こんにちは、アップリメイク代表の齋藤直樹です。
雨のあと、部屋の臭いがどうも気になる。拭いたはずの壁ぎわに、また同じ斑点が出てくる。
毎日過ごす部屋のことですから、落ち着かないですよね。
こんなときは、表面の汚れだけでなく、水分がどこから届いているのかも調べる必要があります。
消臭や表面の掃除で臭いや色が変わっても、それで雨水の入口が直ったとも、壁の中まで乾いたとも言えません。
雨漏りでカビや臭いが出たときの基本の順番は、4段階です。
水分の原因を調べる、雨水の入口を直す、濡れた材料を乾かすか取り替える。そして最後に、仕上げを元に戻します。
雨漏り、結露、設備からの水漏れでは、直す場所が違います。ですから、どんなときに濡れるかを調べたうえで、掃除・乾燥・材料の取り替えの範囲を決めます。
なお、天井がたわんでいる場所や、電気設備が濡れている場所には近づかないでください。体の調子が悪い場合は、建物の調査とは別に、医療機関へ相談してください。
この記事では、臭いや汚れに気づいたときに伝えたいこと、ご家庭で掃除できる範囲と注意点、原因の修理から部屋を元に戻すまでの流れをお話しします。
記事のポイント
- 臭いや色だけで、カビの種類・水分のもと・体への影響を決めない
- 雨との関係や出た場所を記録し、水分が入る原因を調べる
- 掃除で扱える表面と、中の調査や材料の取り替えが必要な部分を分ける
- 原因の修理、乾燥・取り替え、仕上げと暮らしの段取りを合わせて進める
臭いと汚れだけで原因を決めない
臭いがする場所や斑点が見える位置は、調査の大事な手がかりです。
ただ、それだけでは、水分がどこから来ているのか、色の変化が何によるものかまでは突き止められません。
雨の経過と気づいた場所を伝える
まずは、雨のあとに気になるのか、晴れが続いても同じなのか、どの部屋や収納で気づいたのかをメモしておきます。
「部屋全体が臭う」だけだと、調べる場所を絞りにくいものです。
「窓の下の壁ぎわ」「収納を開けたとき」「家具の近く」など、わかる範囲で場所を教えていただくと、ぐっと絞りやすくなります。
家具の裏など見えていない部分は、「確かめていません」とそのまま伝えてくださって大丈夫です。
臭いのもとを探そうとして、重い家具を無理に動かしたり、壁紙をはがしたり、天井裏へ入ったりする必要はありません。危ないので、そこは私たちにお任せください。

室内壁に印やテープを付けて調査した状態
建物の調査では、部屋で症状が出ている位置と、外側の屋根や窓、壁の位置を照らし合わせます。
同じ位置で何度も出る場合は、前に掃除した時期や、そのあと雨が降ったかどうかも役に立つ情報です。
臭いに気づいた日が、濡れ始めた日とは限りません。見ていなかった期間のことまで、推測して説明しなくてよいのです。
雨水・結露・設備の水を分ける
壁や床を湿らせる水のもとは、雨だけではありません。
雨漏りは、外の雨水が屋根や外壁などから建物の中に入ってくることです。
結露は、空気中の水蒸気が冷えた所で水になる現象。冷たい飲み物のコップの外側に水滴がつくのと同じしくみです。
設備の水漏れは、水道や排水の管、機器から水が出ている状態を指します。
どれも壁や床を湿らせることがありますが、直す場所は同じではありません。
雨水なら、屋根・外壁・防水の部分を通る水の道を調べます。
結露なら部屋の湿気や冷えやすい場所を、設備の水漏れなら水を使った時刻や、管・機器との位置関係を確かめます。
窓の近くが濡れる場合も、ガラスについた水滴が壁に流れたのか、窓と外壁のつなぎ目などから雨水が入ったのかを見分けます。

塗装前の窓上のシャッターボックス(S様邸)
「雨の次の日に臭いが気になった」という流れは、大事な手がかりです。ただ、その日付だけで雨漏りと決めることはできません。
濡れ始める位置や設備の使い方などとあわせて、水分がどこから来ているのかを調べます。
黒い色だけで種類や腐朽は分からない
黒い斑点や、黒っぽくなった木材を見つけても、色だけでカビの種類や体への影響を決めることはできません。
汚れや色の変化、材料のもともとの古い色、表面の状態。これらを調べないまま、すべてを同じ「黒カビ」として扱うのは避けたいところです。

施工前の庇(島田市 S様邸)
庇(ひさし:窓や玄関の上に張り出した小さな屋根)の下の面など、木の部分を調べるときも、表面の色に加えて、濡れた経過や材料の状態を確かめます。
木の成分が菌に分解されてもろくなる腐朽(ふきゅう)と、表面に見える斑点は、同じものとして扱えないからです。
木材や断熱材(家の熱を逃がさないための材料)への影響は、雨漏りを放置したときの木材・断熱材の被害で詳しくお話ししています。
木の部分からキノコのようなものが出ているなら、表面を取って終わりにはできません。その部材が腐っていないかなどを点検する必要があります。
見た目だけで、種類や傷みの深さ、家を支える力まで決めつけないこと。木の部分の役目と状態を、専門家に見てもらってください。
| 気づいた事実 | 伝える情報 | それだけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 雨の後に臭いが気になる | 気づいた時刻と場所、雨の経過 | 水が入る場所や内部の濡れた範囲 |
| 壁などに黒い斑点が見える | 位置、広がり、以前の清掃歴 | カビの種類や個人の健康への影響 |
| 壁紙が浮く・剥がれる | 変化した部分と周囲の染み | 裏側の湿りや下地の傷み |
臭いや色は、調査のきっかけです。原因を決めつけず、雨との関係、気づいた場所、何度も出ているかを教えてください。
それだけで、調べるべき所がずいぶん見えてきます。
表面を拭いても戻る理由を調べる
同じ場所の汚れや臭いが戻ってくるなら、掃除のしかただけでなく、水分が入り続けていないかにも目を向けてみてください。
目に見える表面と、雨水が入る外の部分、湿った材料が残っている中の部分は、離れた位置にあることがあります。
清掃する場所と雨水の入口は違う
部屋の壁をいくら拭いても、屋根や外壁のつなぎ目から入る雨水を止めることはできません。
蛇口から水が出しっぱなしなのに、閉めずに床を拭き続けるようなものです。
外から入った水が中を伝って、壁紙の裏などを濡らしている場合は、表面の掃除と入口の修理の両方が必要になります。

縞状に汚れていた施工前の屋根(静岡市葵区 I様邸)
屋根を調べるときは、表面の汚れだけでなく、屋根材やつなぎ目の状態と、部屋で症状が出る位置を照らし合わせます。
屋根を洗う作業と、水が入るつなぎ目を直す作業は、目的の違う工事です。

汚れやひび割れが見られるバルコニー床(K様邸)
上の階のバルコニーが関係している場合もあります。
床の防水、壁ぎわの立上り(たちあがり:床から壁へ折れ上がった部分)、排水口などを調べ、水の通り道に必要な補修をします。
原因の調査では、部屋で汚れが戻る位置と、外の防水やつなぎ目の傷みを照らし合わせます。
壁紙の裏と下地は表から見えない
壁紙の裏が湿っている場合、部屋側の表面が乾いて見えても、その奥まで同じとは言えません。
壁紙がしっかり貼りついているか、その下の板が水を吸ったり形が変わったりしていないか。仕上げと材料の状態を、それぞれ調べます。
下地(したじ)とは、壁紙などの仕上げ材を貼る土台になる板や面のことです。
浮いた壁紙の上に新しい壁紙を重ねると、湿った下地や傷んだ板を残したまま、見えなくしてしまうことがあります。
部屋の臭いと雨との関係、壁の形の変化などから、中を見る必要があるとわかったら、目的を決めて一部だけを開ける調査を考えます。
臭いがするからといって、壁や天井を全部壊すわけではありません。何を確かめるために、どこを開けるのか。それが調査の計画の中心です。
開けたあとどこまで元に戻すのかも、調査を頼む前に聞いておくと安心です。
消臭や漂白は材料の復旧とは別の作業
消臭剤で臭いが気にならなくなっても、漂白で色が薄くなっても、変わったのはその時点の臭いや表面の色だけです。
芳香剤で生ごみの臭いが気にならなくなっても、ごみ箱の中身はそのまま。それに近いかもしれません。
雨水が入らなくなったこと、中まで乾いたこと、傷んだ板が元に戻ったことを示すものではないのです。
軒天(のきてん:屋根が外に張り出した部分の裏側の天井)を塗り直す場合も同じです。
板と、それを留めている部分の傷みを確かめ、必要な補修を済ませるのが先になります。

軒天ボードに白い塗料をローラーで塗布(清水区 S様邸)
塗装は、板の表面を守る仕上げです。傷んだ板の取り替えや、雨水の入口を直す工事は、別に必要になります。
部屋の仕上げを選ぶのは、水が来ないようにする方法と、残す材料・取り替える材料を決めてからです。
家庭で清掃する範囲と注意点
ご家庭で掃除をするなら、安全に手が届く表面の小さな範囲で、素材と使う製品の条件を確かめることが、まず大切です。
広がっている、何度も出る、材料が傷んでいる。そんなときは、掃除の範囲をご自分で広げるより、建物の調査に切り替えるほうが安心です。
素材と製品表示を確かめてから扱う
壁紙、木材、畳などは、同じ洗剤や薬剤を同じやり方で使える材料ではありません。
使いたい製品の表示で、使える素材と汚れ、使ってはいけない場所、換気や手袋などの条件を見ておきましょう。
お風呂場で使える製品でも、部屋の壁紙や木の部分に同じように使えるとは限りません。
製品が決めている使い方には、使う量や時間、拭き取りや洗い流しが必要かどうかなども含まれます。容器の注意書きまで読んでから使うのが基本です。
素材に合わない使い方をすると、色が変わったり表面が傷んだりします。材質がわからない場所に、どこも同じように漂白剤を使うやり方はおすすめできません。
製品が求める換気や体の守りができない場合は、その条件がそろうまで作業を始めないでください。
脚立で高い所に上る、濡れた照明の近くを拭く、たわんだ天井の下に入る。こうした作業は、ご家庭でできる表面の掃除には入りません。
壁紙が浮いていたり板の形が変わっていたりする部分も、力を入れて拭く前に、材料の状態を調べたい所です。
こすって飛ばす清掃や薬剤の混用を避ける
カビを乾いた布でこすったり、掃除機で吸ったりすると、カビが広がるもとになる細かい胞子(ほうし)を、まわりに飛ばすおそれがあります。
京都市のカビや結露に関する案内でも、掃除機で吸い込むやり方に注意をうながしています。
薬剤を使うときの換気や、肌を守ることも示されています。
乾いた斑点を削り落としたり、扇風機を直接当ててまわりに飛ばしたりするのも、同じように避けたいところです。
そしてもうひとつ。塩素系の薬剤と酸性の洗剤は、絶対に混ぜないでください。
効き目を強くしようとして、別の薬剤を続けて重ねたり、自己流の割合で混ぜたりするのは危険です。
すでに何かを使った場所に別の製品を使いたいときは、使った製品の名前と表示を確かめてください。組み合わせてよいかわからないまま、作業を続けないでください。
部屋を大量の水で洗い流したり、部屋全体に薬剤をまいたりするやり方を、ご家庭の雨漏りでどこでも同じように行うのも、おすすめできません。
カビを乾いたままこすって飛ばす掃除、掃除機での吸い込み、塩素系と酸性の薬剤を混ぜることは避けてください。
製品が素材に合っているか、換気や手袋などの守りができるか、してはいけないことを守れるか。その範囲で扱いましょう。
再発や傷みがあれば清掃を広げない
掃除のあとも同じ場所に汚れや臭いが戻る。いくつもの場所に広がる。壁紙の浮きや板のふくらみもある。そんな場合は、水のもとや材料の状態を調べる段階です。
薬剤を増やしても、壁の奥から水が届いていたり、材料の取り替えが必要だったりする問題は解決できません。
高い所や奥のほうに手を伸ばさないと届かない場合も、ご家庭での作業を広げず、どこに変化があるかを依頼先に伝えてください。
「この広さ以下なら、どんな素材でも安全」といった決まった目安で、判断することはできません。
場所が安全か、材料の状態はどうか、何度も出ているか。これらをあわせて、掃除を続ける前に調査が必要かを考えます。
専門的な掃除や材料の処置が必要な場合は、水の入口を調べる担当と、その作業をする担当の範囲を確かめておきます。
身体の不調は医療機関へ相談する
カビがアレルギーなどの原因になることはあります。ただ、記事や建物の写真から、お一人おひとりのせきや息苦しさの原因を診断することはできません。
体の調子が悪いときは作業を続けず、医療機関に症状と住まいの様子を伝えて相談してください。
受診のときは、症状が出始めた時期、暮らしている場所の状態、掃除で使った製品などを、わかる範囲で伝えるとよいでしょう。
何度も掃除が必要になるなら、拭き方を変えるだけでなく、水分がどこから来るのかを調べましょう。
材料がふくらんだりはがれたりしている場合は、表面を掃除する前に、状態を確かめる必要があります。
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乾燥と材料の交換を分けて考える
原因を直したあとは、濡れた材料を調べて、乾かせば残せる部分と、取り替えや補修が必要な部分を分けます。
部屋の空気が乾いたからといって、壁の奥や天井裏まで同じように乾いたとは考えないでください。
除湿した部屋と壁内は同じではない
換気や除湿をするには、雨が吹き込まないこと、電気設備も安全に使えることが条件です。
窓を開けると新たに雨が入る場合や、濡れたコンセントを使わないと除湿機を置けない場合は、そのやり方で進めないでください。
換気は、部屋の空気を入れ替えるものです。壁紙や板の奥の、閉じた空間の湿り気まで同じ速さで変わるとは限りません。
厚い座布団の表面は乾いても、中がしっとりしたままのことがありますよね。壁の中も同じです。
除湿機に水がたまるのは、部屋の水分を取っている途中だからです。特定の壁の中が乾いたという証明にはなりません。
工事をする側は、材料の種類と濡れた範囲に合わせて、中の乾き具合と傷みを確かめます。
何時間、何日乾かせばどの家でも十分、という期間は、材料や濡れ方を見ないと決められません。
工事の途中で乾くのを待つ場合は、何を確かめて次の工程に進むのかを聞いておくと、日数だけで作業を急ぐことを避けられます。
吸水した材料をそのまま覆わない
天井や壁に使われる石膏(せっこう)ボードは、石膏を主な材料にした板状の内装材です。
雨漏りなどで濡れて水を吸った石膏ボードは、除湿や表面の掃除で使い続けるのではなく、張り替えるのが基本です。
石膏ボード工業会の製品取り扱い上の留意事項でも、水を吸ったボードがはがれ落ちるおそれと、張り替えについて示されています。
水を吸ったボードの上に新しい壁紙を貼っても、板の取り替えの代わりにはなりません。
取り替える範囲は、実際に水を吸ったボードと、その板を取り付けている下地の状態を調べて決めます。
木材、畳、壁紙などは、それぞれの素材と、濡れ・形の変化・貼りつき具合をふまえて、乾かすか、掃除するか、取り替えるかを判断します。
材料が違えば、扱いも違います。石膏ボードの目安を、すべての内装にそのまま当てはめるわけではありません。
入口の修理と室内の復旧をつなぐ
調査で、窓と外壁のつなぎ目などから雨水が入るとわかった場合は、外の原因の箇所に必要な補修をします。
原因の調査から工事の選び方までは、静岡の雨漏り修理の進め方でもご紹介しています。
外壁の目地(めじ:板と板のつなぎ目)には、シーリング材(すき間を埋めるゴムのような材料)が詰めてあります。
その打ち替えは、古い材料を取り除き、くっつける面を整えて、新しい材料を詰め直す補修です。

窓脇のシーリングを撤去した目地(島田市 S様邸)
まず外側の補修で、新しく水が入ってこないようにします。それから部屋に残る水分と材料の状態を確かめ、必要な取り替えや補修に進みます。

施工後のシーリング(島田市 S様邸)
屋上の防水が原因なら、防水の面や端の部分、排水口とのつなぎ目など、調査で必要とわかった範囲を直すのが先です。

光沢のある仕上げ面が見える屋上防水
水が入る部分を直す工事と、部屋を掃除して材料を元に戻す作業は、場所も内容も違います。
そのため、原因の調査結果と部屋の被害の範囲を担当者どうしで共有し、仕上げの前に必要な作業を済ませる段取りを組みます。
天井が落ちそうなど、危険への対応が先になることもあります。順番は、現場の安全に合わせて調整します。
工事の途中では、入口を直す範囲と、部屋で取り替え・乾燥・補修する材料を、一つずつ確かめておくと安心です。
臭いが消えたかどうかだけで仕上げに進まず、雨水の入口と中の材料を、それぞれ確かめます。
残す材料を乾かすことと、取り替えが必要な材料に手を打つこと。これを分けて進めるのが、元に戻す工事の基本です。
工事範囲と生活への影響を相談する
雨漏りのあとのカビや臭いを相談するときは、水分の原因の調査に加えて、部屋をどこまで使えるか、工事の間に何を移すかも関わってきます。
調べる場所と、ふだん暮らしている場所の関係を伝えて、作業の順番や養生(ようじょう:家具や床をシートで覆って守ること)を考えてもらいましょう。
清掃歴と見えていない範囲も伝える
ご依頼のときは、雨との関係、臭いが気になる場所、表面の変化、掃除してからまた出てくるまでの流れを伝えてください。
薬剤を使った場合は、製品名と使った場所、時期がわかると助かります。あとの作業で、素材への影響や薬剤の扱いを考える手がかりになるからです。
使った製品の容器や表示の写真を安全に用意できれば、「カビ取り剤を使いました」と口で伝えるより、中身がはっきりします。
「きれいにしてから来てもらおう」というお気持ちはありがたいのですが、調査の前に壁紙をはがしたり、別の薬剤を重ねたりするのは控えてください。
家具の裏や収納の奥など見えていない所は、まだ確かめていないことも伝えてください。
収納や家具のある場所は調査に備える
収納の奥や家具の近くで臭いが気になるなら、建物の壁と、棚板や置いてある物のどこに湿りや色の変化があるかを、わかる範囲で伝えます。
壁を直すために棚や家具を動かす必要があれば、動かす範囲と誰が動かすか、物を置く場所を、調査の日程に合わせて決めておきます。
収納の中身を一度に全部出すのが難しいときも、その事情を先に伝えていただければ、どの位置から調べるかを相談できます。
棚を外して奥の板まで調べる場合は、壁紙の張り替えに加えて、棚の取り外しと取り付け直しも工事に入ります。
棚を元に戻す作業や収納の仕上げまで見積もりに入っているか、調査で外したままになる部分はないか。ここも見ておいてください。
作業区域と換気・家財保護を決める
部屋の中で板を外して運び出す工事では、家具や日用品の置き場所に合わせて、作業する場所を確保する必要があります。
家財を置く場所だけでなく、材料を運び出す通り道も空けられるか、工事をする側と相談します。
危ない天井の下や、電気設備が濡れた場所から物を取り出す作業は、ご自分で先にやらず、状況を工事をする側に伝えてください。

窓を養生して外壁塗装を行う準備(静岡市清水区上清水町 M様邸)
窓を養生する外の工事では、その窓を開けられるかどうかが変わります。部屋の換気のしかたや、使う部屋を工事の前に相談しておくと困りません。
部屋の中でも作業がある場合は、作業する場所と暮らす場所、資材を運ぶ通り道をあわせて決めておきます。
寝室やお子さんが過ごす部屋など、長い時間を過ごす場所が工事の対象なら、代わりに使える場所や、入るのを控える期間も相談したいところです。
日程だけでなく、いつどの部屋を使えるか。暮らしの中では、これが大事な条件になります。
中を開けたまま乾くのを待つ場合は、その間の出入りと家財の置き場所、工事をする側が次に状態を見に来る日を相談しておきます。
途中で養生を外したい、作業場所に除湿機を足したいという場合も、配線や作業中の材料に影響しないか、担当者に聞いてからにしてください。
費用と完了確認は作業ごとに分ける
費用は、水のもとの修理、中を調べる作業、必要な材料の撤去・取り替え、乾燥、仕上げという区分によって変わります。
臭いの強さや斑点の色だけでは、中を開ける必要があるか、取り替える材料がどこまであるかはわからないからです。
見積もりでは、今わかっている作業の範囲と、調査で中の傷みがわかってから決める範囲を、分けて説明してもらいます。
あとから材料を外すことになった場合も、場所と理由、そのあと必要になる復旧を聞いてから進めると安心です。
工事が終わったら、入口をどう直したか、どの材料を取り替えたか、残した部分にどんな処置をしたかを、写真や作業内容で確かめます。
アップリメイクでは、全工程を写真に収めた工事写真報告書をお渡ししています。
工事のあとに隠れてしまう部分の状態と作業した範囲は、記録として受け取っておくと、あとで役に立ちます。
修理のあとに同じ場所で臭いや湿りが戻ったときは、気づいた時刻と雨の条件を伝えて、以前に直した範囲との関係を調べてもらってください。
そのとき、直前に掃除や別の薬剤を使ったか、窓の開け閉めや収納の使い方を変えたかもわかると、工事後の流れを照らし合わせる手がかりになります。
臭いが気にならなくなったことだけを、雨漏りの修理と中の復旧がすべて終わった目安にはしません。
水の入口の補修と材料への処置を記録しておけば、また出たときに、前の工事で直した場所と今回変化した場所を比べられます。
使った掃除用品や、臭いが戻ったタイミングも大切な情報です。
工事の前に暮らしへの影響を相談し、終わったときには水の入口と材料への処置がわかる記録を残しておくと安心ですよ。
雨漏り後のカビと臭いのよくある質問
ここでは、表面の掃除や乾かし方、木の部分の変化について、迷いやすい点にお答えします。
Q1. 黒い斑点はすべて黒カビですか?
A. 色だけで、カビの種類や原因は決められません。
出ている場所と広がり、雨との関係、材料の状態を調べたうえで、必要な確認を進めます。
Q2. カビ取り剤だけで対処できますか?
A. 水分が入り続けている場合や、下地まで傷んでいる場合は、カビ取り剤だけでは解決できません。
使うときも、素材と製品の表示を確かめて、合っている表面の掃除だけにとどめてください。
Q3. 除湿機だけで壁内まで乾きますか?
A. 部屋を除湿しても、閉じた壁の中まで同じように乾いたとは言えません。
材料と濡れた範囲に合わせて乾き具合を確かめ、取り替えが必要な材料には別に手を打ちます。
Q4. 新しい壁紙を重ねてよいですか?
A. 雨漏りのあとに浮きや湿りがある場所は、裏側と下地を調べてから仕上げ方を決めます。
新しい壁紙で覆うのは、水分の原因を直し、必要な乾燥や材料の取り替えを済ませてからです。
Q5. 木部にキノコ状のものが出たら?
A. 表面を取って終わりにはせず、木材が腐っていないかなどを点検する必要があります。
見た目で種類や傷みの深さを決めないでください。どこに出ているかを安全な範囲で伝えて、部材の状態を調べてもらうと安心です。
水分の原因と材料の状態から対処する
雨漏りのあとのカビや臭いは、表面を拭くだけでは片付きません。水分が入る原因と、中に残った濡れや傷みまで確かめることが大切です。
原因の修理、材料に合った乾燥・取り替え・補修、そして仕上げ。これらを順につなげて進めれば、必要な処置を見落とさずに元に戻せます。
毎日過ごす部屋の臭いは、本当に気が休まらないものです。ひとりで掃除を繰り返す前に、どうぞ気軽に声をかけてください。
アップリメイクには、雨漏り診断士・外装劣化診断士の資格を持つ者がいて、静岡県全域で雨漏りのご相談をお受けしています。
調査の内容と範囲は前もってご説明し、結果は写真と診断書でご報告します。しつこい営業はしませんので、ご安心ください。
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臭いが気になる場所や雨との関係、掃除のあとにまた出てきたことなどを伺い、建物の状態に合った調査と補修の進め方を一緒に考えます。
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臭いが気になる場所と雨との関係が分かれば十分です。清掃を広げる前に、水分の原因から一緒に確かめましょう。
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