こんにちは、アップリメイクの齋藤直樹です。
外壁塗装の日程が決まると、工事の準備と一緒に、近所へのごあいさつをどうするかも気になってきますよね。
「何を持っていけばいいのか」「どこまで回ればいいのか」と迷うのは、とても自然なことです。
先にお伝えしておくと、挨拶品を何にするかより大事なことがあります。誰が説明に伺い、工事の影響を受けるどのお宅へ、何を伝えるかです。
足場を組む日や洗浄の日がわかっていれば、ご近所の方も車や洗濯物の予定を変えやすくなります。
反対に、品物は渡してあっても、朝になって急に「車を動かしてください」とお願いするようでは、相手を困らせてしまいます。
アップリメイクでは、品質管理の項目の一つとして、着工前に近隣の方へごあいさつに伺っています。ごあいさつの範囲やタイミングも、着工前の現場打ち合わせでご相談いただけますので、ご安心ください。
この記事では、まず施主(せしゅ:工事を頼む家の持ち主)と施工会社の役割の分け方をお話しします。
そのうえで、挨拶で使える文例、音や飛び散りへの備え、困りごとが起きたときの伝え方を、順にご紹介します。
記事のポイント
- 挨拶に行く人・時期・範囲の決め方
- 挨拶品と、そのまま使える伝え方の例
- 音・臭い・飛散・車の出入りへの配慮
- 近隣から相談を受けたときの対応
近所挨拶は施工会社と役割を分ける
おすすめは、工事の細かな説明は施工会社が受け持ち、施主はふだんのお付き合いに合わせて一言添える、という分け方です。
施主がすべての質問に答えようとしなくて大丈夫です。工期や作業時間、養生(ようじょう:塗料が付かないようにビニールやテープで覆うこと)、連絡先は、担当者から説明してもらいましょう。
そのほうが、話の食い違いも起きにくくなります。
業者だけの挨拶でも進められる
仕事や家庭の都合で一緒に回れないときは、施工会社に挨拶を任せることもできます。
そのときは「挨拶しておきます」という返事だけで終わらせず、伺う予定のお宅と案内する内容を、着工前に教えてもらっておくと安心です。
ふだんよく話すお隣には、後で顔を合わせたときに「今度、外壁を塗り替えることになりまして」と、あなたからも一言伝えておくと丁寧ですね。
施工会社が先に説明する予定なら、施主が別の日程や違う工期を話してしまわないよう、いちばん新しい案内に合わせておきましょう。
反対に、ご近所付き合いの事情から自分で先に話しておきたい場合も、遠慮なく担当者へ伝えてください。
お宅ごとの事情を考えて順番を決めれば、突然の訪問で相手を戸惑わせずに済みます。
工事の影響から訪問範囲を決める
挨拶に回る範囲は、隣り合うお宅が基本です。そのうえで、道路をはさんだ向かい側や、工事の車が出入りする先まで考えます。
「両隣だけ」「何軒まで」と機械的に区切るより、実際の様子を見るほうが、本当の気配りにつながります。
見るのは、足場の位置、建物の高さ、道幅、お隣の窓や車を止めている場所などです。
たとえば敷地の裏側が共同の駐車場なら、住所の上でのお隣だけでなく、駐車場の管理者へ相談が必要になることもあります。
袋小路(ふくろこうじ:行き止まりの道)にある家では、少し離れたお宅でも、資材を運ぶ車が止まる場所によっては出入りに影響します。
施工会社と一緒に家のまわりを歩きながら、案内する先を地図に書き込んでおくと、回り忘れを防げます。
隣が集合住宅や事業所の場合は、一軒ずつ訪ねる前に、管理者や受付を通したほうがよいか、案内の仕方を相談しておくと安心です。

足場と飛散防止シートの設置
予定を変えられる余裕を持って伝える
挨拶は、ご近所の方が車や洗濯物、外出などの予定を調整できるよう、着工前に済ませます。
天気予報で台風がいつ来るかわかれば、前もって備えられますよね。工事の日程も同じで、早めにわかれば、ご近所も準備ができます。
具体的に何日に伺うかは、工事日程がどこまで決まっているかと、ご近所の事情を見ながら、施工会社と決めます。
特に気をつけたいのは、車の移動や敷地を使わせてもらうお願いをするかもしれない場合です。挨拶品を渡すだけで済ませず、必要な日と条件を早めに相談しておくと、後で慌てません。
一度お伝えした後で、足場の日や洗浄の日が変わったら、その変更で困るお宅へあらためて知らせます。ご近所の方は、変更前の日に合わせて準備してくださっているかもしれないからです。
どこへ誰が連絡するかを決めておけば、雨で日程が動いたときも、施主と施工会社が同じ連絡を二重にしてしまうことを避けられます。
雨で日程が動く理由や工期の数え方は、外壁塗装と屋根塗装の期間・工程でご説明しています。
挨拶先を決めるときは、お隣の車や洗濯物の位置まで一緒に見ます。
ふだんの出入りで気になる場所があれば、現地調査のときに教えてくださいね。
挨拶品は気持ちを添えるもの
工事の挨拶品に、全国どこでも決まった品物や金額があるわけではありません。施工会社が用意してくれる場合もあります。
まずは用意があるかどうかと渡す相手を聞き、施主のほうでも重ねて準備するかを決めましょう。
相手が受け取りやすい品を選ぶ
ご自分で用意するなら、かさばらず、しまう場所に困りにくい日用品などが候補になります。
食べ物は、好みやアレルギー、保存の仕方が関わってきます。相手のことをよく知らない場合は、その点も考えて選ぶと安心です。
高い品物でお願いを通そうとする必要はありません。品物を渡したからといって、音や汚れへの対応や、敷地を使うときの了解がいらなくなるわけではないからです。
渡すときは「工事中にご不便をおかけすることがあるので、ご挨拶に伺いました」と、用件を先に伝えます。
工事の案内書を添えておけば、後から日程や連絡先を見返してもらえます。
辞退されたら無理に渡さない
品物を断られたときは、そのお気持ちを大切にして、工事の日程と連絡先だけをお伝えします。
受け取らなかったからといって、工事に反対している、不満がある、と心配する必要はありません。
留守のお宅の玄関先に食べ物などを置いて帰るのは、おすすめしません。いつ受け取ってもらえるかわからず、傷んでしまうなどの心配が出てくるからです。
留守のときは、案内書をポストに入れてよいか、日を改めて伺うかを施工会社と相談します。品物だけを置いていくのは、控えたほうが無難です。
相手にとって本当に必要なのは、「何が、いつ行われ、困ったときに誰へ連絡すればいいか」という情報なのです。
挨拶では日程と連絡先を具体的に
工事の挨拶で伝えるのは、施工する家、工事の期間、作業時間、影響が出やすい日、施工会社の連絡先です。
その場で全部を覚えてもらう必要はありません。口では要点を短く話し、くわしい日程は案内書に残しておくと、相手にも伝わりやすくなります。
訪問したときの言い方
ふだんお付き合いのあるお宅なら、かしこまった長い挨拶より、工事をする理由と予定を手短に伝えるほうが自然です。
次の文例は、日付と施工会社名を実際の予定に合わせて入れ替えれば、そのまま使えます。
「こんにちは、隣の○○です。
今度、外壁と屋根の塗り替えをすることになりました。
○月○日から○月○日までの予定で、○日に足場を組みます。
音や車の出入りなどでご不便をおかけすることがあるので、先にご挨拶に伺いました。
くわしい作業予定と連絡先はこちらに書いてありますので、気になることがありましたら施工会社の担当者へお知らせください。」
施工会社が一緒にいれば、続けて担当者から、洗浄の日や飛び散りを防ぐ方法を説明します。
まだ決まっていない工程は「決まりしだいお知らせします」と伝えます。わからない日付を約束しないことが大切です。
相手が忙しそうなら、玄関先で説明を長引かせず、案内書を渡して連絡がとれる方法を残しておきます。
不在時の案内書に書く内容
留守で会えないお宅への案内書は、どこの家の工事かがすぐわかる書き方にします。
学校からのお便りのように、あとで手に取って見返せる紙があると、受け取った側も安心です。
会社名だけでは「どこの工事だろう」と思われがちなので、施主の名前や工事の場所を、必要な範囲ではっきり書いておきます。
外壁・屋根塗装工事のお知らせ
近隣にお住まいの皆様へ、○○邸の外壁・屋根塗装工事についてお知らせします。
工事は○月○日から○月○日まで、作業時間は○時から○時を予定しています。
○月○日は足場の組み立て、○月○日は洗浄を予定しており、音や作業車両の出入りがあります。
天候などで日程が変わる場合は、必要に応じて改めてご案内します。
工事に関するお問い合わせは、施工会社○○、担当○○、電話○○へご連絡ください。
周囲への飛び散りや通行に気を配って進めますので、気になる点がございましたらお知らせください。
作業日がまだ決まっていなければ、空欄のまま配るのは避けます。予定の段階であることと、連絡の方法を書いておけば十分です。
ご自分の携帯番号を載せたくない場合は、施工会社の窓口を中心に案内することもできます。
現場で困りごとを受ける担当者と、案内書に書いた窓口が別の人になる場合もあります。そのときも、連絡がきちんと届く仕組みになっているか、前もって聞いておくと安心です。
お願いがあるときは別に説明する
車の移動や洗濯物への気配りをお願いする場合、挨拶文の最後に小さく書くだけでは見落とされがちです。
たとえば「洗浄をする○日の午前中は、水しぶきが届かないよう対策します。念のため、洗濯物を家の中に入れていただけますか」のように、日と理由を伝えます。
相手が対応できない場合は、作業の時刻ややり方を施工会社が考え直します。こちらの都合だけを押し通さないことが大切です。
車を動かしてもらう必要があるなら、移動先、必要な時間、費用がかかる場合の扱いまで話を進めます。
「挨拶をした」という記録だけでは足りません。具体的なお願いに相手が応じられるかまでわかって、はじめて現場の段取りに生かせます。

建物正面の昇降用足場
音が出る日を分けて知らせる
外壁塗装では、工事のあいだずっと同じ音が続くわけではありません。
足場の組み立て・解体、洗浄、下地(したじ:塗料を塗る面そのもの)を整える作業など、工程によって音の種類が変わります。
その違いを伝えておけば、ご近所の方も、家での仕事や休む時間の予定を立てやすくなります。
足場と洗浄の予定は特に伝える
足場を組んだり外したりする日は、部材を運んだり組み付けたりする音が出ます。
資材を運ぶ車の出入りもあるので、お隣の駐車場や通行に影響する時間も、一緒にお知らせしておくと親切です。
ご近所の方から「どうして足場がいるの」と聞かれることもあります。屋根も含めた足場の役目は、屋根塗装で足場が必要な理由と費用でくわしくお話ししています。
高圧洗浄の日は、洗浄機の動く音や、水が壁に当たる音がします。
施工会社はまわりの様子に合わせて機械の置き場所や作業の順番を考えますが、音をまったく出さないことはできません。
「静かに作業します」とだけ言うより、音が出る予定日と作業時間を伝えたほうが、実際の工事とのずれが小さくなります。
日本ペイントも、電動工具を使うときの音や、前もって日程を案内する大切さを説明しています。

足場から外壁を高圧洗浄
塗る日にも細かな作業音がある
刷毛(はけ)やローラーで塗る作業は、足場の組み立てとは音の出方が違います。
それでも、塗装の日ならまったく音がしない、というわけではありません。塗る前に錆や古い塗膜(とまく:塗料が乾いてできる膜)を落としたり、部品を外したり、足場の上を移動したりするからです。
たとえば庇(ひさし:窓や玄関の上の小さな屋根)の金属面は、表面を整えてから塗ります。
工程表に「付帯部塗装」とだけ書いてある日もあります。付帯部(ふたいぶ)とは、雨樋や軒天など、外壁と屋根以外の細かな部分のことです。
その日にお隣の窓の近くで下地を整える作業をするなら、内容まで伝えておくと誤解を減らせます。
ご近所に、夜勤で昼間に休む方や、決まった時間に静かに過ごしたい方がいる場合は、わかっている範囲で担当者に相談してください。
工事全体を希望どおりに変えられるとは限りません。それでも、先に事情がわかっていれば、作業の順番などを工夫できます。

庇表面のケレン清掃
話し声や車の扱いも配慮の一部
ご近所への気配りは、機械の音を抑えることだけではありません。
朝早い資材の運び込み、長い時間のエンジンのかけっぱなし、作業に関係のない大きな声なども、暮らしの迷惑になります。
作業前の準備を何時から始めるか、車をどこに止めるか、休憩をどこでとるか。こうしたことを、施工会社が現場のルールとして職人みんなに伝えておく必要があります。
施主が職人一人ひとりに目を光らせる必要はありません。気になることがあれば現場の責任者へ伝え、会社として対応してもらえば大丈夫です。
いくつもの業者が出入りする工事では、塗装の担当だけでなく、足場や設備の担当にも同じ注意事項が伝わっていることが大切です。
お隣から作業時間のご相談があったら、くわしい調整は現場担当者へ引き継いでください。
その場でできない約束はせず、工程を見ながら対応できる方法を一緒に考えます。
ご近所への配慮も、工事の一部と考えています
工事前のごあいさつの範囲やタイミング、車の出し入れなど、気になることは打ち合わせでお聞かせください。
ホームページからのお申し込みは、いつも以上にお値引きを頑張ります
車や洗濯物を守る準備をする
洗浄の水や塗料の飛散(ひさん:飛び散ること)を防ぐには、シートを掛けるだけでは足りません。まわりにある物の位置と、その日の天気を見ながら作業する必要があります。
ご近所の車や洗濯物は、施主の判断だけでは動かせません。ですから、必要な気配りは施工会社から早めに説明します。
養生は作業に合わせて行う
足場のまわりに張る飛散防止シートは、洗浄のときの水しぶきや塗料が、まわりへ広がるのを抑えるためのものです。
ただし、どんな風や作業の条件でも、この一枚で完全に防げるとは考えられません。
窓や床の近くは、一つずつビニールなどで覆い、塗る面と塗らない面を分けます。
スプレーのように吹き付けるやり方と、刷毛やローラーで塗るやり方とでは、飛び散りへの備えも変わります。
たとえば塀を吹き付けで塗る場合は、建物の足場の外側で作業することもあります。そうなると、外壁を囲むシートだけで対策を済ませることはできません。
ご自宅でどのやり方を使うのか、ご近所に面した部分をどう守るのかを、見積もりの説明のときに聞いておくと安心です。

塀の上部を養生して吹き付け塗装
車のカバーは持ち主へ了承を得る
お隣の車に保護カバーを掛ける場合は、持ち主に作業の内容を説明し、了解をいただいてから行います。
汚れを防ぐためであっても、黙って車に触ったりカバーを掛けたりしてよいわけではありません。
いつ車を使うのか、カバーを外しておくべき時刻はいつかも聞いておけば、外し忘れや、出かけるときの行き違いを防げます。
車の状態や置いてある場所によっては、カバーより移動をお願いしたほうがよいこともあります。
その見きわめとお願いは、施工会社の役目です。相手の予定に合わなければ、別の作業のやり方を考えます。
車の鍵を預かる必要があるかどうかも含めて、できるだけ持ち主ご自身で管理できる段取りにしておくと、余計な負担をかけずに済みます。
洗濯物は必要な日と範囲を伝える
洗濯物のお願いは、「工事のあいだはずっと干さないで」とまとめて伝えるのはおすすめしません。影響がある作業日と場所を、具体的に伝えます。
洗浄の水なのか、塗料なのか、においなのか。何に気をつけてほしいのかによって、ご近所の方がとる対応も変わるからです。
特にベランダが工事する面に近い場合は、洗浄の前の日にも予定を知らせるなど、施工会社と連絡の仕方を決めておきます。
当日になって洗濯物が干してあっても、勝手に取り込むことはしません。作業を進めてよい状況かどうかは、現場担当者が判断します。
ご近所の方が留守で対応できない場合も、飛び散りを防ぐ方法や作業の順番を変えることを考える必要があります。
お隣の窓が開いているときも、部屋の中に水や塗料が入るおそれがないかを見きわめてから、近くの作業に取りかかります。

窓まわりの塗料付着を防ぐ養生
隣家が近いときは現地で段取りする
お隣との距離が近い場所は、挨拶を丁寧にするだけでは足りません。作業する人や道具がどこに入るかまで、具体的に考えます。
敷地の境目、通路、窓、植木、エアコンの室外機などの位置を、足場を組む前に知っておく必要があります。
敷地を使う相談は挨拶と分ける
お隣の敷地に入ったり、足場の一部を置かせてもらったりする必要があるときは、使う場所と期間、目的を説明して、了解をいただきます。
工事の挨拶を済ませただけで、敷地を使うことまで了解してもらえたとは考えないでください。
どこに何を置くかは、図や現地で示します。植木や設備を動かす必要があるなら、その作業も別に相談します。
作業前の様子を写真で見てもらっておくと、終わったときに、どこまで元に戻したかを確かめやすくなります。
立ち入りを了解してもらえない場合は、それを条件に工事のやり方を考えることになります。だからこそ、契約や工程を固める前に話を進めておきたいのです。
家の持ち主と住んでいる人が違う場合や、共有の通路の場合もあります。使ってよいかを決める権限が誰にあるかを確かめ、話す相手を間違えないようにします。

塀の表面をローラー塗装
出入り口を塞がない計画にする
工事の車や資材は、お隣の出入り口、駐車場、共用の通路をふさがない場所に置きます。
ほんの少しのつもりでも、そのあいだに病院や通勤へ出かける車が出ることはあります。「少しだから大丈夫」と現場だけで決めないことが大切です。
資材を運び込むときに一時的な調整がいるなら、時間帯と連絡する人を決め、車をすぐ動かせる状態にしておきます。
歩く人や自転車が通る狭い道では、資材を積み降ろす位置や誘導も含めて、施工会社が計画します。
施主の側でも、来客や宅配、大きな荷物が届く予定があれば早めに伝えていただくと、ご近所へお願いする回数を減らせます。
工事中のご自宅の準備は、外壁塗装中の留守・窓・駐車場の準備にまとめています。
玄関や通路を養生する場合は、歩く人が滑ったり足を取られたりしないよう、敷き方と通る場所を考えます。

玄関階段を保護する養生
臭いの相談は作業内容と結び付ける
塗料のにおいがご近所に届くこともあるので、使う材料と作業の予定を施工会社から説明します。
気をつけたいのは、外壁の塗料だけではないことです。金属部分の錆止めや屋根の材料など、工程の途中で使う材料が変わることもあります。
お隣から「においが気になる」と相談されたら、施主が「水性だから大丈夫です」と答えてしまうのは避けましょう。どの部屋で、いつ感じたかを聞いて、担当者へ引き継ぎます。
そのうえで、窓を開けたい時間と作業の時間をずらせるかなど、実際の様子に合わせた対応を考えます。
体調が悪くなった場合は、工事の相談とは別に、医療機関への相談が必要です。我慢してもらうことを前提に話を進めるべきではありません。

窓に近い外壁部分の刷毛塗り
お隣との間が狭い場所は、足場を組んでからでは変えにくい部分です。
通路や駐車場の使い方は、着工前の現地打ち合わせで一緒に決めておきましょう。
近隣から相談を受けたときの対応
ご近所から何か言われると、どきっとしますよね。でも、慌てなくて大丈夫です。
苦情や汚れの指摘があったら、まずは相手が何に困っているかを聞き、そのまま施工会社へ伝えてください。
施主がその場で原因や補償を決める必要はありません。ただ、会社に任せるからといって、話を聞き流すような応対は避けたいところです。
最初の返答と引き継ぎ方
たとえば「車に細かい白い点が付いている」と言われたら、「施工会社にすぐ伝えて、状態を見てもらいます」と答え、担当者に連絡します。
この時点で「塗料です」と決めつけたり、「工事とは関係ない」と打ち消したりはしないでください。相手が気づいた日時と場所を聞いておくことが大切です。
担当者からいつ連絡が行くかを伝えれば、相手も安心して次を待てます。
音の相談なら、音がした時間と、どんな事情で困っているかを聞いておきます。
「音をゼロにします」と約束するより、作業を止められるか、時間帯を変えられるかを施工会社が見きわめるほうが、実際にできる対応になります。
付着物は自分で落とさない
車や窓に塗料らしきものが付いていたら、こすったり溶剤(ようざい:塗料を溶かす薬品)を付けたりせず、施工会社に状態を見てもらってください。
服にしみが付いたとき、慌ててこするとかえって広がってしまうことがありますよね。それと似ています。
落とそうとして表面を傷めてしまうと、もとから付いていた汚れと新しい傷の区別がつきにくくなり、必要な補修も増えてしまいます。
相手の了解をいただいたうえで、全体の位置がわかる写真と、付いている部分の写真を残しておきます。
施工会社には、その日の作業、使った材料、養生の状態を調べてもらいます。そのうえで、持ち主と対応の仕方を話し合ってもらう流れです。
工事前の写真があれば見比べるのに役立ちますが、写真だけで原因がはっきりするとは限りません。
保険を使えるかどうかも、工事の内容や契約、事故の状況で扱いが変わります。「何でも保険で直せます」と先に約束しないよう、気をつけてください。
工事中の事故に備える保険の一つに、請負業者賠償責任保険があります。工事で他人の物を壊したり、けがをさせたりしたときに備える保険です。
東京海上日動「請負業者賠償責任保険」などで、補償のあらましが紹介されています。
対象にならない場合のくわしい内容は、保険の約款(やっかん:契約の細かな決まり)で確かめる形になります。
対応後の説明まで途切れさせない
現場で手当てをしても、その内容がご近所の方に伝わっていなければ、不安は残ってしまいます。
何を調べ、どの作業を変えたのか。補修が必要なら、いつ行うのか。こうしたことを、施工会社から説明してもらいましょう。
施主の側も担当者から経過を聞いておけば、後でご近所と顔を合わせたときに、話が食い違いにくくなります。
同じ相談がくり返される場合は、伝言だけで済ませず、施工会社の責任者も交えて状況と次の対応を話し合います。
工事の終わりが近くても、まだ対応していないことをそのまま残さないのが大切です。
ご近所からのご連絡は、小さなことでも担当者へお知らせください。
原因がわからない段階から対応を共有しておけば、汚れを落とそうとして傷を増やしてしまうような行き違いを防げます。
終了後は周囲を戻して挨拶する
足場が外れたら、資材やごみを片付け、工事前に使っていた通路や駐車場所を、もとのように使える状態に戻します。
塗り終えた壁だけでなく、庭先、玄関まわり、敷地の境目なども、施工会社と一緒に見て回ってください。
お隣の物を動かしてもらった場合や、敷地を使わせてもらった場合は、持ち主と一緒に、もとどおりになっているかを確かめます。
掃除で水を使うときも、お隣へ汚れた水が流れないよう気を配ります。工事の最後だからといって、注意がいらなくなるわけではありません。

玄関前の床を高圧洗浄
終わりの挨拶は、工事が終わったことを伝え、「期間中はご協力いただき、ありがとうございました」とお礼を添えれば十分です。
足場が外れても補修などが残っているときは、「すべて終わりました」とは案内せず、残っている作業と予定を伝えます。
工事中にご相談があったお宅には、その対応が終わっているかを確かめてから挨拶すると、最後まで気持ちよくお付き合いを続けられます。
外壁塗装の近所挨拶FAQ
挨拶回りの準備で迷いやすいところに、お答えします。
Q1. 施主が同行しないと失礼になる?
A. 一緒に回れない場合は、施工会社に任せてかまいません。そのうえで、ふだんのお付き合いに合わせて、あなたから一言伝える方法があります。
誰が訪ね、どのお宅へ何を案内したかを、お互いに知っておくことが大切です。
Q2. 挨拶品はいくらにすればよい?
A. どの家も同じ、という決まった金額はありません。
施工会社が用意するかを聞いたうえで、相手が受け取りやすく、負担にならない品を選びます。
品物の金額より、工事の日程と連絡先をわかりやすく伝えることを大事にしてください。
Q3. 留守が続くお宅にはどうする?
A. 案内書を残せる方法と、もう一度訪ねる必要があるかを、施工会社と決めます。
車の移動や敷地を使うことなど、一軒ずつ了解が必要なお願いは、ポストに入れただけで了解されたとは考えません。連絡がとれてから進めます。
Q4. 雨で延期したら再挨拶が必要?
A. 日程の変更でご近所の予定に影響が出るなら、あらためてお知らせします。
特に足場、洗浄、車の移動をお願いした日は、相手が準備してくださっています。決まった時点で、担当者から連絡してもらうと安心です。
Q5. 隣の車へ塗料が付いたら?
A. ご自分で洗剤や溶剤を使わず、そのままの状態で施工会社へ連絡してください。
持ち主と施工会社で原因と手当ての仕方を相談し、補修や保険の扱いも、事実を調べたうえで決めます。
挨拶と施工中の配慮をつなげる
外壁塗装の近所挨拶は、工事の期間を知らせて終わり、というものではありません。
音が出る日、洗浄や塗装の予定、車や通路への影響を伝えること。そして、変更があればそのつど連絡を重ねること。そうすることで、ご近所の方も無理なく対応できるようになります。
工事全体の準備については、外壁塗装の基礎知識と進め方も参考にしてみてください。
アップリメイクでは、現地の診断と着工前の打ち合わせで、建物だけでなくまわりの様子も見ながら工事を計画します。
ご近所への気づかいは、施主にとって工事の中でも気が重いところかもしれません。おひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
お隣との距離や駐車場のことで気になる点があれば、屋根・外壁の無料診断のときに、場所を指しながらご相談ください。
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