窓枠・サッシからの雨漏り|出窓の原因と修理費用の考え方|アップリメイク 窓枠・サッシからの雨漏り|出窓の原因と修理費用の考え方|アップリメイク
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雨漏り・防水・シーリング

窓枠・サッシからの雨漏り|出窓の原因と修理費用の考え方

こんにちは、アップリメイクの齋藤直樹です。

雨の日に窓の下に水を見つけると、ドキッとしますよね。

ただ、その水がレールの中にたまっているだけなのか、室内の木枠や床まで濡れているのかで、疑う原因はがらりと変わります。

窓の水濡れには、窓枠・サッシからの雨漏りのほかに、別のものもまじっています。

ガラスの結露や、排水の仕組みのせいで、下の枠に一時的に水が見えているだけのこともあるのです。

雨漏りの場合によくある原因は、窓と外壁の境にあるシーリング(すき間を埋めるゴムのような材料)の傷みです。

ほかにも、窓より上の外壁や庇(ひさし)・出窓の屋根とのつなぎ目、サッシそのものの部品や閉まり方の不具合などがあります。

先に結論をお伝えすると、まず見るべきは「最初に濡れた位置」と「雨の後の水の抜け方」です。そのうえで、窓本体と建物側の接続を分けて調べます。

サッシの下に水があるからといって、見える穴やすき間を全部ふさいでしまうのは逆効果になりかねません。本来の水の抜け道を、じゃましてしまうおそれがあるからです。

この記事では、窓・サッシ・出窓の水濡れを見分ける手がかりと、原因に合う修理、費用に含めておきたい工事についてお話しします。

記事のポイント

  • 下枠に一時的にたまる雨水と、室内へのあふれ・結露・壁から出る水を見分ける
  • 上枠・横の壁・ガラス・下枠のどこが最初に濡れたかを記録しておく
  • 窓のまわりだけでなく、上側の外壁や出窓の屋根も調べる対象になる
  • 部品の補修・まわりの防水補修・窓の交換は、直す対象の違いをふまえて比べる

窓の水は最初に濡れた場所で考える

窓枠やサッシが濡れたときは、水を見つけた位置を、少しくわしく分けてみてください。

水は最後に下のほうへ集まります。ですから、下だけでなく最初に濡れた面がわかると、調べる場所をぐっと絞りやすくなるのです。

下枠に一時的に水がたまる仕組み

下枠(したわく)は、窓の下側にある動かない枠で、開け閉めする窓のレールなどが付いている部分です。

ふつうの窓でも、風の強い雨のときは、下枠の中に一時的に水がたまることがあります。それだけで、故障や施工の不具合とはいえません。

YKK APの強風雨時にサッシのレールへ水がたまる場合の説明でも、このことが示されています。

窓の水密(すいみつ:水を通さない性能)・排水の仕組みによって、水が見えることがあるのです。

台所のシンクに一時的に水がたまっても、排水口から流れていけば困らない。それと少し似ています。

見分けるポイントは、水が下枠の中にとどまっているのか、室内へあふれているのか、という点です。

雨や風がおさまったあとに、水が外へ抜けていくかどうかも、窓の状態を知る手がかりになります。

穴の数や位置だけで「おかしい」と思う前に、製品の取扱説明書で本来の作りを見ておくと安心です。

雨がやんでも同じ場所に水が残るなら、雨の最中の写真に加えて、そのあとの様子も残しておくと役立ちます。

水の量が減っているか、室内側まで濡れたか。この二つは、ぜひ担当者に伝えていただきたい情報です。

「何分で乾けば正常」という、どの窓にも当てはまる時間はありません。水の抜け方の経過と、その窓の作りをあわせて調べます。

木枠や床へのあふれは別に調べる

下枠に見える水と、室内の木枠・壁紙・床まで濡らす水は、同じ状態ではありません。

室内へあふれる場合は、下枠のごみや水の抜け具合、窓の閉まり方、気密材の傷みなどを調べます。

気密材は、部材の間で空気などが通るのを抑えるために使われる材料です。

製品の性能を超える風雨が関わることもあります。そのため、その日の雨と風、窓を閉めて鍵をかけていたかどうかも、判断の手がかりになります。

外まわりや壁の中から来た水が、下枠のあたりに出ている可能性もあります。あふれた場所だけを見て、水はけが悪いと決めることはできません。

水が下枠の中から乗り越えてきたのか、枠と壁の境から出てきたのか。安全に見える範囲で、記録しておいてください。

ガラスの結露と外壁の雨だれ

結露は、湿った空気が冷たいガラスなどで冷やされて、水滴になる現象です。

冷たい飲み物を入れたコップの外側に、水滴が付くのと同じ仕組みです。

室内側のガラスに細かな水滴が広がり、それが下へ流れて枠を濡らすことがあります。

この場合は室内の湿気と窓の冷え方が関係しているので、外にシーリングを足しても解決しません。

雨のない日にも同じ水滴が出るか、暖房や加湿器の使い方と関係がありそうか。それを記録しておくと、結露と雨水の入り込みを見分けやすくなります。

ただし、「結露が見える窓なら雨漏りは起きない」と考えるのも早すぎます。

ガラス面の水滴と、枠の一部から出る水が同時にあるなら、それぞれが起きる条件を調べる必要があります。

外の窓の下に付く黒い雨だれの汚れも、室内に水が入っている証拠ではありません。

外を流れた水の跡と、室内の濡れは別のもの。そう分けて見ることが、見当違いの補修を避ける近道です。

窓下の外壁に付いた雨だれ汚れ(K様邸)

窓下の外壁に付いた雨だれ汚れ(K様邸)

濡れ始める位置を四つに分ける

水が出たときは、次のように位置を分けて伝えていただくと、窓と建物のどこを調べればよいかがはっきりします。

なお、ここで挙げるのは原因の候補です。位置だけで、修理する場所を決めてしまうものではありません。

最初に濡れた場所 見たい経過 主な調査対象
ガラスの広い面 細かな水滴が下へ流れたか、雨以外でも出るか 結露と窓本体の状態
下枠やレール 雨後に外へ抜けるか、室内へあふれたか 排水、ごみ、閉まり方、部品、外周からの水
上枠や上側の壁 枠の上から滴るか、壁紙が先に濡れたか 外周の防水、上部外壁、庇や出窓屋根
横の壁や枠との境 継ぎ目から出たか、下へ伝ったか 側部の接続と壁内の水の経路
代表 齋藤直樹

下に水がたまっているときも、もとはガラス面や上枠から流れてきた水かもしれません。

濡れ始めた場所と、雨の後の状態を一緒に残していただくと、窓の排水なのか外からの浸入なのかを調べる手がかりになります。

サッシ本体と建物側の入口を分ける

窓の修理では、まず「窓そのものの働きに不具合があるのか」「外壁とのつなぎ目から水が入っているのか」を見きわめます。

同じ場所が濡れていても、部品を直す工事と、建物側の防水を直す工事とでは、必要な作業が違うからです。

閉まり方や部品の状態を調べる

ふだんから窓が閉まりにくい、鍵がかけにくい、部品が傷んでいる。そんな変化があれば、調査のときに教えてください。

窓そのものに手当てが必要な場合は、型式(かたしき:製品の種類を表す記号)や作られた時期を調べます。そのうえで、その製品でできる調整や部品交換を考えます。

窓枠が同じ金属に見えても、部品の形や水の抜ける仕組みまで同じとは限りません。

取扱説明書や保証書、建てたときの資料に製品の情報があれば、担当者が対応のしかたを調べる手がかりになります。

わからないからといって、枠を分解したり、高い所の表示を探そうと身を乗り出したりする必要はありません。

資料があるかどうかと、ふだんの不具合を伝えていただければ十分です。製品に合った方法で点検します。

外周シーリングと内側の防水

外壁と窓枠の境も、水が入らないように備えておく必要があるつなぎ目です。

この境のすき間をふさいでいるのが、コーキングとも呼ばれるシーリングという材料です。

材料が切れていたり、くっついている面からはがれていたりすると、そこが水の入り口になる可能性があります。

住まいるダイヤルの窓・ドアからの雨漏りの説明でも、外壁と窓のつなぎ目や、まわりの傷みが原因の候補に挙げられています。

窓を取り付けた部分で、建物側の防水がどうつながっているかも、調べる対象です。

表面のすき間をふさぐだけで済むのか、内側のつなぎ目まで手を入れる必要があるのか。そこが、工事の内容を分ける分かれ目になります。

以前に窓を交換したり増やしたりしたことがあれば、その工事でまわりの外壁と防水をどこまで扱ったかも、教えてください。

工事のあとに水が出始めた、という流れは手がかりになります。ただ、それだけで施工の不具合と決めつけることはできません。

工事の前後の写真や見積書をもとに、残した部分と新しくした部分を、現地の水の跡と照らし合わせます。

補修前の窓サッシまわりのシーリング(静岡市清水区 S様邸)

補修前の窓サッシまわりのシーリング(静岡市清水区 S様邸)

上側の外壁や付属部から来る水

窓の上の枠から水が出る場合でも、上枠そのものが外からの入り口だとは言い切れません。

窓より上にある外壁や庇、シャッターボックス(シャッターを巻き取って収める箱)、換気フードのまわりなど。

こうした所から入った水が、壁の中を通って窓まで来ることがあります。

そのため、窓のまわりの傷みだけを見て工事を決めず、上の部材と外壁のつなぎ目までたどって調べます。

シャッターボックスなどの見た目がきれいでも、壁の内側の防水まで問題ないかは、表からはわかりません。

室内で水が出た位置と外の部材を照らし合わせ、窓のすぐ近く以外にも通り道がないかを確かめていきます。

窓上のシャッターボックスと換気フード(静岡市清水区 S様邸)

窓上のシャッターボックスと換気フード(静岡市清水区 S様邸)

出窓は屋根と壁際も調査対象

出窓は外壁より外に張り出しているので、ガラスや窓枠だけでなく、上の屋根や横のつなぎ目も調べます。

室内の天板(てんいた:出窓の内側の、物を置ける板)が濡れることもあるでしょう。

その場合は、水がガラスを伝ってきたのか、上や壁との境から出てきたのか。それを見分けることが、修理の出発点です。

出窓の屋根と上部外壁の接続

出窓の上には、雨を受ける小さな屋根があります。その屋根と外壁がぶつかる所にも、水を中に入れないための工事が必要です。

屋根の面の材料の傷みと、壁際のつなぎ目の不具合とでは、直す相手が違います。

表面の錆を落として塗装する作業は、金属の表面を整えて守るための工程です。

ただ、それだけで、つなぎ目のすき間や内側の防水の不具合まで直るわけではありません。

窓上の金属部の表面を研磨する作業(静岡市清水区上清水町 M様邸)

窓上の金属部の表面を研磨する作業(静岡市清水区上清水町 M様邸)

屋根を直す場合も、窓の上の小さな面だけで作業が終わるのか、壁際につなぐために外壁の一部まで扱うのかで、範囲が変わります。

見積もりでは、屋根の面と壁際のどちらに何をするのかを、分けて説明してもらうと安心です。

側面の接続と室内の天板

出窓の横や外壁との境から入った水は、室内の天板や枠とのつなぎ目に出てくることがあります。

ガラスから水が流れていないのに、横の壁や枠のつなぎ目が先に濡れるなら、そのつなぎ目も調べる対象です。

上や横から水が入っているなら、室内のつなぎ目をふさぐだけでは止められません。

木の天板に染みやふくらみがある場合は、雨水の入り口への手当てに加えて、その材料を残せるかも調べます。

雨漏りを止める作業と、濡れた天板を元どおり使える状態に戻す作業。この両方を、一つの計画に入れておきます。

出窓の屋根には乗らない

出窓の屋根に乗ったり、はしごを掛けたりして点検するのは避けてください。

人やはしごの重みで変形するおそれがあり、落ちる危険もある作業です。

地上や室内から安全に見える範囲を伝えていただければ十分です。外のくわしい調査は危ないので、そこは私たち施工会社にお任せください。

とくに雨の最中は、水が入る場所を見ようとして、窓から身を乗り出さないこと。室内側の濡れを記録するところまでで十分です。

室内でできる対応と塞がない場所

水が出ているときに優先したいのは、室内の物を守ることと、本来の水の抜け道をじゃましないことです。

濡れている場所が入り口なのか、水が最後に出てきた場所なのかで、必要な処置は違います。

安全な範囲で水と荷物に対処する

まずは、窓際の家電や荷物を、安全に動かせる範囲で、濡れる場所から離します。

室内の木枠や床に出た水は、無理なく届く所で拭き取り、水の出方と範囲を写真に残しておいてください。

電気製品やコンセントが濡れているときは、触らないでください。電気工事店や電力会社に相談して、安全を確かめてもらいましょう。

下枠の水を取ろうとして、水の出口に布などを詰めるのも避けてください。

排水孔をテープや材料で塞がない

ふつうの窓に設けられた排水孔(はいすいこう:水を外へ逃がす小さな穴)や水の通り道は、下枠に入った水を外へ抜くためのものです。

お風呂場の排水口をふさげば水があふれるのと同じで、ここをふさぐと困ったことになります。

そこに防水テープやコーキング材を付けると、下枠に入った水が外へ出にくくなることがあるのです。

防水テープを使う処置にも、貼る面の状態や材質、水の逃げ道、はがしたあとの戻し方など、いくつもの条件があります。

濡れた室内の枠を覆っても、外の入り口まで止まるわけではありません。補修の前の処置は、写真と様子を伝えて、担当者に相談していただくと安心です。

普段の掃除は取扱説明書に沿って

下枠や排水溝のごみは、雨の降らない日に、安全に手が届く範囲で取り除きます。

掃除できる場所とやり方は取扱説明書に従い、部品を外して穴を探すような作業はしないでください。

雨の前には、窓を閉めて鍵をかけておきます。雨戸やシャッターを閉めるときも、内側の窓は閉めておくのが基本です。

こうしたふだんの手入れで防げる問題と、外まわりや壁の防水を直す必要がある雨漏りとは、対処のしかたが別です。

代表 齋藤直樹

室内へ出た水を拭き取るときも、窓の排水口はふさがないようにしてください。

すき間を埋めるべき部分と、水を外へ逃がすために残す部分は、製品と施工の状態に合わせて、私たちが見きわめます。

窓まわりの水、雨漏りか結露か判断に迷っていませんか

雨漏り診断士・外装劣化診断士が在籍。調査の内容と範囲を事前にご説明し、結果は写真と診断書でご報告します。

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原因ごとに修理する対象が変わる

修理では、窓そのものの部品、外まわりのシーリング、建物側の防水、出窓の屋根など、原因のある部分に手を打ちます。

窓の近くで起きた雨漏りを、なんでも同じコーキングや窓の交換で片づけようとしない。ここがいちばんのポイントです。

部品交換は製品への適合を確かめる

窓そのものに原因がある場合は、製品の仕様に合った調整や部品の交換で対応できるかを考えます。

部品の傷みが限られていて、合う部品が手に入るなら、窓全体を交換せずに直す方法も候補です。

一方で、古い製品で部品が手に入らない場合や、いくつもの所が傷んでいる場合は、残す本体の状態も含めて工法を比べます。

ここで押さえておきたいのは、窓の型式と必要な部品、交換できる範囲です。

寸法が近く見える部品を、自分の判断で付けるのではありません。メーカーや施工会社が、その製品に合う方法を確かめて進めます。

調整で済むか、部品交換が必要かを調べるうえでは、ふだんの開け閉めの不具合と、雨のときの水の出方も貴重な情報になります。

窓周囲のシーリングを補修する

外壁と窓枠の境が水の入り口なら、古い材料やくっつく面の状態を調べて、シーリングの補修を考えます。

打ち替えは、今の材料を取り除いて、新しく詰め直す工法です。目地(めじ)の打ち替えと増し打ちの違いは、外壁塗装とコーキングの打ち替えの解説でもご紹介しています。

増し打ちは、古い材料を残したまま、上から重ねる方法のことです。

どこまで取り除けるか、必要な材料の厚さがとれるかは、窓と外壁のつなぎ方に合わせて判断します。

「窓まわりだから必ず増し打ち」「古い材料は必ず全部外せる」と、どの窓にも同じように決めることはできません。

窓脇の古いシーリングを撤去した目地(島田市 S様邸)

窓脇の古いシーリングを撤去した目地(島田市 S様邸)

古い材料を取り除いて掃除したあとは、シーリングをくっつける面に合う下塗り剤を使います。

この下塗り剤をプライマーといい、シーリング材と下地(したじ)に合う製品を選ぶことが欠かせません。

新しい材料が窓枠と外壁の必要な所にしっかりくっつき、途中で切れないように施工します。

材料の量を増やすだけでは、くっつける面の汚れや古い材料が残っている問題は解決しません。

ほこりの付いた所にシールを貼っても、すぐにはがれてしまいますよね。それと同じことです。

窓脇の目地へのプライマー塗布(静岡市葵区 S様邸)

窓脇の目地へのプライマー塗布(静岡市葵区 S様邸)

工事のあとは、必要な所に材料が詰まっていて、窓の水の抜け道や動く部分をじゃましていないかを確かめます。

たとえば窓の上から水が出ていたなら、補修のあとの雨でも、下枠だけでなく上枠やとなりの壁が濡れていないかを見ます。

修理前の写真は、前からあった染みと、新しく濡れた範囲を見分けるための記録です。

古い染みが残っていることと、今も水が入っていること。この二つは、別々に調べる必要があります。

窓脇のシーリング施工後(島田市 S様邸)

窓脇のシーリング施工後(島田市 S様邸)

内側の防水へ手を入れる場合

表面のシーリングより奥にある防水のつなぎ目に不具合があれば、まわりの外壁を一部外すなどして補修する方法を考えます。

窓のまわりで建物側の防水が途切れているなら、室内に出た水を止めるには、そのつなぎ目まで届く作業が必要です。

外壁を外して水の跡と下地を調べ、必要な材料を補修し、まわりの傷んでいない防水へつなぎ直します。

枠のまわりに見えるすき間が小さくても、中に手を入れるために外す外壁は、広くなることがあります。

調査や工事でどこまで開けて、外壁をどう戻すのか。見積もりと工事の計画に入れて、先に決めておくと安心です。

窓交換が必要かは原因と本体で決める

窓そのものがまだ使える状態で、外まわりの防水だけを直せるなら、今の枠を残す補修が候補になります。

枠のまわりから水が出たというだけで、窓全体の交換が必要と決まるわけではありません。

反対に、本体が傷んでいたり、部品がもう作られていなかったりする場合は、交換と建物側の復旧をあわせて考えます。

窓を新しくしても、上の壁や出窓の屋根から来る水の入り口が残っていれば、その通り道には別の補修が必要です。

窓サッシまわりのシーリング打ち替え後(S様邸)

窓サッシまわりのシーリング打ち替え後(S様邸)

内窓は、今の窓の室内側に、もう一つ追加する窓です。

断熱などのために内窓を考える場合も、外の雨を受ける窓や外壁の防水を直す工事の代わりにはなりません。

外から水が入る状態を残したまま、内窓だけを付けるのはおすすめしません。まず雨漏りの原因に手を打ち、そのうえで住まいの性能を良くする工事を比べてみてください。

窓と外壁の担当をつなぐ

窓の部品の相談は、メーカーや販売店、施工店に、製品の情報と症状を伝えて進めます。

外まわりや上の壁、出窓の屋根に原因がある場合は、建物側の防水を扱う施工会社の調査が必要です。

窓と外壁の両方に作業があるなら、どの担当が部品を扱い、どの担当がまわりを元に戻すのかを決めておきます。

片方の工事が終わってから、もう片方のために同じ所を開け直す。そんな手間が増えないよう、工事の範囲を先に共有しておきましょう。

アップリメイクへご相談いただく場合も、窓の型式や以前の工事がわかれば教えてください。調査の手がかりになります。

雨漏りの相談先ごとの得意分野は、雨漏り修理をどこに頼むかの選び方にまとめています。

私たちは、屋根や外壁の状態と、製品側の対応をふまえて、必要な調査と工事の範囲をご案内しています。

代表 齋藤直樹

窓を残すか交換するかは、窓本体の状態と、水が入る経路の両方から考えます。

枠を残してまわりを直す案でも、窓を取り替える案でも、カギになるのは建物側の防水をどこまで元に戻すかです。

費用は窓以外の工事も含めて比べる

窓の雨漏り修理には、部品、まわりの目地、外壁、出窓の屋根、室内の仕上げなど、いろいろな作業が関わります。

そのため、「窓まわり一式」という工事名だけでは、補修する範囲の違いがわかりません。

工事別の一般的な金額の目安は、雨漏り修理の費用相場と工事別の内訳にまとめています。

窓まわりの修理も、実際の金額は現地調査のうえでのお見積もりになります。

修理対象ごとに数量の単位が違う

窓の部品を交換する案なら、部品代、調整や交換の作業、対象になる窓の数を、見積もりで見ておきます。

外まわりのシーリングを補修する案で比べたいのは、工事する辺と目地の長さです。古い材料の撤去や、くっつける面の準備を含むかどうかも見ておきます。

内側の防水を直すために外壁を外すなら、その広さと戻す材料、下地の補修の範囲も費用に関わります。

同じ窓のまわりが濡れていても、原因によって作業の種類と量が違うためです。

まずは、それぞれの案が今回の原因に対応できるかを確かめましょう。そのうえで、数量と含まれる工程をそろえて比べると、見積もりの違いがはっきりします。

調査・仮設・周囲の復旧を確かめる

原因を調べる調査費が、補修工事の見積もりに含まれているかも見ておきたいところです。

二階の窓や出窓の屋根など、外から作業する場所によっては、安全な足場や仮設(工事の間だけ設ける設備)も費用に関わります。

窓が小さいから足場もいらない、とは決められません。

出窓の屋根を直す場合は、屋根の面だけでなく、壁際のつなぎ目や横の部分も含むかどうかを比べます。

窓交換の提案なら、本体の値段だけでなく、今の窓を外す作業、まわりの防水、外壁と内装を元に戻すところまで見積もってもらいます。

比べたいのは、窓一台の値段ではありません。原因を直して、室内まで元に戻す工事の総額です。

一部の目地の補修と、外壁を外して防水を直す工事を、同じ修理として金額だけで比べないようにしてください。

開けた後の傷みと追加作業

外壁や窓のまわりを外してみるまで、下地の濡れや傷みをすべてはつかめないことがあります。

追加の補修が必要になったら、写真と作業内容、数量、費用の説明を受け、納得してから進める。この手順を、前もって決めておきます。

古い窓や外壁材を残せるかどうかが変わる場合も、最初の工事とどこが変わるのかを聞いておきましょう。

工期が変われば、窓を使えない期間や室内の保護も変わります。追加の費用とあわせて、暮らしへの影響も遠慮なくご相談ください。

室内の復旧と工事中の暮らし

雨漏りを止めたあとは、窓際の木枠、壁紙、床、出窓の天板など、濡れた材料の状態を調べます。

外の補修が終わったことと、室内が使える状態に戻ったことは、別々に確かめる必要があるからです。

濡れた材料を調べてから仕上げる

雨水の入り口を直しても、材料がすでに吸い込んだ水まで、その場でなくなるわけではありません。

乾かせば使えるのか、変形や傷みがあって交換が必要なのかを調べて、室内の直し方を決めます。

染みを隠すために壁紙だけを先に張り替えると、その裏の濡れや、雨漏りの再発を見落とすおそれがあります。

窓の上や横の壁まで濡れていた場合は、枠だけでなく、まわりの材料も調べる対象です。

どこまで乾くのを待ち、どの仕上げを戻すのかがわかる計画にしてから、内装の工事を進めます。

枠だけを補修する場合も、となりの壁紙や床まで仕上げ直す必要があるかを、見積もりで確かめておくと後で困りません。

見積もりでは、雨で傷んだ材料を直す範囲と、色や柄をそろえるために広げる範囲を、分けて書いてもらいましょう。

工事中の養生と周囲の仕上げ

まわりの補修や塗装では、窓をビニールなどで覆って守ることがあります。

この保護は養生(ようじょう)と呼ばれ、工事中の汚れなどを防ぐためのものです。

養生の間に窓を開けられるか、換気をどうするか、出入りに使う窓があるか。こうしたことは、施工会社に伝えておいてください。

室内側の作業がある場合も、窓際の家具をどこに動かし、どの範囲を守るのかを前もって決めます。

外壁塗装前に養生した窓(静岡市駿河区 A様邸)

外壁塗装前に養生した窓(静岡市駿河区 A様邸)

補修のあとにまわりを塗装する場合は、シーリングと塗料の相性に合わせた下塗りなどが必要になることがあります。

少しややこしいのですが、シーリングをくっつきやすくするプライマーと、シーリングの上に塗装するための下塗りは、目的の違う材料です。

水を止めるために直した部分を、きちんと仕上げるために、材料と作業の順番を組み合わせます。

シーリング部分への塗装用バリアプライマー塗布(静岡市駿河区 A様邸)

シーリング部分への塗装用バリアプライマー塗布(静岡市駿河区 A様邸)

工事後の記録と連絡先を残す

工事のあとは、修理した場所と材料、窓の部品を交換したか、建物側の防水をどこまで扱ったかを、記録として受け取っておきましょう。

アップリメイクでは、全工程を写真に収めた工事写真報告書をお渡ししています。お留守の間の作業も、あとから確認していただけます。

補修の範囲がわかる写真と確かめた内容、次に相談する連絡先も、手元に残しておくと、いざというとき慌てません。

雨の条件によって症状が変わっていた場合は、工事のあとの雨でも、室内の同じ場所を安全に見ておきます。

もしまた水が出たら、気づいた時刻と濡れ始めた面を添えて連絡してください。修理した場所だけでなく、となりの通り道も調べてもらいます。

再発したときの確かめ方は、雨漏りが修理しても直らないときの原因と相談の進め方をご覧ください。

窓そのものと建物側で担当の会社が違う場合は、どこに連絡すれば調査をつないでもらえるかも、決めておくと安心です。

代表 齋藤直樹

屋外の原因を直す工事と、濡れた室内を戻す工事は、完成までのひと続きの流れとして考えます。

窓を使えない期間や室内の作業範囲が前もって分かれば、暮らしの準備をしながら修理を進められます。

窓の雨漏りでよくある質問

窓や出窓の水濡れで、どうしたらいいか迷いやすいところをまとめました。

Q1.レールに水があれば故障ですか?

A.ふつうの窓でも、一時的に下枠に水が見えることはあります。

雨のあとに外へ抜けていくのか、室内まであふれるのかを見分けて、製品の仕組みとあわせて調べます。

Q2.防水テープで塞げば直りますか?

A.水が出た室内側を覆っても、外の入り口に手を打てるとは限りません。

排水孔や水の逃げ道をふさぐおそれもあります。ご自分の判断で窓のまわりを全部覆わず、様子を担当者に伝えてください。

Q3.窓交換だけで雨漏りは止まりますか?

A.上の外壁や出窓の屋根に原因があれば、その部分にも補修が必要です。

窓そのものと建物側のどちらに不具合があるかを調べたうえで、交換とまわりの復旧を計画します。

Q4.晴れた日の水は結露ですか?

A.結露の可能性はありますが、前の雨で入った水が遅れて出てくることもあります。

ガラス全体に付く水滴なのか、枠の一部から出る水なのか。直前の雨や室内の様子とあわせて調べると、見分けやすくなります。

Q5.出窓の屋根を自分で点検できますか?

A.出窓の屋根に乗ったり、はしごを掛けたりしないでください。

変形したり落ちたりする危険があります。安全に見える範囲の情報を伝えていただき、外のくわしい点検は施工会社に任せてください。

濡れた位置から修理の対象を調べる

窓枠から水が出るときは、正常な下枠の水抜き、室内へのあふれ、結露、壁の中からの水のどれなのかを見分けるところから始まります。

最初に濡れた場所と雨の条件を記録し、窓そのもの・外まわり・上の外壁・出窓の屋根のうち、どこに手を打つべきかを調べることが大切です。

アップリメイクには雨漏り診断士・外装劣化診断士の資格を持つ者がおり、静岡県全域で雨漏りのご相談をお受けしています。

毎日目にする窓だからこそ、水を見るたびに気になってしまいますよね。

窓や出窓の水濡れが気になる方は、室内の写真や、わかる範囲の製品情報を添えて、無料診断へお気軽にご相談ください。しつこい営業はいたしません。

窓そのものと建物側の状態をふまえ、必要な調査の内容と範囲を前もってご説明したうえで、修理の進め方をご案内します。

雨漏り・外壁・屋根の無料診断

窓枠やサッシの水濡れは、濡れ始めた場所の写真があれば十分です。原因の切り分けから一緒に進めましょう。

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    株式会社アップリメイクの代表取締役社長の斎藤直樹

    齋藤直樹

    株式会社アップリメイク代表取締役の齋藤直樹です。元塗装職人として培った現場経験と、1級塗装技能士(建築塗装作業)などの専門知識を生かし、建物の状態やご予算に合った、分かりやすく誠実なご提案を大切にしています。 塗装の仕事が大好きで、地元・静岡のお客様に「アップリメイクに頼んでよかった」と笑顔になっていただくことが何よりの喜びです。外壁塗装・屋根工事の施工事例や、住まいを長持ちさせるための情報を発信しています。 主な保有資格:1級塗装技能士(建築塗装作業)・2級建築施工管理技士・有機溶剤作業主任者技能講習修了・危険物取扱者 乙種第4類 ほか

    -雨漏り・防水・シーリング