こんにちは、株式会社アップリメイク代表の齋藤直樹です。
天井から水が落ちてきたり、壁紙がふくらんだりすると、ドキッとしますよね。
「すぐに天井を張り替えたほうがいいのか」「屋根の修理まで必要なのか」と、不安になる方も多いと思います。毎日過ごす部屋の、しかも頭の上のことですから、落ち着かないのは当然です。
先にお伝えすると、天井の雨漏り修理は「水が入る原因を直す工事」と「濡れた天井や中の材料を元に戻す工事」に分かれます。
クロス(壁紙)を張り替えたり、天井を塗ったりしても、屋根や外壁などから雨水が入る状態はそのままです。
まず原因を調べて、水を止めること。そのうえで、天井のどの材料が濡れ、どこまで取り替えが必要かを見きわめる。遠回りに見えても、この順番がいちばんの近道です。
この記事では、天井が濡れたときの最初の対応と、原因の調べ方をお話しします。あわせて、費用を左右する「直す範囲」や、部分補修で済む場合と広く張り替える場合の分かれ目もご紹介します。
記事のポイント
- 天井のふくらみや、濡れた照明がある場所には近づかず、まず安全を確保する
- 原因を天井の真上だけに絞らず、屋根・外壁・バルコニーや設備まで調べる
- クロスだけの交換か、木の下地から直すかで、工事費は大きく変わる
- 水を吸った石膏ボードは、「乾いたから」という理由だけで再使用しない
天井から水が出たときの最初の対応
水滴が少なく見えても、天井の裏では材料が広く濡れていることがあります。
原因を探そうと天井にさわるのは、少し待ってください。まずは安全な場所から、天井の形が変わっていないか、電気の設備に影響がないかを見てください。
膨らんだ天井の真下に入らない
天井がふくらむ、垂れ下がる、仕上げ材が大きくはがれる。こうした変化がある場所は、その真下を使わないようにしてください。
表面のクロスだけがふくらんでいるのか、裏のボードや下地(したじ:板を支える土台の部分)まで形が変わっているのか。下から見ただけでは、そこまでわからないからです。
「水がたまっていそうだから」と押したり、穴をあけて抜いたりするのも危険です。水や傷んだ材料が、急に落ちてくるおそれがあります。
水をたっぷり含んだ紙袋の底が、ある瞬間に突然抜けるのと似ています。
安全に動かせる家具や荷物だけを離して、天井のようすを修理の担当者に伝えてください。
落ちてきそうな気配や電気設備への影響がなく、安全に置ける場合は、容器で水を受ける方法もあります。ただ、無理に濡れている場所へ入る必要はありません。
照明や配線の周囲は触らない
照明器具から水が落ちているなら、器具や配線を伝って水が来ているのかもしれません。
水が出ている照明をご自分で外したり、濡れた器具やコンセントにさわったりしないでください。
雨水などが電気の設備に入ると、漏電や感電などの危険につながるからです。
電気工事店(電気工事士)や電力会社に相談して、電気の設備も含めて点検を受けることが必要です。
「照明はつくし、ブレーカーも落ちていないから大丈夫」と決めて、そのまま使い続けるのは避けてください。
修理を頼むときは、天井の染みだけでなく、照明のどこから水が出たか、変な音やにおいがなかったかも教えてください。
雨水の入り口を直したあとも、濡れた電気設備をそのまま使えるかどうかは別の話です。そこは、電気工事の専門業者に見てもらう必要があります。
天井から出ている水を、部屋の側からふさいで終わり。それは修理ではありません。
私たちはまず安全を確保してから、雨水がどこから入っているのか、天井の中がどのくらい濡れたのかを調べていきます。
天井の雨漏り修理にかかる費用
やはりいちばん気になるのは、費用ですよね。
費用は、「雨漏りを止める外側の工事」と「天井の内装を元に戻す工事」に分けると、ぐっと見通しがよくなります。
同じ広さの天井でも、仕上げを替えるだけなのか、天井を支える部分から直すのかで、必要な作業が変わってくるからです。
同じ広さでも復旧範囲で金額が変わる
天井の見積もりで特に見ておきたいのは、仕上げのクロスを張る面積と、板や木の下地を取り替える範囲です。
住まいるダイヤルのクロス張り替えのモデル見積もりを見ても、項目はかなり細かく分かれています。
古いクロスのはがし、下地処理、壁紙の材料、張る手間、養生(ようじょう)と諸経費が、それぞれ別の項目です。
ただしこの例は、壁と天井の仕上げを替えるためのもの。傷んだ下地の補修は入っていません。
雨漏りで天井の中まで傷んだお住まいなら、必要な下地の取り外しや補修は、別に見積もるのがふつうです。
| 復旧する範囲 | 見積もりで確かめる内容 |
|---|---|
| クロスだけを張り替える | 下地を残せるか、剥がす面積と張る面積、下地処理 |
| 天井の板を交換する | 撤去する板の範囲、新しい板の種類と厚さ、継ぎ目の処置 |
| 木下地まで直す | 残せる部分と補修・交換する部分、板の固定先への処置 |
クロスだけの張り替えを選べるのは、雨水の入り口を直し、板や下地を残せる状態だと確かめられた場合です。
水を吸った石膏(せっこう)ボードを、そのまま上から覆ってしまう工事とは、まったく別のものだと考えてください。
木の下地まで直す場合は、クロスだけを替える場合より、取り外す部材も、新しく用意する材料も、取り付けの手間も増えます。
板は一部だけ取り替えて、クロスは天井一面を張り替える。そんな提案を受けたら、板を替える面積と仕上げる面積が違う理由も、説明してもらいましょう。
「天井を直す」という一言だけでは、仕上げだけなのか、中の材料まで交換するのかがわかりません。ですから、金額も一つには決まらないのです。
雨水を止める工事費は別に考える
天井クロスの料金だけを見て、雨漏り修理の予算を決めることはできません。
屋根なのか、外壁なのか、バルコニーなのか。水の入り口によって、雨を止めるための工事が変わるからです。
原因が一部の目地(めじ:外壁の板と板のつなぎ目)や板金(ばんきん:金属の板)にあれば、部分的な補修を考えます。
一方で、防水層や屋根の下地まで広く傷んでいれば、もっと広い範囲の工事が必要になることもあります。
雨を止める工事の選び方と費用の考え方は、静岡の雨漏り修理の解説でくわしくご紹介しています。

既存屋根の上に防水シートを張る屋根カバー工事
高い所の補修に足場などが必要な建物なら、その仮設の費用もかかります。
予算は、「原因の調査」「外側の修理」「天井の中と仕上げを元に戻す工事」の三つを合わせて考えておくと、あとで慌てずに済みます。
原因がわからないうちに天井だけの金額で契約すると、あとから雨を止める工事の費用が加わります。最初の予算と大きく違ってしまうこともあるので、気をつけてください。

建物の外側に設置した昇降用の足場(静岡市清水区 O様邸)
小さな染みでも費用が増える条件
見える染みが小さくても、工事費が増えることはあります。
たとえば、天井裏の広い範囲が濡れている、照明を外す必要がある、家具の移動や養生に手間がかかる、といった場合です。
養生とは、工事中に床や家具を汚したり傷つけたりしないよう、シートなどで覆って守る作業のことです。
天井を開けて中を調べる工事では、外した材料の運び出しや処分、元に戻したあとの仕上げも必要になります。
天井が高い部屋や吹き抜けなら、室内で作業するための足場がいることもあります。
つまり工事費は、染みの面積に比例して決まるわけではありません。取り替える材料と、作業する部屋の条件で変わってきます。
天井の真上だけが原因ではない
天井に出てくる水は、屋根からまっすぐ落ちてきた水だけではありません。
外壁から入って天井裏を伝ってくる水もあれば、上の階の設備から漏れた水もあります。ですから、まずは天井の上と、その外側に何があるかを調べます。
症状ごとに疑う場所は、雨漏りの原因と症状別の確認方法にもまとめています。
上が屋根なら屋根材と接合部を調べる
いちばん上の階の天井なら、まず疑うのは屋根です。屋根材や金属の板のつなぎ目、天窓があればそのまわりなどを見ていきます。
屋根材の下に防水紙があるつくりでは、表面の割れを見つけて終わりではありません。なぜ内側まで水が進んだのかまで、調べる必要があります。
中に入った水は木材などを伝うので、外の入り口から離れた天井に出てくることがあります。
傘をさしていると、雨が当たった所ではなく、骨の先からしずくが落ちてきますよね。家の中の水の通り道も、同じように思わぬ所へ続いています。
照明の位置で水が落ちる場合も、屋根の穴がその真上にあるとは限りません。天井裏に残った水の跡を、丁寧にたどっていきます。
屋根全体の工事が必要か、一部のつなぎ目を直せば済むか。それは、調査でわかった原因と、材料の傷みぐあいから決めます。

上方から確認した屋根全体と棟板金(S様邸)

瓦を外して屋根下地を露出させた状態
上がバルコニーなら防水と排水を見る
天井の上にバルコニーや屋上がある場合は、床の防水、壁ぎわの立ち上がり、排水口とのつなぎ目などを調べます。
立ち上がりとは、防水層を床から壁のほうへ折り上げた部分のことです。
床の傷みから水が下へしみているのか、壁ぎわや手すり壁から中へ回っているのか。それによって、直す場所が違ってきます。
排水口が詰まって水がたまった場合も、水はけを良くするだけでは足りません。その水がどこから下の天井へ入ったのかまで、調べる必要があります。
床の表面がきれいに見えても、つなぎ目や壁の側が傷んでいることはあります。そこで、天井の濡れた位置と、上にある床や壁の配置を照らし合わせていきます。

ウレタン防水1層目の施工(静岡市葵区 Cビル)

改修用ドレンを設置した排水口(静岡市葵区 Kビル)
上階の部屋や壁を通る水もある
天井の上が別の部屋なら、疑う先は雨水だけではありません。上の階の窓や外壁から壁の中を通ってくる雨水に加えて、水道や排水の設備からの水漏れも考えます。
上の階の室内が濡れていなくても、壁の内側を通って下の階の天井に水が出ることは、珍しくないのです。
雨の日ではなく、お風呂や洗濯のあとに症状が出るなら、上の階の設備や配管とのかかわりが大事な手がかりになります。
原因が配管なら、屋根を直しても漏れは止まりません。雨のようすと、生活の水を使ったようすは、別々に見ていく必要があります。
天井から茶色い水が出た場合も、色だけで雨水と決めつけず、実際に水が通っている部分を調べます。

補修前の外壁目地のシーリング(S様邸)
天井のどの材料まで濡れたか
天井の表面にはクロスや塗装があり、その裏には板と、それを支える下地があります。
さらに上には、建物によって断熱材や配線、配管なども通っています。仕上げの面を見るだけでは、直す範囲を決められないことがあるのです。
染みの面積と内部の濡れは一致しない
天井の染みは、水が表面まで届いた範囲を知るための手がかりです。
ただ、裏側を伝って広がった水が、一か所の継ぎ目から出てくることもあります。その場合、表面の染みは小さくても、中ではまわりの材料が濡れているのです。
反対に、広がって見える色の跡が、今も湿っている範囲と同じだとは言い切れません。
そこで調査では、表面の染みと、ボードの裏側や支えている木材の状態を、別々に調べます。
点検口(てんけんこう:天井裏をのぞくための小さな扉)から見られない場合もあります。
そのときは必要な範囲を開けて、材料の変形やはがれ、濡れの広がりを確かめる方法を考えます。
開ける前に、場所や範囲だけでなく、調べたあとどう仮に戻すか、いつ仕上げを戻すかも決めておくと安心です。
吸水した石膏ボードは乾燥だけで済ませない
天井の下地に使われる石膏ボードは、石膏を芯にして、表面を紙で覆った板です。
ふつうの石膏ボードには防水性がありません。水を吸うと強さが落ち、はがれや落下につながるおそれがあります。
一度濡れて乾いた段ボールが、元のようなハリに戻らないのを思い浮かべていただくと、近いと思います。
乾かして水分が減っても、水を吸って傷んだ板や原紙が、元の状態に戻るとは限りません。
チヨダウーテのせっこうボード取扱資料でも、施工後に雨漏りなどで水を吸った場合は、張り替えるよう案内しています。強さが落ちたり、落下したりするおそれがあるためです。
雨水を吸った石膏ボードを、「表面が乾いたから」という理由だけで残すのは、避けるべきです。
天井の材質を分けて判断する
天井には、木の材料など別の種類もあります。また、染みが見えるからといって、部屋全体の材料を同じように取り替えると決まるわけでもありません。
使われている材料と、実際に水を吸った範囲・傷んだ範囲を調べて、その材料に合った直し方を選びます。
支える下地と断熱材も別に評価する
ボードを支える木の下地まで濡れている場合は、木の傷みや変形、留めている部分の状態を調べます。
下地が傷んだまま新しい板を付けても、天井をしっかり支えられる状態に戻ったとは言えないからです。
断熱材がある場合も、濡れた範囲やずれ、変形、材料ごとの扱いを調べて、取り替えなどが必要かを見きわめます。
見積書に天井ボードとクロスだけが書かれていても、中を見た結果によっては、木の下地や断熱材の工事が加わることがあります。
まだ中を見られない段階の見積もりなら、「開けて調べる範囲」と「木の下地や断熱材の取り替えを追加する条件」を書いてもらうと安心です。
天井は、見た目の染みの大きさどおりに切り取って直せば済む、とは限りません。
仕上げ、板、それを支える下地を別々に調べるからこそ、必要な取り替えを漏らさず、まだ使える部分をむやみに壊さない直し方ができるのです。
部分張り替えと広い範囲の復旧
部分的な補修で足りるかどうかは、染みの大きさだけでは決まりません。傷んだ材料を取り除けるか、新しい材料をきちんと留められるかで変わります。
また、材料を安全に使うための取り替えの範囲と、色や柄をそろえるための仕上げの範囲は、別々に決められます。
部分補修を検討できる条件
部分的な取り替えを考えられるのは、次のような場合です。
雨水が入る原因への手当てが済んでいること。そして、濡れや傷みが一部にとどまり、まわりの下地がしっかりしていることです。
板を一部だけ取り替えるときは、切り取った穴を埋めるだけでは足りません。新しい板を支える下地と、留める位置を確保する必要があります。
そのため、表面の染みは小さくても、下地の位置や板の継ぎ目に合わせて、取り替える範囲を広げることがあります。
クロスだけの張り替えで済むのは、下の板などがしっかりしていて、仕上げだけを取り替えられる状態だと確かめられた場合です。
復旧範囲を広げる必要がある条件
ボードの裏側に濡れが広がっている、何枚もの板が変形している、木の下地にも傷みがある。こうした場合は、表面の染みより広い範囲を直す必要が出てきます。
支える下地が傷んでいれば、板だけ新しくしても土台が足りません。その場合は、下地から直す工事を考えます。
天井裏の配線や設備の点検が必要な場合も、作業ができるだけの範囲を確保しなければなりません。
一か所開けただけでは濡れの端がわからず、調べながら範囲を広げることもあります。そのときは、理由と追加費用をご説明してから進めます。
広く直す提案を受けたら、表面の染みの写真だけでなく、裏側のどの材料がどこまで傷んでいるかも見せてもらいましょう。納得して決めるための、いちばんの手がかりになります。
天井一面のクロス交換は目的を分ける
板の取り替えは一部だけでも、クロスは天井一面を張り替える提案になることがあります。
今のクロスが色あせていたり、汚れていたり、同じ商品がもう売られていなかったりするためです。その状態で一部だけ新しいクロスを貼ると、色や柄の差や継ぎ目が目立つことがあります。
洋服の一部だけを新しい布でつぎあてると、そこだけ色が違って目立ってしまう。それと同じです。
色や柄をそろえるためのクロス交換なら、その下のしっかりした板まで、一面取り替える必要はありません。
「中の傷みを直すために必要な範囲」と「仕上がりをそろえるための範囲」がわかれば、費用と見た目のご希望を、それぞれ比べながら選べます。
予算をおさえるために一部だけ仕上げる場合も、仕上がりに差が出るかもしれないことを知ったうえで決めましょう。あとで「こんなはずでは」となりません。
天井のシミ、どこから水が来ているのか一緒に確かめませんか
雨漏り診断士・外装劣化診断士が在籍。屋根・外壁・ベランダの状態を確認し、必要に応じて赤外線カメラや散水調査を行い、写真と診断書でご報告します。
ホームページからのお申し込みは、いつも以上にお値引きを頑張ります
修理は止水から内装復旧へ進める
天井を元に戻す工事は、雨水の入り口の補修、中の状態の確認、必要な材料の取り替え、仕上げ、という流れで計画します。
調べるために先に天井を開けることもあります。それでも、原因が残ったまま仕上げまで閉じてしまわないことが基本です。
原因を絞って外側の工事を行う
屋根、外壁、バルコニーなどの状態と、天井に水が出たときの雨や風のようすを照らし合わせて、水が入っている部分を探します。
必要に応じて散水調査(水をかけて入り口を確かめる調査)などを行い、どこに水がかかったときに室内に変化が出るかを追いかけます。
散水調査や赤外線カメラ調査の違いは、雨漏りの調査方法の違いと依頼前の確認点をご覧ください。

雨漏り調査中の室内養生
傷みがいくつも見つかった場合も、雨漏りとの関係を見ながら、直す対象を決めていきます。
原因が配管などの設備にあるとわかれば、その設備の修理が先です。屋根や外壁の工事とは、対応が変わってきます。

窓サッシまわりへのシーリング用プライマー塗布(清水区 S様邸)
漏水と材料の状態を確認して復旧する
補修のあとは、工事の内容に合った方法で水が入らなくなったかを確かめ、中の濡れと傷みを調べます。
雨漏りには時間差があります。工事の直後に水滴が出ないというだけでは、入り込みが止まったとは言えません(雨漏りが時間差で起こる理由)。
中に残っていた水分と、新しく入ってきた水を見分けながら、水を吸った材料を取り替える範囲と、乾くのを待つ範囲を決めます。
使える下地を残す場合も、その状態を確かめてから新しい材料を取り付けます。継ぎ目などを整えて、クロスや塗装で仕上げます。
養生、材料の取り外し、下地の補修、仕上げまでを含めて、部屋をふだんどおり使える状態に戻したところで、工事は終わりです。
照明の点検や取り外しも計画に入れる
照明のまわりの天井を直す場合は、器具や配線を点検する作業と、天井を張り替える作業の順番を調整します。
濡れた器具を点検しないまま、新しいクロスだけ仕上げて元に戻すことはしません。
器具の取り外しや交換、配線の点検を誰が受け持つかを決め、工事中に照明を使えない時間帯も前もってすり合わせておきます。
見積もりでは、天井の工事に照明の取り外しが入っているかを見ておきます。点検の結果、交換が必要になったときの費用をどう扱うかも、別に確かめておくと安心です。
工事のあとの天井を長く安心して使うには、見た目だけでなく、裏側の材料と電気設備の状態も欠かせません。
天井を開けたときにわかったことは写真でお見せし、必要な取り替えと仕上げを分けてご説明しています。工事の全工程も写真に収め、工事写真報告書としてお渡ししています。
見積もりで比べたい工事の範囲
見積もりを比べるときは、まず、それぞれの金額にどんな作業が入っているかをそろえます。
天井の面積が同じでも、原因の調査や中の取り替え、照明の取り外しなどが入っていなければ、総額をそのまま比べることはできません。
| 項目 | 具体的な作業 | 分けておきたい条件 |
|---|---|---|
| 原因調査 | 屋内外の点検、必要な再現調査 | 対象範囲、天井を開ける作業の有無 |
| 止水工事 | 屋根・外壁・防水部分などの補修 | 補修部位、材料、仮設設備 |
| 内部の復旧 | 濡れた板材・木下地・断熱材などへの対応 | 交換する材料と範囲、開口後の追加条件 |
| 仕上げ | クロスの張り替えや塗装 | 部分仕上げか天井一面か |
| 付帯作業 | 養生、廃材処分、照明脱着など | 基本工事に含む作業と別料金の作業 |
中を開ける前にすべての状態がわからない場合は、「決まっている工事」と「確かめてから決める工事」を分けて示してもらいましょう。
たとえば「ボードの交換は含むが、木の下地の傷みが見つかったら別料金」という条件があったとします。
その場合は、どんな状態なら追加になるのか、その費用をどう決めるのかまで、はっきりさせておくと安心です。
追加が必要になったら、開けてわかった傷みの写真、追加する作業、増える金額の説明を受け、納得してから進めるのが基本です。
私たちは相見積もりも歓迎しています。しつこい営業もしませんので、ほかの会社の見積書と並べて、落ち着いて比べてみてください。
相談前に残しておくと役立つ情報
「相談するとき、何を伝えればいいの?」と迷う方も多いと思います。
水が出た日時や天井の写真があると、晴れた日に調べるときも、症状が出た場所や雨との関係をつかむ手がかりになります。
天井の近くまで上がる必要はありません。安全な床の上から撮れる範囲で十分です。
染みの位置と広がりを伝える
写真は、染みが見える近くの範囲と、窓や壁との位置関係がわかる部屋全体の、両方を残しておくと役立ちます。
照明から水が出た、天井と壁の境目から流れた、押入れの天井だけが濡れた。最初に気づいた場所も、大切な情報です。
水が垂れる、ふくらむ、はがれる、染みが広がる、といった変化に気づいたら、日時と一緒にメモしておきましょう。その後の変わり方を比べられます。
茶色い水が出た場合も、素手でさわったり、近くでにおいをかいだりする必要はありません。
茶色か透明かといった色の違いは、写真やメモで残せば十分です。

室内の雨染み付近に調査内容を記した状態
雨や上階の設備との関係
雨が降り始めてから濡れたのか、長雨のあとに出たのか、晴れた日にも濡れるのか。これは、原因を絞る大きな手がかりになります。
上の階にお風呂や台所がある場合は、使ったタイミングと症状が重なっていないかも、わかる範囲で教えてください。
以前に屋根やバルコニーの工事をしていれば、その工事の内容や写真も調査の参考になります。
記録がそろっていなくても、相談を遅らせる必要はありません。今の天井のようすと、水が出ているかどうかを伝えていただければ、そこから一緒に対応を考えていけます。
正直なところ、天井の表面だけを見て、直す金額と範囲を決めるのは難しいことがあります。
ご予算のご希望もうかがいながら、雨水を止める工事、材料を直す工事、仕上がりをそろえる工事を、順番に整理していきましょう。
天井の雨漏り修理でよくある質問
修理の前に迷いやすい、費用や直し方についての疑問にお答えします。
Q1.クロスだけ替えれば済む?
A.雨水が入る原因への手当てが済み、その下の板や下地がしっかりしていれば、仕上げだけの取り替えを考えられます。
ただ、雨水を吸ったふつうの石膏ボードなど、取り替えが必要な材料の傷みをクロスで隠すやり方は、正しい直し方ではありません。
Q2.茶色い水は屋根が腐っている証拠?
A.茶色い水だけで、屋根が腐っているとは言えません。
水が木材や下地などを通る途中で、成分や汚れを含んで色が付くことがあるからです。
水が通った道すじと材料の状態を調べたうえで、必要な修理を見きわめます。
Q3.押入れの天井だけでも点検する?
A.はい。押入れの天井だけが濡れる場合も、上の側や外壁の側からの水の通り道を調べる必要があります。
荷物で染みが隠れやすい場所です。安全に動かせる物を離して場所を記録し、雨との関係も添えて調査を頼んでいただくと、原因を探しやすくなります。
Q4.天井に穴を開けて水を抜いてよい?
A.早く水を抜きたいお気持ちはわかりますが、ご自分で穴をあけたり、ふくらんだ部分を押したりするのは避けてください。
水や傷んだ天井材が落ちてくるうえ、中の配線にふれるおそれもあります。
ようすを伝えて専門業者に対応を任せ、危ない場所の下には入らないようにしてください。
Q5.何日あれば天井を元に戻せる?
A.原因の調査や外側の工事、中の濡れぐあい、取り替える材料、仕上げの範囲によって変わります。
乾くのを待つ期間や、天気で外の工事ができない日も含めて、予定を組みます。
部屋を使いたい時期が決まっていれば、仮に戻せる範囲も含めて、工事の前にご相談ください。そのほうが調整しやすくなります。
天井の表面と雨漏りの原因を直す
天井からの雨漏り修理は、まず安全を確保すること。そして、屋根・外壁・バルコニーや設備のどこから水が来ているのかを調べることから始まります。
雨水を止める工事をして、濡れた板材や下地の状態を確かめ、必要な交換をしてから内装を仕上げる。この順番が大切です。
費用は、クロスだけの取り替えか、木の下地から直すかで大きく変わります。雨を止める工事と内装の工事の範囲は、それぞれ分けて見ておくと安心です。
アップリメイクには、雨漏り診断士・外装劣化診断士の資格者が在籍しています。静岡県全域で、写真と診断書でご報告する無料診断を行っています。
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