こんにちは、アップリメイクの齋藤直樹です。
外壁塗装の打ち合わせでは、壁の色と一緒に、工事中に家でどう過ごすかも考えておきたいところです。
小さなお子さんやペットがいたり、在宅でお仕事をされていたりすると、塗料の臭いは気がかりですよね。
臭いが気になるなら、いちばんのおすすめは見積もりの段階で伝えておくことです。材料が決まってから手を打つより、塗料と作業の予定を一緒に考えられます。
対策の基本は、臭いの少ない材料を使えるか相談し、室内へ入る道筋をつかんで、必要に応じて過ごす場所を変えることです。
「水性塗料なら何も心配いらない」「窓を閉めれば必ず防げる」と、ひとつの方法だけに頼ると、ご家族の暮らしに合わない計画になりがちです。
この記事では、塗装会社に伝えることから、猫や犬がいる家の準備、工事中に部屋が臭くなったときの対応まで、順を追ってお話しします。
記事のポイント
- 塗料選びで減らせる臭いと、残る注意点
- 窓や換気口から臭いが入るときの考え方
- 家族・ペットのために着工前に決めること
- 臭いや体調の変化があったときの対応
外壁塗装の臭い対策は塗料選びから始める
工事中の臭いをできるだけ減らしたいなら、見積もりの段階で施工会社に伝えておくのが近道です。
外壁用の塗料だけでなく、屋根、金属の部分、下塗り(外壁材と仕上げの塗料をくっつける最初の塗装)、補修に使う材料まで相談できるからです。
契約の後で材料を替えると、下地との組み合わせや価格、取り寄せの日程まで見直すことになってしまいます。
水性塗料でも無臭とは限らない
水性塗料は、臭いが気になる方にとって選びやすい塗料です。とはいえ、「水性」という表示は、臭いがないことや害がないことを約束するものではありません。
水で薄める塗料にも樹脂や添加剤などが使われていて、製品ごとに成分も臭いも違います。
水性塗料と溶剤系(油性)塗料の性質の違いは、外壁塗装は水性と油性どちらが良いかでくわしく比べています。
同じ部屋にいても、臭いの感じ方は人それぞれです。ふだんから塗料や香料などで気分が悪くなることがあれば、遠慮せず前もって教えてください。
相談するときは、「水性にしてください」だけで終わらせないのがコツです。
「臭いをできるだけ抑えたいので、今の外壁に使える製品を比べたい」と伝えていただければ、工事の条件も含めて話を進められます。
下地に合わない材料に替えると、塗膜(とまく:塗料が乾いてできる膜)がうまくくっつかないなど、別の問題が出てきます。
ご希望と、その材料を使える条件。この両方を満たすことが必要です。
外壁の表面だけでなく、今の塗膜や補修した所を調べる診断は、そのためにも行います。アップリメイクでは、資格者が専用のスコープで塗膜を確かめ、写真付きの診断書でご報告しています。

外壁に下塗り材を施工
壁以外に使う材料も把握する
外壁の仕上げが水性でも、すべての工程に同じ塗料を使うわけではありません。
金属の錆止め、屋根の下塗り、シーリングの接着を助けるプライマーなど、場所ごとに別の材料を使います。
シーリングとは、すき間を埋めるゴムのような材料のことです。
壁を塗る日は平気だったのに、庇(ひさし)や水切り(外壁の下の端にある、雨水を外へ流す金物)を塗る日に臭う、ということもあります。
工事全体で使う材料を聞いておくと、予定がぐっと立てやすくなります。
見積書に商品名が書いてあるなら、その欄に「水性か溶剤形か」「どの場所に使うか」「使う予定の日」を書き添えてもらうと便利です。
こうしておけば、どの日に家を空けるか、どの部屋の使い方を相談するかを、ご家族で話し合えます。
材料の安全性について医師などへ相談する必要があるときは、製品名に加えて、安全データシートを施工会社に用意してもらってください。
安全データシートは、成分や取り扱い上の注意、応急措置などをまとめた資料で、SDSとも呼ばれます。

水切り板金への錆止め塗装
臭いが続く日数は工程で変わる
臭いが落ち着く時期は、塗料の種類だけでなく、塗った日、外の気温、風通しによって変わります。
洗濯物が、晴れて風のある日と雨の日とで乾き方がまるで違うのと似ていますね。
塗料メーカーのアステックペイントは、外壁塗装が終わった後に臭いが気にならなくなる目安を案内しています。
水性塗料で一〜三日程度、弱溶剤塗料で一〜七日程度です。
これは同社が示している一般的な目安で、どの家でもその日数で臭いが消える、という約束ではありません。
日数は、工事が始まった日からではなく、その塗料を最後に使った日から数える必要もあります。
たとえば外壁が仕上がった翌日に、屋根や付帯部(ふたいぶ:雨樋など、外壁と屋根以外の細かい部分)を塗るとします。
その場合は、外壁とは別に、臭いの出る作業がもう少し続くことになります。
「何日間の工事か」だけで外出の予定を決めず、どの材料を使う日が気になりそうか、工程表に印を付けてもらうとわかりやすくなります。
工程の順番と日数の数え方は、外壁塗装と屋根塗装の期間・工程で解説しています。

スレート屋根の中塗り
臭いが苦手なことは、塗料を注文する前に教えてください。
外壁だけでなく、屋根や付帯部も含めて、材料と日程を一緒に考えられますよ。
室内へ入る経路に合わせて換気する
外でする塗装でも、開いた窓や玄関、外の空気を取り入れる換気口などを通って、臭いが部屋の中に入ってくることがあります。
窓を開ければ必ず薄まる、とも言えません。すぐ外で塗っていれば、かえって臭いを取り込みやすくなります。
その日の作業場所と、家の空気がどこから入ってくるか。この二つを合わせて考えるのがポイントです。
塗装する窓と使う窓を分ける
窓の近くを塗っている間は、その窓を開けないよう施工会社から案内されることがあります。
塗料を付けないための養生(ようじょう:ビニールやテープで覆って守ること)もします。
換気に使いたい窓があるなら、養生の前に相談していただくと調整しやすくなります。
たとえば、在宅勤務をする部屋の窓を一日中使いたい場合を考えてみましょう。
窓を開けられる時間をつくれるか、別の部屋に移ったほうがよいかを、作業の予定と照らし合わせて決めます。
「家の反対側ならいつでも開けられる」と決めてしまうのも、おすすめできません。
風向きによって臭いが回り込むうえ、反対側で別の職人が作業していることもあるからです。
朝の作業前に「今日はこの窓を換気に使えますか」と聞いて、使う時間と場所を決めておくと、工事中の行き違いを減らせます。

窓まわりの外壁を刷毛塗り
換気口を自分で塞がない
臭いが入るからといって、換気口や設備の空気の出入り口を、どれも同じようにテープでふさがないでください。
部屋の換気に必要な口と、給湯器などの火を使う機器につながる口とでは、役目が違います。
見た目の形が似ていても、何につながっているかわからないままふさぐと、必要な換気や設備の運転をじゃましてしまいます。
現地での打ち合わせのときに、ふだん使う換気扇、給気口、給湯器の位置を、施工の担当者と一緒に見ておくとよいでしょう。
工事中に換気扇や給湯器を使うときの注意点は、外壁塗装中の窓・換気と暮らしの準備でも紹介しています。
塗るときに一時的なカバーや運転の切り替えが必要なら、その時間、扱う担当者、元に戻すタイミングまで決めておきます。
いつも動いている換気を止めたまま過ごすやり方を、当たり前にしないことも大切です。換気できない時間が長くなるなら、別の場所で過ごす予定も入れておきます。

外壁の換気口まわり
養生シートは臭いを遮断する壁ではない
窓のビニールの養生は、主に塗料や洗った水が付くのを防ぐためのものです。
足場を覆う飛散防止シートも、臭いを完全に閉じ込めるための設備ではありません。
網戸で蚊は防げても、においは通り抜けてしまう。それと似ています。
養生されているから部屋に臭いが入らない、ご近所に少しも広がらない、とはいえないのです。
逆に、換気したくなったからといってビニールをご自分ではがすと、塗っている途中の窓や床を汚したり、後の作業に差し支えたりします。
窓を使いたいときは職人に声をかけて、作業の区切りのよいところで開けられるようにしてもらうと安心です。
昼間は窓を閉めて、夕方には使える状態に戻す、といった対応ができるかどうかも、材料の乾き具合や翌日の工程によって変わります。

外壁塗装前の窓養生
家族の予定を工程表に重ねる
臭いが気になる日に出かけるなら、作業の日だけでなく、帰ってから使う部屋や設備まで考えておくと過ごしやすくなります。
毎日家を空ける必要があるかどうかは、ご家族の状態と工事の中身によって違います。
最初からどの家も同じ日程にするより、家を使う予定を施工会社に伝え、調整が必要な日を一緒に見つけていくほうが現実的です。
伝える内容を具体的にする
「暮らしに気を配ってほしい」というご希望に加えて、どの時間に、誰が、どの部屋を使うかを伝えていただくと、作業の順番を考えやすくなります。
たとえば「平日の午後は北側の部屋でオンライン会議がある」「子どもが夕方に帰ってくる」「猫がふだん過ごすのは一階の和室」といったことです。
ご家族のくわしい病歴まで、職人全員に話す必要はありません。
ただ、気を配ってほしいことと、相談の窓口になるご家族の連絡先は、担当者に伝えておいてください。
担当の営業だけが知っていて現場に伝わっていない、ということがないよう、工事前の打ち合わせでも大事な点を確かめます。
書面や連絡アプリに残すなら、次のように暮らしの条件とお願いを並べると伝わりやすくなります。
| 家庭の事情 | 施工会社へ相談する内容 |
|---|---|
| 日中も在宅で仕事をする | 使用する部屋の外を塗る時間、換気できる場所、予定変更の連絡 |
| 塗料の臭いで体調を崩した経験がある | 使用材料の一覧、SDS、外出が必要になった場合の連絡方法 |
| 乳幼児やペットがいる | 普段過ごす部屋、出入りの経路、作業中に近づかない場所 |
| 留守の間に作業が進む | 当日使った材料と場所、帰宅前の作業状況の連絡 |
外出は戻る時間まで相談する
作業中だけ出かけても、帰ってきたときに塗装が終わったばかりなら、まだ臭いが気になることがあります。
夕方に帰る予定を伝えたうえで、玄関まわりを塗る時刻や、夜に使う部屋の外側での作業も相談しておくと安心です。
泊まる所を用意する場合は、雨で作業が延びることも考えて、変えやすい予定にしておくと負担を抑えられます。
「火曜日に外壁を塗る予定だから、その日だけ泊まる」と決めてしまう前に、ひと工夫を。
前の日や当日の連絡を受けて調整できるようにしておくと、慌てずに済みます。
工事を早く終わらせるために乾燥の時間を短くすることはできません。ただ、暮らしの予定を早めに教えていただければ、考えられる段取りは増えます。

玄関階段の養生
在宅と外出を組み合わせる例
在宅勤務のあるご家庭なら、打ち合わせのときに、仕事をする部屋と出かけられる時間帯を先に伝えておきます。
その部屋の窓の近くを塗る日は、会議を別の場所でする、午前中だけ出かけるなど、仕事の中身に合わせて予定を変える方法があります。
一方で、ご家族がひとりで移動できない場合は、急な外出をあてにしないこと。付き添いを頼める日と工事できる日を合わせる必要があります。
どちらの例も、臭いがまったくない時間を約束する計画ではありません。作業の中身を知ったうえで、無理なく居場所を変えられるようにしておくための準備です。
出かける予定は、「出かける時間」と「帰ってくる時間」をセットで教えてください。
帰ってきたときに使う玄関や部屋の状態まで含めて、当日の作業をお伝えできます。
臭いが気になるご家族がいる方へ
塗料の種類や作業の順番、窓を閉める期間について、ご家族やペットの事情に合わせてご相談に応じます。
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家で使う対策用品の限界を知る
臭いが気になると、家で何か手を打ちたくなりますよね。その気持ちは、よくわかります。
ただ、消臭剤や空気清浄機を用意しても、それだけで塗装中の部屋の空気が安全になるわけではありません。
まずは臭いのもとになる材料や、入ってくる道への手当てを先にして、家電などは本来の使い方に沿って使います。
空気清浄機だけに頼らない
家庭用の空気清浄機には、ほこりを集める働きや、一部の臭いを抑える働きがあります。ただし、機種ごとに相手にできる物質や性能が違います。
塗装中に出る成分をすべて取り除けるもの、とは考えないでください。換気や過ごす場所を変えることと組み合わせるのが基本です。
外から入り続ける臭いを、完全に取り除くための機械ではない。この点も知っておきたいところです。
消臭スプレーや芳香剤で別の香りを足しても、塗料の成分がなくなったことにはなりません。
香りでごまかすより、どの部屋でいつ臭ったかを施工会社に伝えてください。そのとき行っていた作業と空気の流れを調べてもらうほうが、解決への近道です。
においセンサーのランプが消えたことも、体にとって安全だというしるしにはなりません。
普通のマスクは溶剤対策にならない
不織布などのふつうのマスクを着ければ、塗料から出る有機溶剤(シンナーなどの成分)の蒸気を防げる、とは考えないほうが安全です。
粉やほこりを取る道具と、ガスを相手にする道具は、別のものです。ザルで小石はすくえても、水は通り抜けてしまうのと同じですね。
専門の防毒マスクにしても、相手の成分に合う吸収缶、顔へのぴったりした密着、交換の時期などの管理が必要です。
買って着ければ家で安心して過ごせる、という道具ではありません。
ご家族がマスクを着けたまま長い時間がまんしているような状況なら、作業場所から離れることや、しばらく別の場所に泊まることを先に考えます。
施工会社にもその状況を伝え、材料の扱い方、置き場所、作業の進め方に見直せる点がないか相談してください。
臭いが少なくなったことと、安全性を確かめたことは別です。
自分が慣れた、家族は気にしていない、消臭剤を置いた。そうした理由だけで、体調の変化を無視しないでください。
エアコンは換気の代わりにしない
ふつうの家庭用エアコンは、部屋の空気をぐるぐる回して冷やしたり暖めたりするものです。動かしているだけで、外の空気と入れ替わるとは限りません。
換気の機能が付いた機種もあるので、ご自宅のエアコンの機能と、工事中の使い方は別々に考えます。
暑い時期に窓を閉めて過ごすなら、冷房を使える状態かどうかを、工事の前に決めておく必要があります。
室外機の吸い込み口や吹き出し口をふさいだまま動かすと、不具合が出ます。養生された状態のまま、ご自分の判断で運転するのは控えてください。
ベランダの塗装や防水も同時にする場合は、室外機の近くでの作業が増えます。使えない時間がないかも聞いておきます。
窓も開けられず冷房も使えない時間に、無理をして部屋にとどまるような計画は避けましょう。暑さをがまんする必要はありません。

バルコニーの室外機まわり
子どもとペットの居場所を用意する
小さな家族がいると、心配はひとしおですよね。
赤ちゃんや小さなお子さん、ペットがいるご家庭では、臭いを感じてから移る先を探すのでは慌ててしまいます。
工事が始まる前に過ごし方を決めておくほうが、落ち着いて対応できます。
安全に過ごせるかどうかを、塗料が水性かどうかだけで、どの家も同じように決めることはできません。
体調に不安がある場合は、使う材料や工程の情報を用意して、ふだんの様子を知っている医師や獣医師に相談してください。
普段の部屋が使えない場合を考える
お子さんがお昼寝をする部屋や、家族が長く過ごす部屋の窓の近くは、優先して作業の予定を共有しておきたい場所です。
臭いだけでなく、足場の音、窓の養生で部屋が暗くなること、室温にも影響されます。家の中で移れる部屋があるか、考えておきます。
ただし、「二階なら大丈夫」「道路側なら大丈夫」と、階や方角だけで安全な場所を決めることはできません。
実際の作業場所と空気の流れをふまえ、落ち着いて過ごせないときは、出かけたり泊まる先を変えたりできるようにしておくと安心です。
妊娠中の方や呼吸器の持病がある方についても、塗装会社が体への影響を診断したり、「必ず問題ない」と約束したりすることはできません。
私たちの役目は、使う材料をはっきりさせ、現場で調整できる作業の中身を説明して、暮らしへの気配りを具体的に進めることです。
猫や犬は臭い以外の変化にも配慮
猫や犬の準備では、臭いへの対策と、工事中にびっくりしたり逃げ出したりするのを防ぐ対策を、一緒に考えます。
ふだんは静かな庭に人が入り、窓の外を職人が通るので、いつもの居場所が落ち着かなくなることがあります。
窓ぎわにあるベッドやケージは、作業場所から離れた部屋に移せないか考えてみてください。使い慣れた寝床やトイレも一緒に用意すると、暮らしの変化を小さくできます。
外で飼っている場合は、敷地の別の隅に移すだけで十分だと決めつけないこと。塗る場所、風向き、材料を運び込む道を、施工会社と共有しておきます。
鳥や小さな動物、水槽の生き物も、種類によって飼い方の注意が違います。
飼育ケースを密閉したり、換気の装置を止めたりするのは、ご自分の判断でしないことが大切です。どうすればよいかは、材料の情報を添えて、獣医師などに相談してください。
預ける場合は工期変更にも備える
ペットを預ける場合は、預け先の条件と、工事が延びたときの対応まで決めておくと慌てずに済みます。
いつも使っている預け先があるなら、工事の予定日と、変わるかもしれないことを早めに伝えておきます。
家に残る場合でも、塗料や道具を置く場所には入れないようにして、散歩や通院で外に出るときは職人と声をかけ合います。
玄関を開ける時間が重なると、ご家族が荷物を受け取るすきに外へ出てしまうおそれがあるからです。
工事の人が来る日だけでなく、塗った面が乾くまで触らせないことも含めて、ご家族の間で対応をそろえておいてください。

住宅を囲む足場と飛散防止シート
ペットの種類と、ふだんいる場所を、最初の打ち合わせで教えてください。
材料の情報と現場の予定を早めにお渡しできれば、預け先探しや獣医師への相談も進めやすくなりますよ。
室内が臭くなったら我慢せず連絡する
工事中に部屋の中へ臭いが入ってきたら、まずはその場所で過ごし続けるのをやめて、施工会社に連絡してください。
塗っている場所から離れた空気のよい場所に移り、体調に変化がある場合は、医療機関への相談を先にします。
原因を探そうとして塗料の缶に顔を近づけたり、養生を外して作業場所に入ったりする必要はありません。原因探しは、私たちにお任せください。
場所と時刻を伝えると対応しやすい
担当者には、「午後二時ごろから一階のリビングで臭う」「窓は閉めている」「換気扇は回している」のように、わかる範囲の様子を伝えます。
同じ時間にどの面を塗っていたか、付帯部の作業や材料の扱いがあったかを照らし合わせると、対応を考えやすくなります。
写真を撮るなら、部屋の中から見た窓や換気口の位置がわかる程度で十分です。
臭いそのものは写真に写りません。感じた時間や部屋、体調の変化を短くメモしておくほうが役に立ちます。
連絡を受けたら、施工会社は、作業を止めるか、場所を変えるか、材料の置き場や換気の取り方などを考えます。
そのときも、必要な設備の空気の出入りをじゃまするような密閉はしません。部屋にいられないときは、移ることを優先します。
体調の変化は工事の相談と分ける
頭痛、吐き気、目やのどの刺激などを感じたら、塗装が原因かどうかをその場で決めつけないでください。臭いのある場所を離れて、医療機関に相談します。
息が苦しい、意識の様子がおかしいなど、急を要する症状なら救急に連絡します。
施工の担当者への連絡を済ませるまで、受診を待つ必要はありません。体のことを、いちばん先にしてください。
日本赤十字社も、ガスによる中毒の手当てでは、新鮮な空気のある場所へ移すことを示しています。
ただし、助けようとする人まで臭いのこもった場所に入り、二次的な事故を起こさないことが大前提です。
受診するときは、工事の中身、使った製品名、症状が出た時刻を伝えられると、説明しやすくなります。
ペットの呼吸、動き、食欲などにふだんと違う様子があれば、飼い主さんだけで臭いのせいと決めず、獣医師に連絡してください。
工事後も残るなら作業内容を確かめる
塗装が終わった後も臭いが気になる場合は、最後の作業の日と使った材料を施工会社に伝えてください。塗った面やそのまわりに問題がないか、調べてもらいます。
外壁全体の仕上げが終わっていても、後から付帯部の塗装や手直しをしていることがあります。
ほかにも、片付けるべき材料や道具が残っていないか、玄関の近くやベランダなど空気がこもりやすい場所で作業していないか、調べる余地があります。
臭いを消そうとして、塗った面に洗剤や消臭剤を吹きかけたり、乾いている途中の面をこすったりしないでください。
表面を傷めるおそれがあるうえ、臭いの原因への手当てにもならないからです。
窓を使えるように戻した後の換気の仕方も、相談しておきましょう。体調に不安が残る場合は、工事が終わったこととは別に、医療機関への相談を続けます。

上塗り後の外壁と窓の養生
「この程度なら言わないほうがいいかな」と、遠慮しなくて大丈夫です。
臭いがする部屋と時間を早く教えていただくほど、現場でしている作業と照らし合わせやすくなります。
外壁塗装の臭いに関するFAQ
打ち合わせや工事中によく迷うところに、暮らしの場面に合わせてお答えします。
Q1. 水性塗料なら窓を開けてよい?
A. 水性かどうかだけでは決められません。
窓の近くで塗っている最中なら、臭いや塗料を取り込むおそれがあり、養生で開けられないこともあります。
その日に塗る面を聞いたうえで、使える窓と時間を施工の担当者と決めておくと安心です。
Q2. 夜は作業していないから臭わない?
A. 作業が終わっても、塗った面が乾くまでのあいだは臭いが残ることがあります。
帰ってきて気になる場合は、その日どこに何を塗ったかを聞き、寝室で過ごせるかも含めて相談してみてください。
Q3. 猫は必ず預ける必要がある?
A. すべてのご家庭で同じように決まるものではありません。
材料、作業場所、部屋の環境、猫の様子をふまえ、必要なら獣医師に相談して預け先を用意します。
家に残る場合も、いつもの居場所が使えないときの部屋と、逃げ出さないための出入りの仕方を決めておきます。
Q4. 臭いだけで塗料の危険性が分かる?
A. 臭いの感じ方だけでは判断できません。
だんだん慣れて気づきにくくなることや、感じ方に個人差があるため、使う材料と工事の条件を知っておくことが必要です。
体調に変化があれば、臭いの強さにかかわらず、その場所を離れて医療機関に相談してください。
Q5. 近所の塗装の臭いも相談できる?
A. 工事のお知らせに書かれている施工会社の窓口に、臭いがする場所と時間を伝えてください。
ご近所の工事でも、当日の作業や換気の予定がわかれば、調整できる場合があります。
体調に変化があるときは、施工会社の返事を待ってがまんせず、医療機関への相談を先にします。
材料と暮らしの両方から臭いに備える
外壁塗装の臭い対策は、水性塗料を選んで終わり、ではありません。
屋根や付帯部も含めた使う材料、換気できる場所、ご家族やペットの予定をあわせて考えておくと、工事中に困る場面をぐっと減らせます。
工事全体の進め方は、外壁塗装の基礎知識と工事の流れにもまとめています。
臭いのことは、言い出しにくいかもしれません。でも、早めに伝えていただけるほど、できる工夫は増えていきます。
アップリメイクでは、住まいの状態を診断したうえで、ご希望に合わせた塗装プランをご提案しています。気になることがあれば、何でもお聞かせください。
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