こんにちは、アップリメイク代表の齋藤直樹です。
外壁の汚れが目に付くと、すぐにでも洗いたくなりますよね。その気持ちはよくわかります。ただ、外壁の掃除は、道具を買う前のひと手間が肝心です。
地上から無理なく手が届く場所でも、表面の塗装がはがれていたり、板のつなぎ目にすき間があったりすることがあります。
そんなときは、水や洗剤を使う前に、まず状態を調べる必要があります。
ご家庭での清掃は、外壁材と表面の仕上げに合う方法を確かめ、傷みのない範囲の軽い汚れから取り組むのが原則です。
洗い方を先にお伝えすると、地上から手の届く範囲を、ホースの水とやわらかいスポンジや布で、上から下へやさしく洗います。
水で落ちない汚れには外壁メーカーが案内する中性洗剤を使い、最後に水で十分にすすぎます。
落ちない汚れを力でこすり続けたり、家庭用の高圧洗浄機で一気に洗ったりすると、表面やつなぎ目を傷めるおそれがあります。
高圧洗浄機を使わないよう案内している外壁メーカーもあります。
この記事では、自分でできる範囲の見分け方、道具と洗剤の選び方、手入れの順序、業者へ相談する目安をお話しします。
塗装の前に専門業者が行う洗浄との違いも、施工写真を使ってお伝えしますね。
記事のポイント
- 自分で掃除できる場所と、先に相談したほうがいい症状
- 外壁に合う道具・洗剤を選ぶときの確認点
- 水洗いからすすぎまでの手入れの進め方
- 家庭の掃除と塗装前の専門洗浄の違い
外壁の掃除を始める前に届く場所と傷みを見る
最初に見ておきたいのは、安全な姿勢で作業できるかと、洗ってよい状態の外壁かという2点です。
汚れが目立つ順に洗うのではなく、作業できる範囲を決めてから道具をそろえるのが近道です。
地上から無理なく届く範囲に限る
ご家庭での掃除は、安定した地面に立ち、足元と作業する面を確かめられる範囲を基本にします。
1階の壁でも、段差や植木の奥へ身を乗り出さなければ届かない場所なら、無理に作業しないでください。
高い壁へ届かせるためにはしごや脚立に乗り、片手で体を支えながら洗うのは危険です。
濡れた足元で体勢を崩すと、低い位置からでも転落してけがにつながります。
ホースや濡れた地面にも注意が必要で、手が届くかどうかだけでは安全とはいえません。
長い柄のブラシを使えば2階も掃除できる、と考える前に、汚れやつなぎ目を見ながら扱える場所かどうかを考えてみてください。
外壁メーカーの案内でも、高い所の点検や手入れはご自身で行わないよう書かれています。
高所や足場の悪い場所は、業者へ相談してください。危ないので、そこは私たちにお任せください。
水を使う前にひびと目地を確かめる
ひび割れ、塗膜(塗料が乾いてできた膜)の浮きやはがれ、外壁材の欠け、板のつなぎ目のすき間。こうしたものがあれば、掃除より先に状態を調べます。
傷みのある面をこすったり、隙間へ水を当てたりすると、外壁の状態を悪くする場合があるためです。

サイディング目地に確認されたシーリング材の劣化(K様邸)
写真は、木目調のサイディングの目地(板と板のつなぎ目)で、すき間を埋めるゴム状のシーリング材が傷んでいる状態です。
このようなつなぎ目は、洗えば直るものではありません。補修が必要かどうかを見てもらう場所です。
雨漏りや室内の染みがある場合も、その場所を伝えたうえで調査を依頼しましょう。
表面の粉や剥がれを汚れと分ける
塗装された面で見られるチョーキングは、塗膜の表面が粉のようになり、触ると手に白い粉が付く傷みです。
粉を洗い流しても、塗膜が新しい状態に戻るわけではありません。

外壁塗膜の劣化を示すチョーキング現象(S様邸)
写真は、外壁のチョーキングを確認した記録です。くわしくは外壁のチョーキング現象の原因と塗り替え時期で説明しています。
ただし、白い付着物を見つけただけで、すべてチョーキングと決めることはできません。
材料や表面の状態と合わせて見る必要があります。何度もこすって粉の正体を確かめようとするのは控えてください。
掃除を始める条件は、安全に届くこと、外壁に傷みがないこと、その仕上げに合う方法がわかることです。
どれかがはっきりしなければ、写真や製品情報を用意して、相談するところから始めましょう。
汚れの色だけで原因を決めない
外壁には、ほこりや車の排気による汚れ、雨だれ、藻など、さまざまな汚れが付きます。
色だけで種類を決めるより、どこに、どんな形で付いているかを記録しておくと、対処を考えやすくなります。
雨だれは流れの始まる場所を見る
窓の下や部材の端から筋状に汚れが続いている場合は、その位置と範囲を写真に残しておきましょう。
汚れが流れてくる場所がわかると、外壁の面だけを洗えばよいか、周りの部材も見る必要があるかを相談できます。

高圧洗浄前に確認した外壁の雨だれ汚れ(K様邸)
写真は、窓の下に見られる雨だれ汚れです。
外側を流れた跡があることと、壁の内部へ雨水が入っていることは、同じ意味ではありません。
室内の濡れなど別の症状があれば、その情報も合わせて伝えてください。
油を含む汚れも洗剤を先に決めない
換気口のまわりなどに黒い汚れがあっても、見た目だけで油汚れと断定することはできません。
外壁材と仕上げ、汚れの状態によって使える洗剤が変わります。台所用の油汚れ落としを、そのまま外壁に使うのは避けます。
溶剤や研磨剤を含む製品は、表面の塗膜を傷める場合があります。用途欄と注意表示には、必ず目を通しておきたいところです。
合う洗剤がわからない場合は、汚れの位置と広がりを伝え、外壁メーカーや施工した会社に手入れの方法を尋ねると確実です。
緑や黒の汚れは周辺環境も記録する
日当たりや湿気、植木との距離などが、汚れの付きやすさや再発に関わることがあります。
緑色や黒色の汚れを見つけたときも、色だけで苔かカビか、塗膜の寿命がどうかまでは決められません。

洗浄前の外壁に見られる緑色や黒い汚れ(S様邸)
写真は、洗浄前の外壁に緑色や黒い汚れが見られる状態です。
汚れのある面の方角、近くの植木、前に洗った時期などもわかると、原因を考える手がかりになります。
掃除したあと短い期間で戻った場合も、すぐ塗り替えが必要と決めず、環境と外壁の状態を別々に見ていきます。
苔やカビの落とし方は、外壁の苔・カビの落とし方と再発を防ぐ塗装でくわしく紹介しています。
汚れが気になると、まず落としたくなりますよね。
掃除前の写真も残しておくと、落ちた部分と残った部分、また出てきた場所を具体的に相談できますよ。
外壁材と表面の仕様に合う方法を選ぶ
外壁の手入れは、材料の名前だけでなく、表面に使われている塗料や加工にも合わせます。
新築時の説明書や製品名、前回の塗装の記録があれば、まずそこに書かれた清掃の案内を読んでみてください。
窯業系サイディングは表面を傷めない
窯業系(ようぎょうけい)サイディングは、セメントなどを板状に固めた外壁材で、今の戸建てに多く使われています。
ニチハの案内では、ホースや雑巾での水洗いが基本です。
凹みにたまった汚れにはやわらかめの歯ブラシ程度のブラシを使い、高圧洗浄やスチーム洗浄は避けるよう書かれています。
塗り替えた壁では、元の外壁材の案内だけでなく、今の塗料に適した手入れも確認します。
見た目がタイルや石のようでも、表面に模様を付けたサイディングの場合があります。硬い素材だと思って、磨くようにこすらないでください。
車のボディを硬いたわしで洗わないのと同じで、塗装された外壁もやさしく扱うのが基本です。
ふだんの掃除の考え方は、ニチハ「住まいの外壁メンテナンスガイド」でも説明されています。
金属サイディングも道具の硬さに注意する
金属の外壁でも、表面の塗膜や仕上げを傷つけない手入れが必要です。金属だから硬いブラシや研磨材が使える、というわけではありません。
アイジー工業の維持管理の案内では、水洗いで落ちない汚れには1〜2%に薄めた中性洗剤を使い、最後に水で洗い流す方法が示されています。
同じ案内には、高圧洗浄機を使わないこと、シンナーなどの溶剤や研磨剤入りの洗剤を使わないことも書かれています。
窓の上などに、下から直接水をかけないことも注意点です。
錆や塗膜の変化がある場合は、ただの汚れとして落とそうとせず、その状態に合う対処を聞いてみましょう。
タイルや木の外壁へ手順を流用しない
本物のタイルであっても、目地や下地、固定された状態まで含めて外壁として成り立っています。
外壁タイルも製品ごとに手入れの方法が違います。
家庭用の高圧洗浄機を使ってよいかは、タイルや目地の状態とあわせて、製品の案内で確かめてください。
玄関の床タイルや浴室の掃除方法を、外壁にそのまま持ち込まないことも大切です。
木の外壁や塗り壁も、材料と仕上げに合った手入れが必要です。サイディングの手順をそのまま使うことはできません。
外壁材の基本を知りたい方は、外壁材の種類別メンテナンスも参考にしてください。
道具と洗剤は外壁の案内に合わせる
ご家庭で手入れできるとわかったら、道具を増やすより先に、外壁の説明書で使ってよいものを確かめます。
汚れを落とす力だけで選ばず、表面や周りの部材を傷めないことを優先してください。
基本は水と柔らかい布やスポンジ
軽い汚れなら、メーカーが案内する水洗いと柔らかい道具で対応できる場合があります。
砂粒などが付いた道具をそのまま使うと、表面をこすることになります。道具自体も清潔なものを用意してください。
デッキブラシ、金属たわし、研磨面のあるスポンジなどは、外壁に使えると確かめられないうちは使わないほうが安全です。
市販品に「外壁用」と書かれていても、ご自宅の仕上げに合うかどうかは、また別の話です。
中性洗剤でも使える条件を確かめる
水だけで落ちない汚れに中性洗剤を使える外壁もありますが、どの製品にも使えるという意味ではありません。
外壁メーカーと洗剤の案内を照らし合わせ、使える素材、薄め方、すすぎ方、周りへの注意を確かめます。
確かめられたら、目立ちにくい小さな範囲で、変色や艶の変化が出ないかを試してから進めます。
落ちないから濃くする、長く付けておくといった自己流の変更は、表面への影響を大きくするおそれがあります。
洗剤を混ぜたり重ねたりしない
別の洗剤を加えれば落ちると考えて、いくつかの製品を混ぜるのはやめてください。
特に塩素系の洗浄剤は、酸性タイプなどほかの洗剤と混ざると有毒なガスが発生する危険があります。
製品に「まぜるな危険」と書かれているのは、そのためです。
外壁に使えると確かめられない家庭用の漂白剤や浴室用のカビ取り剤も、使わないでください。
漂白作用のある薬剤は、塗膜や外壁材を傷めるおそれがあります。
手袋などの保護具や使ってよい場所も含め、使う製品の注意表示に従いましょう。
家庭用の高圧洗浄機を、距離を離せば安全という考えだけで外壁に使わないでください。
水の勢いで塗膜がはがれたり、目地やすき間から水が入ったりするおそれがあります。
噴射の向きや外壁の傷みも関わるため、機種や距離だけでは使えるかどうかは決まりません。
外壁の掃除を自分でするときの進め方
ここからは、外壁の説明書で清掃方法を確かめられ、傷みのない低い範囲を手入れする場合の考え方です。
製品の案内に違う手順や制限があるときは、そちらに合わせてください。
周囲と水の行き先を確かめる
作業する壁だけでなく、近くの窓、換気口、給湯器などの設備、植木、車などにも目を向けておきます。
水や洗剤が隣家や通行する人へ飛ぶ場所では、無理に作業を始めないでください。
窓を閉めたうえで、外壁や設備の隙間へ水を押し込まない方法で手入れします。
汚れた水がどこへ流れるかも見ておき、周りに迷惑がかかりそうなら、先に作業方法を相談したほうが安心です。
洗剤を使う場合は、植物を枯らしたり金属部分を傷めたりしないか、製品の表示で調べておくと後で困りません。
小さな範囲で水による手入れを試す
いきなり壁一面を洗うのではなく、まず小さな範囲で、案内に沿った水洗いや柔らかい道具による手入れを試します。
軽く扱っても塗膜がはがれる、表面に傷が付く、粉が多く出る。こうした変化があれば、その時点でやめてください。
水で落ちる汚れなら、洗剤を追加する必要はありません。
広い範囲へ進む場合も、手元で表面の変化を見られる面積に区切ると、こすり過ぎを避けやすくなります。
水は上から下へ流れる向きを基本にする
ホースで水をかけるときは、上から下へ向けるのが基本です。
ニチハの案内でも、下から上へ強く水を当てると目地から水が入るおそれがあるとされています。
雨がっぱも、上からの雨は防げても、下から吹き上げる水は中に入ってしまいますよね。外壁のつなぎ目も、それと似ています。
外壁のつなぎ目や窓まわりに、雨とは違う向きから水を押し込まないようにします。
窓、換気口、配管が通る部分、傷みのある目地へ、狙って噴射することもしないでください。
地上から届かない上の方へ水を当てようとすると、どうしても上向きになります。届く範囲の手入れにとどめておきましょう。
落ちない部分だけ適合する方法を選ぶ
水だけでは残る汚れがある場合は、その状態を見て、使用できる洗剤や処置があるかを調べます。
外壁メーカーが中性洗剤の使い方を案内しているなら、その条件どおりに小さな範囲から試してください。
同じ場所を何度もこすっても落ちないときは、力や濃度を上げる前に作業を止めます。
表面に付いた汚れなのか、塗膜や材料そのものの色が変わっているのかで、掃除で落とせるかどうかが変わるためです。
洗剤の時間と濃度を自己判断で変えない
洗剤を塗ったまま置いておく時間や薄め方は、製品と対象の外壁によって異なります。
どの製品にも共通する濃度や待ち時間はないので、使う製品の表示を守ります。
違う洗剤に切り替えたい場合も、残った成分との組み合わせを自己判断せず、使った商品名と状況を伝えて相談すると安心です。
洗剤が残らないようすすぐ
洗剤を使った場合は、メーカーの案内に沿って十分にすすぎ、外壁や周りの部材に成分を残さないようにします。
洗剤が残ると、変色やサビの原因になることがあるからです。
すすぎのときも、目地や窓・換気口のまわりへ水を集中させたり、下から吹き上げたりしないようにします。
表面が乾いたら、汚れの残り方、色や艶の変化、周りへの付着を見てみましょう。
濡れていると見え方が変わるため、水が付いている段階だけで仕上がりを判断しないでください。
手入れのあとに残したいのは、洗った場所、使った製品、試した方法、落ちずに残った部分の写真です。
次の相談で同じ処置を繰り返さず、外壁の状態に合う方法を考える手がかりになります。
掃除の途中でおかしいと感じたら、そこで止めるのも正しい判断です。
汚れを全部落とすことより、今ある外壁の表面やつなぎ目を傷めないことを優先してくださいね。
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掃除だけで解決しないときの判断
汚れが残ること、汚れが戻ること、外壁自体が傷んでいること。これらは、それぞれ別の問題です。
一度の手入れで希望する見た目にならなくても、すぐに全面塗装と決める必要はありません。
汚れが目立っていても塗膜がしっかりしていれば、洗浄や部分的な補修で様子を見られることもあります。
変色と付着物を見分ける
水や合った方法で落ちる汚れと、表面の塗膜そのものの色の変化では、必要な対処が違います。
日に焼けて色があせたカーテンは、洗っても元の色には戻りませんよね。塗膜の変色も、それに近いものです。
洗っても色がそろわないときに一部だけ磨き続けると、周りと艶が変わったり、表面を傷めたりすることがあります。
どこまで落ちて、どこから変わらなくなったかを写真に残し、製品や塗装の記録と一緒に見てもらいましょう。
洗浄でどこまできれいになるかと、塗り替えが必要かどうかを分けて説明してもらうと、工事を選びやすくなります。
再発したら環境と外壁の両方を調べる
同じ場所に汚れが戻る場合は、周りの植木、湿気、日当たり、汚れが流れてくる位置なども見ていきます。
塗膜の傷みが関わることはありますが、再発しただけで劣化の程度までは決められません。
また、表面に水がなじんで広がり、雨で汚れを流しやすくする仕上げ(親水性の塗膜)もあります。
水をはじくかどうかだけで、良し悪しを決めないでください。
製品の働きと実際の汚れの種類を照らし合わせて、ふだんの手入れで対応するか、専門の洗浄や塗り替えを考えるかを決めます。
相談へ切り替える症状と場所
掃除を続けずに相談していただきたいのは、次のような場合です。
手が届かない高さの汚れ、塗膜のはがれ、ひび割れ、目地のすき間、外壁材の欠けなどがあるときです。
掃除の途中で色が変わったり、塗膜がはがれたりしたときも、使った道具と製品を伝えてください。
| 確認した状態 | 次に確かめること |
|---|---|
| 高い位置や足場の悪い場所の汚れ | 安全に作業する設備と業者が施工する範囲 |
| 合った手入れでも落ちない汚れ | 付いた汚れか塗膜の変色か、ほかの処置が使えるか |
| 洗ったあとに繰り返す汚れ | 周辺環境と外壁表面の状態 |
| 白い粉・はがれ・ひび・目地の傷み | 補修や塗装が必要な範囲 |
雨漏りなど建物の中にも症状があるときは、表面を洗う相談と分けず、その情報も最初に伝えましょう。
塗装前の専門洗浄は家庭の掃除と異なる
ここで紹介する写真は、専門業者が塗装工事などのために行っている工程です。
ご家庭で同じ洗浄剤や機械を使う手順を示すものではありません。
洗浄剤は現場の材料と状態に合わせる
アップリメイクでは塗装の前に、バイオ洗浄でカビや苔を分解してから高圧洗浄で洗い流す「2重洗浄」を行っています。
普通の水洗いでは、表面の汚れしか落ちないためです。
塗料をしっかり密着させる面を整えるための工事なので、外壁の種類や傷みに合わせて方法を考えます。

洗浄剤の容器からバケツへ液体を注ぐ様子
写真は、洗浄剤の容器からバケツへ液体を注いでいる様子です。
この写真だけでは濃度や使い方の条件はわからないため、ご家庭での薄め方の参考にはなりません。
洗浄剤を使う工事なら、何を落とすための処置か、外壁材と周りの部材をどう守るかを説明してもらいましょう。
診断結果に合わせて洗浄を計画する
塗装前の専門工事では、壁の状態、補修、作業する位置、洗浄後の仕上げまでを考えて施工します。
足場を組み、洗浄後は十分に乾かしてから塗装へ進みます。家庭用の機械で外壁を洗うのとは、条件が大きく違います。

外壁の高圧洗浄(静岡市葵区 T様邸)
写真は、外壁の下部へ洗浄ノズルを向けている工程です。
どんな洗浄が必要かは、外壁と塗膜の状態、メーカーの案内などに沿って決めます。
外壁タイルの専門洗浄も条件を分ける
外壁タイルの専門洗浄は、タイル面と目地、下地の状態を確かめたうえで計画するものです。

外壁タイル面を高圧洗浄する様子(静岡市駿河区 O様所有マンション)
写真は、マンションの外壁タイル面を高圧洗浄している専門工事の例です。
住宅の外壁タイルを手入れするときは、製品の清掃案内で使える道具や水洗いの方法を確認してください。
製品名や施工方法がわからない場合は、建てたときの資料や工事記録を見て、掃除できる範囲を相談すると安心です。
ふだんの掃除と塗装前の洗浄では、目的も、そのあとに行う処置も違います。
作業写真の道具をまねるより、今の外壁にどの方法が必要かを知ることのほうが、ずっと大事なんです。
塗装が必要な場合は補修から計画する
診断で塗り替えが必要とわかった場合は、外壁の状態に合わせて、洗浄と下地処理・補修の順番を決めます。そのうえで、素材に合う塗料と塗り方を選びます。
汚れが落ちたことだけで、目地や板の傷みまで直ったとは考えません。
傷みへの処置と養生を確認する
ひび割れや目地の劣化があれば、状態と部位に合う処置を計画します。
窓など塗料を付けない部分をビニールやテープで覆う「養生」も、塗装に進む前の工程です。

外壁塗装前の窓の養生(静岡市駿河区 A様邸)
写真は、外壁塗装の前に窓をビニールとテープで養生した状態です。
工事の段階によって窓を開けにくくなる期間があります。暮らしの中でよく使う窓や出入口を、事前に伝えておくと安心です。
塗装は外壁の仕様に合わせて進める
外壁材と今の塗膜に合う下塗りや仕上げを選び、使う材料の条件に沿って施工します。
アップリメイクでは、下塗り2回・中塗り・仕上げ塗りの4回塗りを標準にしています。
窓の近くなどの細かい部分も、広い面と合わせて工事の範囲に入っているか、見積もりの段階で聞いておくと安心です。

外壁の細部を小型ローラーで塗装(静岡市清水区上清水町 M様邸)
写真は、窓まわりのサイディング外壁を小型ローラーで塗装している様子です。

サイディング外壁の上塗り(静岡市葵区 T様邸)
こちらは、別の現場でサイディング外壁を上塗りしている工程です。
掃除は付いた汚れを落とす作業で、このように表面へ新しい塗膜をつくる塗装とは役割が違います。
塗り替えで家の見た目をどう変えられるかは、家の外観リフォームの費用と方法で紹介しています。
業者へ相談するときに伝えること
相談するときは、「汚れを落としたい」という希望と、外壁に見られる症状を分けて伝えると、話が進めやすくなります。
工事の方法や範囲は、写真と現地の状態を見て決めるのが基本です。
写真と使用した製品名を用意する
壁全体の位置がわかる写真と、汚れや傷みがわかる写真を、地上の安全な場所から撮っておきましょう。
方角、汚れに気付いた時期、前に洗った方法、使った洗剤の商品名なども伝えていただくと助かります。
まだ洗っていない場合は、無理に試してから相談する必要はありません。
外壁材や前回の塗料がわからなくても大丈夫です。そのことも伝えていただければ、手がかりになる資料があるか一緒に探していきます。
洗浄だけでできる範囲を聞く
見積もりでは、洗う面積と高さ、作業方法、足場などの設備、補修の有無、ご近所への配慮を見ておきます。
汚れを落とす工事だけなのか、塗装工事の一部として行う洗浄なのかで、含まれる工程も違います。
落ちる見込みのある汚れと、変色や塗膜の傷みなど残る可能性のある部分を、先に説明してもらうと納得しやすくなります。
洗浄だけを頼みたい場合は、対応できるかと施工範囲を確かめ、塗装を含む見積もりと同じ内容だと思わずに比べることが大切です。
工事後の状態も記録しておく
掃除や工事のあとは、どの部分に何をしたかがわかる記録を残しておきます。
アップリメイクでは、工事の様子を工事写真報告書にまとめてお渡ししています。

外壁・屋根塗装後の外観(静岡市葵区 S様邸)
写真は、屋根と外壁の塗装後の外観で、洗浄だけで得られた仕上がりではありません。
工事内容と完成後の写真を一緒に残すと、あとから汚れや塗膜の変化を相談するときに比べやすくなります。
次の手入れに使える道具や洗剤も、塗り替えた塗料と外壁に合う方法を聞いておくと安心です。
外壁の掃除に関するよくある質問
自分で手入れするときに迷いやすい点を、質問と回答の形でまとめました。
Q1. 中性洗剤ならどの外壁にも使えますか?
A. 中性という表示だけで、すべての外壁に使えるとはいえません。
外壁材と表面の仕上げに合うかを確かめ、外壁メーカーと洗剤の案内に従います。
条件がわからない場合は、商品名と外壁の情報を伝えて相談してください。
Q2. 家庭用高圧洗浄機は離せば使えますか?
A. 外壁からの距離だけで、安全に使えるとはいえません。
製品の清掃の案内、塗膜や目地の状態、噴射の向きなどが関わり、高圧洗浄機を使わないよう案内している外壁メーカーもあります。
機械で落とす前に、ご自宅で認められている手入れ方法を調べておきましょう。
Q3. 白い粉が出たら洗えば直りますか?
A. 塗膜のチョーキングであれば、粉を洗い流しても、劣化した塗膜が元に戻るわけではありません。
白い粉の正体と外壁の状態を確かめ、必要な補修や塗り替えの時期を考えます。
原因を調べようとして何度もこすることは避けてください。
Q4. 汚れがすぐ戻ると塗り替えが必要ですか?
A. 再発したという理由だけで、塗り替えが必要とは決まりません。
日当たりや湿気、周囲の植栽、汚れが流れてくる場所と、塗膜や外壁材の状態をあわせて見ていきます。
前回手入れした場所と方法を伝えていただくと、次の対処を考えやすくなります。
Q5. 2階を長いブラシで掃除できますか?
A. 届く長さがあっても、表面やつなぎ目を確かめながら安全に扱えない場所では、無理に作業しないでください。
はしごに乗った清掃や、下から上へ水を吹き上げる方法も避けます。
高所の汚れは、必要な設備を含めて業者へ相談しましょう。
外壁の掃除は傷めない範囲から始める
外壁の掃除では、汚れを落とす前に、安全に届く場所か、傷みがないか、材料に合う方法がわかるかを確かめます。
水と柔らかい道具で対応できる軽い汚れから始め、落ちない場合や異変がある場合は、作業を止めて相談してください。
相談の手がかりになるのは、外壁の製品情報、汚れの位置、すでに試した手入れの記録です。
アップリメイクは、静岡県全域で対応しています。
掃除を続けてよいか迷うときは、今の汚れと傷みを分けて見ていきましょう。
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