えが必要な時期だとします。その場合は、同じ面積・同じ補修・同じ安全設備という条件で、塗料だけを替えたときの差額が分かります。
暑さ対策やこの先のお手入れも考えて、その差額を払う価値があるかを考えてみてください。
一方、まだ塗り替えなくてよい屋根を、暑さ対策のためだけに塗るなら話は別です。かかるのは塗料の差額だけではなく、足場を含めた工事全体の費用になります。
その場合は、窓の日差し対策や天井の断熱工事なども並べて、どこにお金をかけるのがいちばん効くかを選ぶ段階です。
「いずれ必要な工事」と「暑さのために今足す工事」を分けて考えると、同じ金額でも見え方がまるで変わってきます。
電気代だけで回収を決めない
どれだけ節約できるか分からないうちは、「何年で必ず元が取れます」という計算はできません。
元が取れるまでの年数を考えるなら、比べる工事との差額と、条件をはっきりさせた一年分の電気代の見込みが必要です。
見込みが立たないときは、無理に数字を出さなくて大丈夫です。「塗り替えが必要か」「暑さでどれだけ困っているか」「予算に収まる差額か」で考えれば十分です。
なお、塗膜の耐用年数や工事保証の期間は、「その間ずっと涼しい」「電気代が減る」という約束の期間ではありません。
保証を比べるときも、どんな不具合を、どんな条件で保証しているのかを見ておくと安心です。
屋根の状態と施工仕様も重要
遮熱の力をきちんと引き出すためにも、屋根に合った材料選びと、製品の決まりどおりの工事が欠かせません。
下塗りから適合する組み合わせに
屋根材、今の塗膜の状態、必要な補修を確かめたうえで、上塗りと下塗りを製品の決まりに合わせて選びます。
遮熱製品の中には、決められた下塗りと組み合わせることで性能が出るように作られているものもあります。その指定を守ることも大切です。
色、塗布量(とふりょう:決められた広さあたりに塗る塗料の量)、塗り重ね、乾かす時間。ここまで含めた計画があって、はじめて製品の決まりどおりの工事になります。

屋根面のプライマー塗布
写真は、屋根にプライマー(下塗り用の塗料)を塗っているところです。仕上げの色を塗る前の、大事な工程です。
下塗りを省いて、高性能な上塗りだけを選んでも、塗料の力は十分に発揮されません。

屋根の上塗り工程
上塗りの写真では色が付いた範囲は分かりますが、仕上がりの見た目だけでは、塗った量や乾かした時間までは分かりません。
だからこそ、使った材料と工程ごとの記録を残し、契約どおりに進んでいるかを確かめられることが大切です。アップリメイクでは全工程を写真に収めた工事写真報告書をお渡ししているので、留守の間の作業も後から確かめていただけます。
塗装より改修が先になる場合
屋根材のはがれや大きな割れ、金属の穴あき、下地の傷みがある場合は、遮熱塗料を塗る前に、補修や屋根工事が必要かどうかを見極めます。
塗装は、傷んだ屋根材や防水の層を元どおりにする工事ではありません。暑さ対策を急ぐあまり、傷みの手当てを後回しにしないことが大切です。
屋根そのものの工事が必要なら、新しい屋根材や断熱を組み合わせた方法も候補になり、比べる工事の範囲も変わってきます。

屋根カバー工事の防水層
写真は屋根カバー工事で、ルーフィング(屋根材の下に敷く防水シート)を張った状態です。雨水を防ぐための層です。
雨を防ぐ層をつくることと、断熱材を入れることは、目的が違います。どちらをどこまで工事するのか、見積もりの中で分けて書いてもらうと安心です。
屋根材の状態に合わせた工事の考え方は、静岡の屋根塗装の工法・工程と料金でもご紹介しています。
相談前に暑さと工事の目的を確認
診断をご自宅に合った提案につなげるために役立つのが、これまでの屋根の工事の記録と、ふだん感じている暑さの様子です。
暑い部屋と時間帯を伝える
「午後になると2階の寝室が暑い」「冷房を止めるとすぐ暑くなる」「倉庫の屋根に近い作業場所がつらい」。こうした毎日の様子が、大きな手がかりになります。
それだけで原因が決まるわけではありませんが、どこから調べればよいかが見えてきます。
図面や、以前の塗装の見積書、断熱工事の記録があれば、分かる範囲で見せてください。
ご自分で屋根に上って温度を測ったり、断熱材を見るために無理に小屋裏へ入ったりする必要はありません。危ないので、そこは私たちにお任せください。
相談の手がかりは、部屋・時間帯・冷房の使い方です。
効果を比べるなら条件も記録する
塗装の前と後で変化を確かめたい方は、何を測るかを工事の前に決めておくと比べやすくなります。
室温なら、同じ部屋の同じ場所で、直射日光やエアコンの風が当たらない所に温度計を置くなど、測る条件をそろえます。
外の気温、天気、冷房の設定、使った時間、窓の開け閉めもメモしておくと、数字の差の理由が考えやすくなります。
電気の量を見る場合も、家全体なのか冷房だけなのかで意味が変わるので、何を測ったかをはっきりさせておきます。
まったく同じ天気の日は、二度とありません。それでも条件を残しておけば、数字を大げさに受け取ってしまうのを防げます。
私は、屋根の状態と暮らし方の両方を見たうえで、塗装でできることを正直にお伝えしています。
塗料を決める前に「何を楽にしたいか」を一緒に確かめることが、納得してお金をかけるための第一歩だと考えています。
屋根の遮熱塗装でよくある質問
遮熱と断熱、費用について、よくいただく質問にお答えします。
Q1. 塗ると室温は何℃下がる?
A. 塗料の名前だけで「何℃下がります」とお答えすることはできません。
屋根の表面温度と部屋の温度は別のもので、断熱、窓の日差し、冷房の使い方によって変わります。ご自宅の条件を見てから、期待できることをお伝えします。
Q2. 遮熱塗料は白しか選べない?
A. 白だけではありません。色の選択肢は製品ごとにあります。
ただ、同じ製品でも色によって日射反射率が変わるので、見た目と性能表を並べて比べてみてください。
Q3. ガイナで断熱材は不要になる?
A. 屋根への塗装を、天井や屋根に必要な断熱材の代わりと考えることはできません。
製品が試された条件と、ご自宅の断熱のつくりを確かめたうえで、塗装と断熱工事の役目を分けて考えると失敗しにくくなります。
Q4. 遮熱塗装で冬は寒くなる?
A. 日差しをはね返す働きは冬にも関わりますが、どのくらい影響するかは、屋根や断熱、気候によって違います。
冬の寒さもお悩みなら、屋根の塗料だけで決めず、窓や天井の断熱も一緒に考えるのがおすすめです。
Q5. 電気代ですぐに元が取れる?
A. 減らせる電気代と工事の差額が分からないうちは、元が取れる年数はお約束できません。
塗り替えの時期に合わせて機能を選ぶのか、暑さ対策のためだけに工事するのかを分けて、ご自宅に合う方法を比べてみてください。
遮熱効果は建物条件と費用で判断
屋根の遮熱塗装は、屋根の表面が熱くなるのを抑える頼もしい方法です。ただ、部屋の温度や電気代への効き方は、家の条件によって大きく変わります。
断熱、換気、窓の日差し、屋根の色まで含めて見ていくと、ご自宅で塗装にどこまで期待できるかがはっきりしてきます。
暑さのお悩みは、毎日の暮らしに直結することです。「こんなことを聞いてもいいのかな」と思うような小さなことでも、気軽にお話しください。
アップリメイクでは、屋根の傷み具合や塗り替えの時期を確かめたうえで、塗料の種類と必要な工事をご提案します。
夏の暑さと屋根の塗り替えを一緒に考えている方は、暑い部屋や時間帯も添えて、無料の屋根・外壁診断へご相談ください。
外壁・屋根の無料診断
遮熱の効果は建物の条件で変わります。期待どおりの結果になりそうかを、無料診断で一緒に確かめましょう。
- Google口コミ ★4.5(147件)
- 資格者が現地を確認し、写真付きの診断書でご報告
- 内訳の分かるお見積書をお出しします
- しつこい営業はいたしません
- 静岡県全域に対応しています
ホームページからお申し込みの方へいつも以上にお値引きを頑張ります
相見積もりも歓迎です。お値段は柔軟にご相談に応じますが、値段を下げても工事の品質は下げません。
1フォームで申し込む
まだ見積もりは早いという方へ塗り替えの基本や見積書の見方を、無料の「塗り替え市民講座」でお話ししています。次回は11月14日(土)に開催します。講座の日程を見る →
SIMPLE CONTACT
簡単10秒お問い合わせ
お名前とお電話番号だけで送れます。ご相談の内容は書かなくても大丈夫です。担当者から折り返しお電話して、ご希望をうかがいます。
ホームページからのお申し込みは、いつも以上にお値引きを頑張ります。
しつこい営業はいたしません。詳しく書きたい方は無料診断フォームからどうぞ。