こんにちは、アップリメイクの齋藤直樹です。
外壁や屋根の塗装を頼むとき、職人さんが何日来るのかと同じくらい気になるのが、「足場がいつ外れて、いつもの暮らしに戻れるのか」ではないでしょうか。
足場(あしば)とは、高い所で安全に作業するために、家のまわりに組む仮設の通路のことです。
「工事は二週間ほどです」と言われても、雨の日やお休みの日が入っているのか、最後の検査まで含まれているのか。そこで受け取り方はずいぶん変わりますよね。
一般的な戸建てなら、実際に作業する日数は十日から二週間ほどがひとつの目安です。
ただ、完成までの期間は、天気や補修の量によって前後します。
外壁や屋根の塗装には、塗る作業の合間に、洗った面や塗料を乾かす時間が欠かせません。
この時間は、職人の人数を増やしても縮められないものです。
日程を決めるときは、作業の日数、乾燥などの待ち時間、足場を外すまでの予定を分けて知っておくことが大切です。
ここでは工事の順番と、それぞれに時間がかかる理由をお話しします。
ご自宅の予定表のどこを見ればよいかも、あわせてお伝えしますね。
記事のポイント
- 工事の作業日数と完成予定日の違い
- 足場から仕上げ検査までに行う工程
- 三回塗り・四回塗りと乾燥時間の関係
- 雨で延びたときの予定変更と完了確認
外壁塗装・屋根塗装の工事期間の目安と日数の数え方
最初にお伝えした「十日から二週間ほど」は、一般的な戸建ての塗り替えで、実際に作業する日数の目安です。
あくまで計画を立てるときの入口になる目安で、家の大きさ、補修の量、屋根も塗るかどうかで変わります。
日本ペイントも、一般的な住宅について実動約10日〜2週間を目安とし、建物や天候の条件で変わると案内しています。
作業十日と十日後の完成は違う
「作業に十日かかります」という説明は、工事を始めてから十日後に必ず足場がなくなる、という意味ではありません。
途中にお休みの日や、雨で作業できない日が入れば、カレンダーの上での期間はそのぶん長くなります。
例えば、作業日が十日で、それとは重ならないお休みの日が二日、雨で作業できない日が二日あれば、かかる日数は十四日です。
これは数え方の例です。どの家も十四日で完成する、という工程表ではありません。
反対に、ある面を乾かしている日に別の面を塗ることもあります。ですから、待ち時間をすべて別の日として足していくのも違います。
見積もりのときに「その日数は実際に作業する日数ですか。それとも雨や休みを含めた予定の期間ですか」と聞いてみてください。それだけで、思い違いがぐっと減ります。
旅行や来客など、動かしにくい予定がある方もいらっしゃると思います。
その場合は工事の最終日だけを合わせるより、「その日までに何が終わっていてほしいか」まで伝えておくと、調整がしやすくなります。
屋根と外壁を同時に塗る場合
屋根と外壁を一緒に塗るときの工期は、それぞれの工期を単純に足した日数にはなりません。
足場を共通で使えて、片方の面を乾かしている間に、別の部分を進められるからです。
ただし、屋根の広さや勾配(こうばい:屋根の傾きの度合い)、補修する所が増えれば、そのぶんの作業と安全対策は必要になります。
外壁だけの見積もりに屋根の塗装を足すときは、増える金額と一緒に、どの作業が何日くらい増えそうかも聞いておくと安心です。
同時に工事する場合の費用の目安は、外壁と屋根を同時に塗装する費用相場でお話ししています。
「屋根の塗装だけなら短く済むはず」と決めつけるのも、少し早いかもしれません。
小さな屋根でも、今ある古い塗膜(とまく:塗料が乾いてできる薄い膜)の処理が多いと、塗る前の作業に時間がかかります。板金(ばんきん:金属の板でできた部分)の補修が多い場合も同じです。
また、塗装では対応できない傷みがあるときは、日数を比べるより先に、補修や工事の方法そのものを考えることになります。
足場がある期間も知っておく
暮らしへの影響を考えるなら、工事の始まる日と完成の日のほかに、足場を組む日と外す予定の日も押さえておきたいところです。
塗装が終わっても、検査や手直しのために、しばらく足場を残すことがあるからです。
駐車場を借りる期間も、塗料を塗る日だけで数えると足りなくなることがあります。
「塗装終了」「検査」「足場解体」「引渡し」が別々の予定として書かれていれば、車や荷物をいつ元に戻せるか決めやすくなります。

建物を囲む足場と飛散防止シート
「この日には車を元の場所に戻したい」など、暮らしの中の期限を具体的に教えてください。
塗装が終わる日と、足場がなくなる日を分けてご相談いただくと、予定がぐっと組みやすくなります。
工事が始まる前に決めておくこと
工事が始まってからの日程を安定させるには、塗る場所、材料、色、補修の内容を、着工(工事を始めること)の前に決めておくことが大切です。
足場を組んでから中身の相談を始めると、材料の手配や追加の作業のために、予定を組み直すことになってしまいます。
見積もりと工程表を見比べる
見積書に外壁、屋根、目地、雨樋などが入っているなら、工程表(工事の予定を日ごとに並べた表)にもその作業が載っているかを見てみてください。
表の中に細かく書ききれない場合は、どの日の作業に含まれるのかを説明してもらえば大丈夫です。
例えば、目地(めじ:外壁の板と板のつなぎ目)のシーリングの打ち替えが入っているとします。
シーリングはすき間を埋めるゴムのような材料で、板と板の間のクッションのようなもの。打ち替えは、古いものを取り除いて新しく詰め直すことです。
それなのに、足場を組んだ翌日から毎日上塗りが続いていたら、どうでしょう。補修の時間と材料を乾かす時間がどこに入っているのか、気になりますよね。
反対に、表に何もない日があっても、それが材料の固まるのを待つ日なら、むだな日というわけではありません。
作業の名前だけが並んだ表より、「前の作業が終わったあと、何を待つのか」までわかる表のほうが、ずっと役に立ちます。
アップリメイクでは、着工前に現場で打合せを行い、工事期間中の予定を知っていただけるよう、工程表をお渡ししています。
色と塗る範囲を決めておく
塗料の色や艶(つや)、色の塗り分けの位置は、注文する前に決めます。
現場で塗り始めてから色を変えると、材料を追加で取り寄せるだけでなく、塗り直しの作業が増えることも。
玄関まわりは何色にするか、雨樋や破風(はふ:屋根の側面の端に付いている板)も塗るか、配管カバーの裏まで塗るか。こうした境目があいまいになりやすい所を、先にすり合わせておくと安心です。
同じ「外壁一式」でも、塗る部分が違えば、日数も変わります。
今すぐ直したい不具合があるときは、色の打合せとは別に、補修してほしい所として伝えてください。
塗装だけでは直せない雨漏りや部材の破損があると、工事の方法から見直す必要が出てくるためです。
連絡を受ける人と時間を決める
工事中の変更について、家族の誰が決めるかを一人決めておくと、連絡が行き違いにくくなります。
昼間に電話へ出られない方は、写真付きの連絡を受け取れる方法と、返事ができる時間を伝えておいてください。
施主(せしゅ:工事を頼んだお客様)の了解をもらうまで、施工会社が追加の工事を進めないことも確かめておきます。急ぎのときの連絡方法も、一緒に決めておくと心強いです。
休日に作業するかどうか、何時まで音の出る作業をするかは、施工会社ごと、現場ごとの約束ごとです。
「雨で遅れたら自動的に日曜日も工事になる」とは考えず、変更があるたびに連絡をもらう形にしておきましょう。
足場から補修までの流れ
塗り始める前には、安全に作業するための設備、汚れ落とし、傷んだ部分の補修が必要です。
下地(したじ:塗料を塗る面そのもの)に問題を残したまま上から塗ると、どうなるでしょうか。色はきれいにそろっても、塗膜がしっかりくっつかなかったり、雨水が入り込んだりする不具合が残るおそれがあります。
足場と飛び散り防止の準備
足場は、職人が塗る場所へ安定して近づき、道具や材料を扱うために組みます。
その外側に飛散(ひさん)防止シートという網のシートを張って、洗った水や塗料がまわりに飛び散るのを抑えます。
とはいえ、シートさえあれば、どんな風でも作業できるわけではありません。
風向き、お隣や道路との距離、使う道具を考えて、作業を続けられるかを施工する側が判断します。
養生(ようじょう:塗料が付いてはいけない所を覆って守ること)の範囲を決めるのも、施工する側の仕事です。
足場を組む日には資材を運ぶ車が出入りするので、いつもの駐車位置や玄関までの通り道が変わることがあります。
朝に車を出してから足場を組むのか、前の日までに車を移しておくのかを決めておけば、当日の出勤と作業がぶつかりません。
足場に上がらないと見られない所の確認は、施工する側に頼んでください。施主の方が写真を撮るために登るのは、危ないので避けていただきたいところです。
洗ったあとは、塗る面を乾かす
洗浄では、外壁や屋根に付いた汚れ、藻(も)やコケ、傷んだ塗膜から出た粉などを、状態に合った方法で落とします。
汚れの上から塗ってしまうと、新しい塗膜が下地にしっかりくっつきにくくなるからです。
ほこりだらけの壁にシールを貼っても、すぐはがれてしまうのと同じですね。
屋根の洗浄で見ておきたい点は、屋根塗装で高圧洗浄が必要な理由でもくわしくお話ししています。
洗い終わったら、表面だけでなく、塗る下地がちょうどよい状態まで乾くのを待ちます。
日の当たる面と日陰の面では乾き方が違いますし、表面の凸凹や水の吸い込み具合も影響します。
「洗った翌日だから塗れる」と日付だけで決めず、実際の乾き具合を見て判断する工程です。
この間に職人が来ない日があっても、説明を受けている乾燥待ちなら、工事がほったらかしにされているわけではありません。
ただ、予定表に理由の書かれていないお休みが続くときは、何を待っているのか、いつ再開するのかを聞いておくと安心です。

足場から行うサイディング外壁の洗浄
補修は傷みと材料に合わせる
ひび割れ、目地のシーリング、錆、はがれなどは、それぞれに合った処理をします。
何でも塗料で覆って終わり、というわけにはいきません。
目地を打ち替えるなら、古い材料を取り除き、下地を整え、新しい材料を詰め込みます。さらに、その材料に合わせて固まるまでの時間も必要です。
シーリングを塗装の前に打つか、塗装のあとに仕上げるかも、シーリング材と塗料の組み合わせで変わります。
鉄の部分は、錆や浮いた塗膜を落としてから、相性のよい下塗り材へ進みます。
現地調査では見えなかった傷みが、足場を組んで近くで見たときや、洗ったあとにわかることもあります。
追加の補修が必要なら、写真で状態の説明を受け、費用と日程の変更に納得してから進めてもらいましょう。

シーリング撤去後の目地へのプライマー塗布
外壁と屋根を塗る工程
塗装は、塗らない所を守る作業、下塗り、仕上げ用の塗料の塗り重ね、という順番で進みます。
ただし、同じ家でも外壁、金属の部分、屋根では、使う材料や前の準備が違います。家じゅうが一斉に同じ作業になるとは限りません。
養生で塗らない場所を守る
窓や床、設備などに塗料が付かないよう、必要な範囲をシートやテープで覆います。
窓の養生は、汚れを防ぐためだけではありません。サッシと外壁の境目をきれいに仕上げるためにも必要な作業です。
その一方で、玄関の出入りや、設備の空気の出入り口をふさがないよう、暮らしに使う部分とは分けて計画します。
塗装中も使いたい窓やエアコンがあれば、養生をする前に教えてください。
工事中の窓や換気、洗濯などの段取りは、外壁塗装中の暮らしと留守中の準備でご紹介しています。
工事の途中で施主の方がシートを外すと、飛び散り防止の範囲が変わったり、乾いている途中の塗膜に触れてしまったりするおそれがあります。
窓を開けられる日も、予定表だけで判断せず、その日に塗る範囲に合わせて案内を受けてください。

ビニールとテープによる窓の養生
下塗りで仕上げの土台をつくる
下塗り材は、外壁材と仕上げの塗料をくっつける接着剤のような役目や、塗料の吸い込みを抑える役目で選びます。
外壁の種類や傷み具合、上に塗る材料によって合う製品が変わるので、白い塗料なら何でもよい、というわけではありません。
下地が塗料をたくさん吸い込むと、予定していた一回の下塗りでは、十分な状態に整わないことがあります。
乾いたスポンジに水を垂らすと、どんどん吸い込んでしまうのに似ています。
その場合は、選んだ塗装の内容と現場の状態に合わせて、追加の処理や下塗りを行います。
下塗りの色は、仕上げの色と違うことがあります。途中で白っぽい壁を見て「色を間違えたのでは」と思っても、心配はいりません。
現場から届く写真に、場所と作業の名前が添えてあると、どこまで進んだかがわかりやすくなります。

凹凸のある外壁の下塗り
中塗りと上塗りを重ねる
仕上げ用の塗料を二回塗る場合、一回目を中塗り、二回目を上塗りと呼ぶことがあります。
たいていは同じ仕上げ用の塗料を重ねる作業の呼び名です。塗装の内容によっては、中塗り専用の材料を使うこともあります。
一回目でだいたい色が付いても、決められた量と回数を守るため、二回目は省きません。
窓の縁や配管の脇など、ローラーが入りにくい所は、刷毛(はけ)や小さな道具を使って塗ります。
この細かい部分の塗装を「ダメ込み」と呼ぶことがあります。ただ、広い面とは別に、仕上げ全体をもう一回多く塗る、という意味ではありません。
色が付いた面積の広さだけでは、作業が終わったかどうかを見分けにくい理由のひとつです。

凹凸のある外壁への中塗り

外壁の上塗り
屋根は板金や重なりも処理する
屋根の塗装では、屋根材を塗り替えるだけでなく、棟(むね:屋根のいちばん高い所)や端の板金、それを留めている部分の状態なども、工事の中身にかかわります。
金属の部分に錆があれば下地を整え、合った錆止めなどを使ってから仕上げます。
スレート(セメントを薄い板にした屋根材)と、そのまわりの金属の板金を、同じ下塗りだけでまとめて処理するとは限りません。
工程表では「屋根塗装」とひとまとめに書かれていても、実際には部分ごとに準備があります。その作業も含めた日数で考えておくと、ずれが少なくなります。

屋根板金への錆止め塗装
平らな板のスレートが重なっている部分では、塗料で水の抜けるすき間をふさがない工夫も大切です。
そのための方法が、すき間をふさいだ塗膜を切る縁切り(えんぎり)や、タスペーサー(重なりに差し込んですき間を保つ小さな部品)です。屋根の状態と工法に合わせて使い分けます。
部品を入れる時期は製品や塗装の内容で違うので、工程表のどこに入るかも屋根ごとに変わります。
雨漏りがある屋根は、塗装だけで解決すると考えないでください。まず、雨水の入り口と必要な補修を調べることが先です。

スレート屋根の重なり部分へのタスペーサー設置
工事の写真で見ていただきたいのは、色が変わったことだけではありません。
どの面に、どの材料を、何の作業として塗ったのかがわかる記録を受け取ると、見積もりの中身と照らし合わせられます。
ご自宅の工期と工程を知りたい方へ
建物の大きさと傷みを確かめたうえで、工程表と作業日数の目安をご説明します。
ホームページからのお申し込みは、いつも以上にお値引きを頑張ります
乾燥時間はどの塗料も同じではない
次の塗料を重ねるまでの時間は、使った製品と、気温や湿度、下地の状態に合わせてとります。
「三時間空ければ何でも塗れる」「一日一工程なら必ず大丈夫」といった、どの現場にも同じように当てはめる決め方はできません。
手に付かない状態と塗り重ねは別
塗料の表面を軽く触って手に付かない状態と、次の塗料を重ねてよい状態は違います。
製品の資料には、指触乾燥(ししょくかんそう:指で触っても付かない乾き具合)と、塗り重ね乾燥(次を塗ってよい乾き具合)を分けて書いてあるものがあります。
例えば、日本ペイントのパーフェクトトップSi(旧称パーフェクトトップ)は、23℃で指触乾燥が15分、塗り重ね乾燥が3時間以上の目安です。
同じ製品でも5〜10℃では、塗り重ね乾燥の目安は8時間以上になっています。
この数字はその製品の、条件付きの目安です。ほかの塗料や下塗り材に、そのまま当てはめるものではありません。
マニキュアも、表面が乾いたように見えてすぐ重ねると、よれてしまいますよね。
塗料も乾く途中で次を塗ると、先に塗った層が十分に固まらず、仕上がりや塗膜の状態に問題が出るおそれがあります。
施主の方が指で触って確かめるのではなく、使った製品と塗った日時をもとに、施工する側から説明を受けてください。
塗り終えた時刻から考える
午前中に塗り始めた面でも、最後の部分を塗り終えたのが昼なら、その部分が乾き始めるのは昼からです。
次の作業に進めるかどうかは、塗り始めた時刻ではなく、面ごとの塗り終わりから考えます。
同じ日に二つの作業をしたという記録があっても、それだけで乾燥時間を省いたとは言えません。
別の壁や別の部材を進めていることもあるので、日付と一緒に、塗った場所も見る必要があります。
気になるときは「どの面を何時ごろ塗り終えて、次の作業をいつしましたか」と具体的に聞いてみてください。作業のつながりが見えてきます。
長く空ければよいとも限らない
塗り重ねには、最低限待つ時間のほかに、「何日以内に次を塗ること」という期限が決められていることもあります。
雨で長く間が空いたときは、待ち時間を満たしたから大丈夫と考えず、表面の汚れや塗り重ねの条件をもう一度確かめます。
必要な処理は材料の決まりごとによって違うので、予定が変わったあとにどう再開するかは、施工会社の判断が必要です。
乾かす時間を守ることと、現場を長い間そのままにしておくことは、別の話です。
雨が上がってもすぐ塗れない
雨でぬれた外壁や屋根を塗るには、雨が止んだあとも、下地が乾くまでの時間がいります。
下地に残った水分を乾かし、結露や、そのあとまた雨が降りそうかも含めて、再開を決めます。
日陰になる面や風が通りにくい所は、晴れた面と同じ速さでは乾きません。
ですから、一日雨が降ったら工期の延長も必ず一日、とは言えないのです。
反対に、雨の影響を受けない準備や、別の場所の作業を進められれば、全体の日程への影響を小さくできることもあります。
大事なのは、天気予報だけでなく、その日にする作業の条件がそろっているかどうかです。
塗る回数は塗装の内容と下地で決まる
三回塗りや四回塗りという数字は、何を何回塗るのかまで分けて見る必要があります。
回数が多ければそれだけで品質がよい、というわけではありません。合った材料、塗る量、乾燥時間と組み合わせて考えます。
下塗りを含む回数か確かめる
下塗り一回と仕上げ用の塗料二回なら、全部で三回です。
一方、上塗り材の説明に「二回塗り」と書いてあるときは、下塗りを含まず、仕上げ用の塗料の回数を指していることがあります。
この違いを知らずに、見積書の「三回」と製品の「二回」を比べると、回数が合わないように感じてしまいます。
見積もりでは、下塗りの製品名と回数、仕上げ用の塗料の製品名と回数を、別々に見ていくとわかりやすくなります。
材料によっては、ふつうの色付きの塗装と工程が違うこともあるでしょう。三回という数字を、すべての塗装に当てはめるのも正しくありません。
アップリメイクの四回塗り
アップリメイクでは、外壁・屋根とも、下塗り二回、中塗り、仕上げ塗りの合計四回塗りを標準としています。仕上げは、職人の手塗りです。
塗料メーカーが標準とする三回塗りに、下塗りをもう一回加えた形です。仕上げ用の塗料を一回余分に塗ることとは、意味が違います。
どの下塗り材を使い、下地をどんな状態に整えるかまで含めて、塗装の内容を組み立てます。
実際の工程は、外壁や屋根の素材、今ある塗膜、使う塗料に合わせて、見積もりのときにご説明します。
クリヤー塗装(色を付けず、透明な塗料で今の柄を活かす塗装)は二〜三回塗りになるなど、プランや内容によって工程の組み方は違います。
工事の中身を比べるときは、回数の数字だけで良し悪しを決めないでください。ご自宅の状態に必要な下地の処理が入っているかを見ると、違いがはっきりします。

スレート屋根への塗料の塗布
厚く塗って回数を減らさない
一回で厚く塗っても、決められた量を何回かに分けて塗ることの代わりにはなりません。
塗料がたれたり、うまく乾かなかったりするおそれがあるので、決められた量を守って塗ります。
逆に、回数だけ増やしても、一回ごとの塗料がとても少なければ、必要な膜の厚みは確保できません。
届いた材料の数、塗った範囲、工事中の写真をあわせて記録してもらうと、回数だけを見るより具体的に工事の中身をつかめます。
ただし、現場に置かれた缶の数だけで、使った量を決めつけることはできません。
ほかの現場と分けて使った缶や、使い残しもあるからです。記録をもとに説明してもらうことが大切です。
見積もりの「四回塗り」は、四回それぞれで何を塗るのかまで聞いてみてください。
下塗りと仕上げ用の塗料の役目がわかると、回数と費用の説明がすっと入ってきます。
短い工期と延長をどう判断するか
工期の長さだけで、丁寧な工事か手抜きかを決めることはできません。
人数や塗る範囲で作業の速さは変わります。ただしそれは、省けない作業や乾燥時間がきちんと入っていることが条件です。
「屋根塗装は一日」と言われたら
「屋根塗装は一日です」と言われたら、屋根の工事全体のことなのか、一回の塗装作業のことなのかを聞いてみます。
洗浄や補修、下塗りは別の日に終えていて、その日の上塗りだけを指していることもあるからです。
もし、準備から何回もの塗装、検査までを全部一日で行うという説明なら、それぞれの作業の時刻と乾燥の条件を具体的に聞く必要があります。
人数を増やせば、広い面の作業は早く進められます。でも、塗料や補修材が乾く速さまで、人数に合わせて速くなるわけではありません。
短さを売りにする説明を受けたときほど、使う材料の条件を守った工程表になっているかを見て決めることが大切です。
工事が延びたときの連絡
延期の連絡を受けたら、理由、次にする作業、新しい完了の見込み、暮らしの中で変わることを聞いておきます。
「雨なので延びます」だけでは、借りている駐車場を延長するか、いつ洗濯物を外に干せるかがわかりませんよね。
例えば、上塗りが延期になっても、玄関側の養生だけ先に外せる場合もあれば、覆ったままにしておく必要がある場合もあります。
全体の完成予定と、その場所を使える日を分けて教えてもらうと、暮らしの不便を必要以上に長引かせずに済みます。
天気のせいで日付を決められないときでも、次にいつ状況を知らせてもらうかなら決めておけるはずです。
追加料金の扱いは、契約の中身や変更の理由によって違います。日程が変わった時点で、説明を受けておくと後で困りません。
予定の遅れを工程を省いて埋めない
来客の日や連休に間に合わせたいときでも、塗る回数を減らしたり、乾く前に塗り重ねたりして帳尻を合わせることは、避けなければなりません。
動かせない予定があるなら、工事を始める時期を前にずらす、その予定のあとに工事をするなど、契約の前に日程の取り方を相談しておきましょう。
工事中に予定が変わったときは、使いたい場所を先に元に戻せるかを聞いてみます。
家全体を無理に仕上げてもらうより、「玄関の通り道を空けておきたい」と伝えるほうが、具体的な対応を考えやすくなります。
工事の中身の選び方については、外壁塗装の費用・時期・業者選びの基本でもお話ししています。
塗り終わってから引渡しまで
上塗りが終わったら、塗った面や細かい部分を点検し、必要な手直しを済ませてから工事の完了です。
足場を外す作業や掃除も含めて予定を組むので、「最後に塗った日」と「引渡しの日」が同じにならないこともあります。
足場を外す前の点検
高い所の塗り残しや汚れ、仕上がりの状態は、足場があるうちに施工する側が点検します。
屋根は地上から見えにくいので、塗った面と作業の様子がわかる写真で説明を受けると、仕上げまでの流れを追えます。
施主の方が気になる所を伝える機会も、足場を外す前に作ってもらうと、手直しの相談がしやすくなります。
近くで見るために足場へ登る必要はありません。地上から見える位置や、窓との位置関係を担当者に伝えてください。
わからない点を残したまま足場を外すと、あとで確かめるために、もう一度足場などを用意しなければならないこともあります。
養生と設備が元に戻ったかも確かめる
塗った面だけでなく、窓や玄関が予定どおり使えるか、外した部品や設備のまわりが元に戻っているかも、引渡しのときに見ておきたいところです。
塗料の付着や掃除し忘れを見つけたら、ご自分でシンナーなどの溶剤(ようざい)で拭かず、担当者に知らせるのが安全です。
ガス機器やエアコンを使うときは、養生が残っていないことと、施工する側から使い始めてよいという案内があったかを確かめます。
余った塗料を受け取らないかと言われたときは、しまっておける場所と、取り扱いの条件がそろうかを考えてみてください。
使った材料の名前、色番号、工事の日付、補修の内容の記録を受け取っておくことも、あとのお手入れに役立ちます。
アップリメイクでは、工程ごとの様子をまとめた工事写真報告書と、書面の工事保証書をお渡ししています。
使い残しの塗料があるというだけで、材料が足りなかった、塗る回数が足りなかった、と決めつけることはできません。
完了の確認では、色や艶と一緒に、窓・玄関・設備がいつもどおり使えるかも見てください。
工事の記録を受け取っておけば、次に補修が必要になったときにも役に立ちます。
塗装期間と工程のよくある質問
工期の説明で思い違いをしやすい点を、予定を立てるときの疑問に沿ってお答えします。
Q1. 二週間ずっと家にいないといけませんか?
A. 外まわりの塗装は、お留守の間に進められることが多く、工事の間ずっと家にいていただく必要はありません。
立ち会いが必要な打合せや確認の日を前もって決め、留守中の連絡方法を共有しておきます。
Q2. 同じ日に二回塗ると手抜きですか?
A. 同じ日というだけでは、手抜きかどうかは決められません。
塗った場所、前の作業を終えた時刻、使った材料の塗り重ねの条件を見て、必要な乾燥時間がとれているかで判断します。
Q3. 雨の翌日が晴れなら塗れますか?
A. 雨のあとは、下地の乾き具合や結露の様子によって、作業を待つことがあります。
晴れているかどうかだけでなく、予定している作業に合った状態かを施工する側が確かめてから再開します。
Q4. 四回塗りなら三回より長持ちしますか?
A. 回数だけで、長持ちするかどうかを比べることはできません。
下地に合う材料と処理、それぞれの層で塗る量、乾燥時間がそろっていることが大切です。追加する作業がどんな役目なのかまで確かめてください。
Q5. 工期が延びると必ず追加料金ですか?
A. 延期の理由と契約の条件によるので、どの場合も同じではありません。
雨によるお休み、追加の補修、施主の方のご希望の変更などを分けて、日程が変わるときに費用の扱いも説明してもらってください。
工程と暮らしの予定を一緒に決める
外壁・屋根塗装の期間は、塗る日数だけでなく、洗浄、補修、乾燥、検査、足場を外すところまで含めて考えます。
実際の作業日数と、カレンダーの上での期間を分けて考えれば、雨や休日による変更もわかりやすくなります。
三回・四回という塗る回数は、その中身と材料の条件まで確かめること。そして、工期の短さだけで品質を決めないことが大切です。
アップリメイクでは、建物の傷みと必要な工事を調べ、工程表に沿って工事の中身をご説明しています。
静岡で塗り替えを考えている方は、アップリメイクの外壁・屋根無料診断で、建物の様子と工事中のご予定をお聞かせください。
工事のあいだの暮らしが心配な方も、どうぞ気軽にご相談ください。必要な作業の時間はしっかり確保しながら、ご家族の暮らしに合う日程を一緒に考えます。
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